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ぐんま学生会議 ロールモデルインタビュー【1】 天笠 美由紀さん(株式会社上毛新聞社 編集局文化生活部キャップ)
株式会社上毛新聞社 編集局文化生活部のキャップという立場で、現場の記者と本社のデスク、部長をつなぐ役割の傍ら、取材や原稿の書き方について、後輩達にアドバイス・指導をされている、天笠 美由紀さんにお話を伺いました。
取材者:群馬県立女子大学 国際コミュニケーション学部 3年 板垣初美、佐藤祐李、田中晴香
1 育児と仕事の両立で特に大変なことなどありますか。
子どもが病気になった時です。仕事の面で、自分の時間を削る必要があり苦労しましたが、仕事はある程度自分の裁量に任されていたため、乗り切ることができました。職場の上司の理解があり心強かったうえ、今では自分の経験をもとに、必要なときは誰でも仕事を休める環境づくりを心掛けています。
2 出産と育児の際にパートナーの方の姿勢はどのようなものでしたか。
同じ企業に勤める夫は、二人の子どもの育児のために企業内の男性で初めて育休を取っていました。また料理・洗濯などの家事もでき、出産時はもちろん、今もとても協力的です。
3 パートナーの方以外に、ご家族や周りの方々のサポートはありましたか。
出産後は実家の母に手伝ってもらいましたが、なるべく頼らないようにし、公的サービスのファミリーサポートや病後児保育などを使っていました。また仕事を通じて知り合った人で「大変だったら預かってあげる」と言ってくれる方もいてとても心強かったです。
4 独自の特徴的な取組や制度について教えてください。
育児休暇について、法律では「子供が1歳の誕生日を迎える前日まで」ですが、復帰する時期を人事異動の時期に合わせられるように、当社では誰でも「子供が1歳6カ月に達するまで」取得することができます。男性の育休も勧めており、のべ4回取得されています。また、有給休暇を半日単位・1時間単位で取れるようにし、柔軟に利用してもらえるよう努めています。(総務部・吉崎さん)
5 仕事と生活の両立にあたって工夫していることを教えてください。
先の予定を見越して、仕事は前倒しで済ませるようにしています。メリハリを付けることも大切なので、仕事50、家庭50とバランスをとることを意識しています。このバランスは変化しても良いと思っていて、最初の3,4年は仕事を多めに頑張っておくと、その分バランスが変わったときに役立つこともあり、必要に応じてうまく回していけるのかなと思います。
6 学生の声(感じたこと等)
育児と仕事の両立には、自身の工夫と、パートナーや上司といった周囲の理解や協力が重要になると強く感じました。また仕事に関してもプライベートに関しても常に先を読んでスケジュール管理する大切さを学ぶことができ、今後の社会人の生き方として非常に参考になりました。