本文
平成24年度 第1回群馬県男女共同参画推進委員会概要
更新日:2012年11月16日
印刷ページ表示
- 日時:平成24年10月30日(火曜日)午前10時~午後0時
- 場所:ぐんま男女共同参画センター 中研修室
- 出席:委員13名、事務局等10名
- 会長等選出:会長に大森委員を、副会長に中村委員を選出
議事概要
1 男女共同参画の推進状況について
事業の見直し等
- 質問1:年次報告書をまとめる前に、23年度事業の見直しが行われて24年度に反映されているのか。
- 回答1:報告書は事務的に調査し、整理をしているものである。
- 質問2:23年度から24年度にかけて、工夫をした事業は何か。
- 回答2:年次報告書にある目標については、随時見直しを行っている。具体的な事業については進捗管理を踏まえて、予算編成の中に反映している。今年度は特に男性の家事育児推進や政策・方針決定過程への女性の参画の拡大について、取り組んでいる。
審議会等への女性の参画
- 質問:審議会への女性の参画を主要事業として取り上げているのは、力を入れている事業ということでよいか。
- 回答:そのとおりである。国とも方向性を一にしている。群馬県の審議会への女性参画率は全国で33位である。市区町村は、下から2番目である。県だけでなく、各地域の底上げも図っていきたい。
県立高校の男女共学推進
- 質問1:この委員会の中で「男女共学の推進」がかなり話題になったが、年次報告書の目標の中にも事業の中にも出てこない。群馬県の男女共同参画が進まないのは、この問題が根底にあるからだと思う。男女共同参画の報告書なのだから、委員会で問題になっていることについては報告していただきたいが、どうか。
- 回答1:群馬県男女共同参画基本計画の本文には、「地域、学校関係者、県民の理解を得ながら、県立高校の男女共学化を推進する」とある。数値目標にはなじまないので、取組事業として「高校教育改革推進」を挙げている。年次報告書は、基本計画の目標・取組事業に基づく報告なので、「高校教育改革推進」の事業内容が報告されている。男女共学化の推進は現実には厳しいものがあるという認識である。教育委員会と協議のうえ、報告書の表現の整理はしていきたい。
- 意見1:事情は承知しているが、男女共同参画の年次報告としては「男女共同参画基本計画に基づく男女共学化の推進については」などの表現を事業説明の冒頭に入れてもらう方がよいのではないか。検討していただきたい。
- 意見2:子どもの数が減少し、高校の再編成が必要とされる中、統廃合をするときには男女共学にするという基本線があった。統合が進まないと、数値が上がらない。もう一方の問題が伝統校であるが、先ほどの文言が入る分には抵抗はないのではないか。
- 意見3:男女共同参画推進委員会の委員の大部分が、男女共同参画基本計画に男女共学化推進の文章を入れる事を望んでいた。この委員会としては、報告書のどこかに取り上げていただきたい。
2 女性相談センター移転及びとらいあんぐるん相談室(男女共同参画センター)設置について
女性相談センター相談件数
- 質問1:女性相談センターの移転にあたっては、移転先が不便であるなどの反対意見が新聞報道に出ていたが、面接相談件数の増減はどうか。
- 回答1:平成24年度上半期の全相談件数のうち、6.5%にあたる171件が面接相談で、昨年度同期比は91.9%である。
- 質問2:相談の実人数はどのくらいか。
- 回答2:確認できない人も含めた数字であるが、平成23年度は全相談件数5,460で2,145人、24年度上期は全相談件数2,626で1,206人である。
相談時間等
- 質問1:とらいあんぐるん相談室には男性が相談するケースはあるのか。その場合は断るのか。
- 回答1:男性からの相談は、人権男女共同参画課にも寄せられている。男性から、どこに相談したらよいかわからないということで、内容によって相談先を紹介している。
- 意見1:男女共同参画という言葉からすると、男性も対象である。臨機応変に対応していただきたい。
- 意見2:とらいあんぐるん相談室は、金曜日の午後から月曜日まで、3日半相談がない。相談する人の立場に立って充実してほしい。
- 意見3:土日の相談がないと、働いている人が相談できない。
- 意見4:相談ができる施設が県内で限られていることが課題である。配偶者暴力相談支援センターは1か所であるが、目標は4か所ということである。とらいあんぐるん相談室も、もう少し広がりがあるとよいと思う。
3 男女間の暴力に関する実態調査の結果について
- 質問1:基本計画は「女性に対する暴力」という表現で、今回は「男女間の暴力実態調査」であるが、国や他の県が「女性に対する暴力」の対策から「男女間の暴力」対策にシフトしているということがあるのか。群馬県の独自性なのか。
- 回答1:実態として男女の被害(加害)状況を把握するということであり、他県等もそのように実施していると思う。施策に変更があるということではない。
- 質問2:回収率が5割以上というのは高いと思うが、秘訣があるのか。
- 回答2:前回等と比較して、特に高いということではないが、調査票郵送後に、回答してくれた人へのお礼と、未回答の人への督促を兼ねてもう一度葉書を出すという二段構えで実施している。
- 意見1:女性に対する暴力防止のシンポジウムなどを開催してアンケートをとると、女性を守るだけでは足りないと感じる。男性加害者・被害者への対応が必要である。とらいあんぐるん相談室には、次年度以降、男性からの相談も受けられる態勢づくりや相談員の育成に努めていただきたい。その予算を確保していただきたい。
4 婦人保護施設の設備及び運営に関する基準を定める条例の制定について
- 意見:県の独自基準として追加した「職員」の項であるが、自己研鑽が先に来ているが、逆にまず研修の機会の確保が先にあって、その後に自己研鑽が来るのではないかと考える。
5 その他「事業所における男女共同参画推進員の設置について」
- 質問1:男女共同参画推進員に対して研修を実施しているのか。
- 回答1:課で研修会を開催するときには、声をかけている。20~30人くらいの参加をいただいている。
- 意見1:年に1回は推進員が出席する研修などを実施して働きかけをする必要がある。
- 意見2:自分が男女共同参画推進員であると自覚するイベント等の機会が最低限必要である。
- 意見3:男女共同参画推進員であることを忘れているということはある。年1回、例えば法改正などがあったら、アンケートで手続をしたかどうか問いかけるのもよい。会合なども必要である。アンケートは刺激になる。