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令和5年度病害虫発生予察情報第6号(9月予報) 概要版

更新日:2023年9月11日 印刷ページ表示

9月7日発表 気象の1か月予報(気象庁発表)

  • 期間の前半は、気温がかなり高くなる見込みです。
  • 天気は数日の周期で変わり、平年と同様に曇りや雨の日が多いでしょう。
  • 平均気温は高い確率80%、降水量、日照時間ともに平年並の確率40%です。

9月の病害虫予報 注目ポイント

イネ 紋枯病…発生量:やや多

気温が高いと発生しやすくなります。病斑の進展に注意が必要です。

ネギ シロイチモジヨトウ…発生量:やや多

高温で多発します。8月のフェロモントラップへの総誘殺数が2地点中1地点で平年を上回っています。

8月21日に病害虫情報を発表しており、引き続き注意が必要です。

野菜・花き類 オオタバコガ…発生量:やや多

高温・乾燥条件で多発します。

8月のフェロモントラップへの総誘殺数が7地点中5地点で平年を上回っています。

果樹類 ハダニ…発生量:やや多

現在までの発生量はおおむね平年を上回っています。高温・乾燥条件で多発します。

発生量が多くなると防除が困難になるので早期に発見・防除を行いましょう。

現在までの穂いもちの発生量は平年並。葉いもちの発生量は平年よりやや少ない~少ない。葉いもちが少発生であっても、穂いもちが発生する場合があるので注意する。

その他の病害虫の発生予報

その他の病害虫

作物名

病害虫名

発生量

特記事項

作物全般

アブラムシ

各種トラップ調査による有翅アブラムシ飛来数は平年並~やや少ない。

イネ

いもち病

(穂いもち)

やや少

現在までの穂いもちの発生量は平年並。葉いもちの発生量は平年よりやや少ない~少ない。葉いもちが少発生であっても、穂いもちが発生する場合があるので注意する。

斑点米カメムシ類

現在までの発生量は平年並であるが、中山間地域でやや多い。畦畔や水田周辺の雑草地の除草は、斑点米カメムシ類を水田に追い込むことになるため控える。

ヒメトビウンカ

イネ縞葉枯病感受性品種栽培地帯では、イネ縞葉枯ウイルス保毒虫率を低減するため収穫後は速やかに耕起し、ひこばえを処理する。

ダイズ

吸実性カメムシ類

現在までの発生量は平年並。8月の予察灯におけるイチモンジカメムシの誘殺数が平年よりやや多い。

果樹全般

チャバネアオカメムシ

やや少

現在までのフェロモントラップへの誘殺数は平年よりやや少ない。沼田の予察灯(水銀灯)への誘殺数が8月下旬から増加している。

リンゴ

斑点落葉病

現在までの発生量は平年並。

ナシ

ナシヒメシンクイ

現在までの発生量は平年並。フェロモントラップ調査による誘殺数は一部地域でやや多い。

ダイズ
野菜・花き類

ハスモンヨトウ

現在までの発生量は平年並。ダイズでの発生量は平年よりやや多いため注意する。

キャベツ

黒腐病

現在までの発生量は平年並。やや低温で降雨が多いと発生が助長されるため注意する。

菌核病

現在までの発生量は平年並。発生適温は15~20度。多湿条件で発生が助長されるため注意する。

コナガ

現在までの発生量は平年並。ほ場をよく見回り、若齢幼虫のうちに防除を行う。

タマナギンウワバ

現在までの発生量は平年並。ほ場をよく見回り、若齢幼虫のうちに防除を行う。

夏秋ナス

ハダニ類

現在までの発生量は平年並。高温乾燥条件で発生が助長されるため注意する。

ネギ

軟腐病

現在までの発生量は平年並。高温多湿条件で発生が助長されるため注意する。

ネギアザミウマ

現在までの発生量は平年並。一部地域で発生量が多いので注意する。

レタス

軟腐病

現在までの発生量は平年並。雷雨などの強雨の後発生しやすいので強雨後は防除を行う。

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