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令和2年度 群馬県男女共同参画社会づくり功労者表彰及びぐんま輝く女性表彰の表彰式を開催しました
群馬県では、「群馬県男女共同参画社会づくり功労者表彰」及び「ぐんま輝く女性表彰」を実施し、男女共同参画の推進に顕著な功績のあった方を称えるとともに、女性活躍の身近なモデルを示すことで、すべての女性が輝く環境づくりを進め、男女共同参画社会の形成を推進しています。
「群馬県男女共同参画社会づくり功労者表彰」は1部門、「ぐんま輝く女性表彰」は「ぐんま輝く女性チャレンジ賞」と「ぐんま輝く女性支援賞」の2部門の表彰です。
1 表彰式
- 日時:令和2年6月29日(月曜日)14時~
- 会場:群馬県庁 正庁の間
2 受賞者
令和2年度の受賞者は、以下のとおりです。(敬称略)
(1) 群馬県男女共同参画社会づくり功労者表彰
県内において男女共同参画の推進に積極的に取り組んでおり、他の模範であると認められる個人を表彰します。
茂木 直子(もぎ なおこ)
社会的に弱い立場に置かれている女性や子ども達に対し、身体的・精神的な援助を行う支援団体の代表者として、シェルター、ステップハウスを設置し、DVや虐待等で傷ついた女性や子ども達が心身の尊厳を回復し、自立に向け新たな一歩を踏み出せるよう自立支援事業を行っている。
法人設立後、相談事業、DV防止事業、こころのケア事業等も行い、被害女性たちのワンストップセンターとしての役割を担う。県や市町村等との連携事業、特に県のDV被害者等地域生活定着支援事業を受託し、DV被害者が自分らしく社会で自立していくために尽力している。
こどもの貧困対策には大人の責任として、ひとり親の子ども達を対象とした無料学習会を開催している。また、被害者のみならず加害者に対しても「DV加害者更正教育プログラム」に取り組むなど、「配偶者からの暴力のない社会の実現」に向け先駆的な活動を行っている。
(2)ぐんま輝く女性表彰
ぐんま輝く女性チャレンジ賞
政策方針決定過程への参画や地域貢献活動等、様々な分野にチャレンジすることで輝いている女性個人・女性団体を表彰します。
馬場 早苗(ばば さなえ)
印刷会社やソフト開発会社にて、グラフィックデザイナーやアートディレクターとして働き、妊娠をきっかけに働き方を模索した体験から、女性がライフステージに応じて臨機応変に仕事ができ、以前にも増して活躍できる環境を創出するため、仲間とともに「任意団体ento」を設立し独立開業、平成30年には「ento株式会社」を設立し代表に就任。
現在、フリーランスの女性クリエイターと、テレワーク等を活用しながら対等な立場でコミュニケーションを取り、各種デザイン制作を行うとともに、行政や金融機関等の講座にてデザインやブランディング、起業セミナー等の講師も務めるなど、活動の幅を広げている。自らのスキルを生かし「ミラサポ専門家」「群馬県商工会連合会専門家」としても活動し、「群馬県働き方改革アドバイザー」としてテレワーク等女性の働きやすい職場環境づくりにも取り組むほか、Facebook社「#起業女子プロジェクト」において群馬県でただ1人のぐんま地域担当トレーナーに就任している。
神戸 るみ(かんべ るみ)
特定非営利活動法人Annakaひだまりマルシェの代表理事として多方面で活躍している。社会福祉士・保育士の資格を持ち、子育て当事者の視点から、コミュニティカフェの運営や市民活動支援、ファミリー・サポートセンター運営などを実施する中で、暮らしの中の社会課題に向き合う。
ファミリー・サポート・センター事業では、地域の子育てサポーター養成講座、育児サポートイベントを開催。子育て中の父親・母親目線の育児情報を発信するフリーペーパーも創刊するなど、幅広い活動を行っている。
コミュニティカフェでは、新型コロナウイルス感染拡大に伴う休校・休園支援として、群馬県共同募金会募金百貨店プロジェクトとも協働した持ち帰り弁当を提供するなど、「“食べる”を通して“つながり”をつくるコミュニティカフェ」を目指す。
安中市市民活動推進事業補助金を活用した市民活動支援では、個人や団体に対して運営や資金等についての情報提供・伴走支援を行い、活動のコーディネートを行うなど、中間支援的な役割も担っている。
ぐんま輝く女性支援賞
様々な女性のチャレンジについて積極的な支援を行っている個人・団体を表彰します。
一般社団法人群馬県建設業協会
昨今の建設産業は若者や女性の入職・定着率が低く、担い手の確保が喫緊の課題となっている。群馬県建設業協会では、3K(きつい・汚い・危険)のイメージが強い建設産業に若手・女性の入職を促進するため、平成25年度に「環境すみずみパトロール隊(愛称:GKG)」を発足した。
GKGは建設企業や行政機関の女性職員で組織され、建設現場を巡回し「環境すみずみパトロール」を実施する。「環境すみずみパトロール」は女性のきめ細やかな視点を活かし、建設現場における5S活動(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)を推進するもので、「無事故無災害」「より良いものづくり」「建設産業のイメージアップ」に貢献している。同時に、女性の働きやすい職場環境づくり、女性の参画の少ない建設分野に新たな活躍の場を広げる一助となっている。
また、平成30年度からパトロールの結果、取り組みが顕著な現場を表彰する「環境すみずみコンテスト(GKGコンテスト)」を実施している。
国立大学法人群馬大学
男女共同参画社会の実現に向けて、大学が果たすべき責務を具体化するため、学長直下の組織として、平成25年、学内に「男女共同参画推進室」を設置し、女性研究者が活躍しやすい環境づくりと女性教職員の登用、育成に継続的に取り組み、成果を上げている。
女性研究者の研究活動をサポートするための支援体制の構築と環境整備として、学内3つのキャンパスに、情報交流の拠点となるコミュニティ「まゆだま広場」を開設。家庭と仕事の両立を積極的に支援するための両立支援アドバイザーによる相談や、育児や介護に取り組む研究者の研究を支援するための研究活動支援者の配置を行っている。
平成28年には男女共同参画担当の女性理事が着任し、教職員・学生への意識啓発として各種セミナーを開催するほか、研究力アップ等の講座を開催するなど、女性参画を進める取組を大学全体で行っている。さらに、大学幹部と教職員・学生が交流を深める「ランチミーティング」を開催し、男女共同参画の課題を学内で共有し、活躍しやすい環境整備を進めている。
加えて、県内16の大学・高専が参加する「ぐんまダイバーシティ推進ネットワーク」の構築・運営を行うなど、学内にとどまらず本県の女性活躍を後押ししている。令和2年、多様性の問題に広く対応するため「男女共同参画推進室」を学則にも位置付けられた「ダイバーシティ推進センター」へと改組した。