令和5年度群馬県水質監視結果（概要）

更新日：2024年10月2日印刷ページ表示

令和5年7月6日及び令和6年2月1日を原則採水日とし、県内主要水源20か所を観測地点として水質管理目標設定項目等の水質検査を実施しました。

平成16年度から県水質監視として、水質管理目標設定項目の水質検査を実施しています。クリプトスポリジウム等関連項目の検査は平成26年度から実施しています。
水質検査は、水質管理の指針である群馬県水道水質管理計画に基づき20監視地点で実施し、検査数は基本項目1,048件、農薬類2,321件、クリプトスポリジウム等関連項目104件でした。
目標値達成率は96.4％でした。
目標値を超えた項目は5項目でした。内訳は、カルシウム・マグネシウム等（硬度）5件、遊離炭酸2件、蒸発残留物7件、Ph値1件、ランゲリア指数23件です。
農薬類で目標値を超えた項目はありませんでした。

　※測定数、項目数の修正を行いました（令和6年10月2日修正）。

用語の説明

目標値達成率とは、達成率100％から目標値超過率を差し引いた値です。目標値達成率＝100－目標値超過率（目標値超過数÷測定数×100）で計算しています。

主なミネラル分である、カルシウム及びマグネシウムの含有量を表したものです。水質条件によってはミネラル分が析出し、電気ポットなどに白く付着したり、水道管に対する腐食性を高めることがあります。

水中に溶けている炭酸ガスのことで、水にさわやかな味を与えます。含有量が多いと刺激が強くなったり、水道施設を腐食させる原因になります。

水を蒸発させたときの残留物のことで、カルシウム、マグネシウムなどの塩類及び有機物等が含まれます。残留物が多いと苦み、渋みなどになります。適度に含まれると味がまろやかになります。

水が金属管内面を腐食させるかどうか、その程度を知る目安となります。ランゲリア指数が－1以上（目標値）であれば、防食効果が期待できるといわれています。一般に地質に起因し、軟水の多い日本では目標値を達成するのが難しい項目と言われています。

溶液の酸性、アルカリ性の強さを実用上の便宜から簡単な指数で表したものです。汚染等による水質変化の指標となり、凝集処理において薬品注入量の決定や水道機材に対する腐食性の判定に有効です。

**水質管理目標設定項目の集計表（令和5年度）**
番号	種別	項目	上期		下期		合計
番号	種別	項目	測定数	目標値超過数	測定数	目標値超過数	測定数	目標値超過数
1	原水	アンチモン及びその化合物	20	0	20	0	40	0
2	原水	ウラン及びその化合物	20	0	20	0	40	0
3	原水	ニッケル及びその化合物	20	0	20	0	40	0
5	原水	1,2-ジクロロエタン	20	0	20	0	40	0
8	原水	トルエン	20	0	20	0	40	0
9	原水	フタル酸ジ（2-エチルヘキシル）	20	0	20	0	40	0
10	浄水	亜塩素酸	13	0	13	0	26	0
12	浄水	二酸化塩素	12	0	12	0	24	0
13	浄水	ジクロロアセトニトリル	20	0	20	0	40	0
14	浄水	抱水クロラ－ル	20	0	20	0	40	0
15	原水	農薬類	20	0	20	0	40	0
16	浄水	残留塩素	20	0	20	0	40	0
17	浄水	カルシウム・マグネシウム等（硬度)	20	1	20	4	40	5
18	浄水	マンガン及びその化合物	20	0	20	0	40	0
19	浄水	遊離炭酸	20	1	20	1	40	2
20	原水	1,1,1-トリクロロエタン	20	0	20	0	40	0
21	原水	メチル-t-ブチルエーテル	20	0	20	0	40	0
22	浄水	有機物等（過マンガン酸カリウム消費量）	20	0	20	0	40	0
23	浄水	臭気強度（Ton）	20	0	20	0	40	0
24	浄水	蒸発残留物	20	4	20	3	40	7
25	浄水	濁度	20	0	20	0	40	0
26	浄水	Ｐh値	20	1	20	0	40	1
27	浄水	腐食性（ランゲリア指数）	20	11	20	12	40	23
28	浄水	従属栄養細菌(浄水)	20	0	20	0	40	0
29	原水	1,1-ジクロロエチレン	20	0	20	0	40	0
30	浄水	アルミニウム及びその化合物	20	0	20	0	40	0
31	原水	ペルフルオロオクタンスルホン酸及びペルフルオロオクタン酸	19	0	19	0	38	0
合計			524	18	524	20	1,048	38
農薬類(物質数）の合計			1,170	0	1,151	0	2,321	0