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ぐんま学生会議 ロールモデルインタビュー【4】 赤尾 晴樹さん(株式会社両毛システムズ)
株式会社両毛システムズ公共事業部のプロジェクトマネージャーで、育児休暇を取得された赤尾晴樹さんにお話を伺いました。
取材者:群馬大学 理工学部 4年 青木凌太、岡部愛美、田村佳奈
1 社員のワーク・ライフ・バランスの推進に関する独自の特徴的な取組や制度はありますか。
育児休暇に加えて、短縮就業など、育児休暇に対する規定は一通りそろっています。
2 育児休暇を取得しようと思われた理由を教えてください。
3人家族で両親と離れて暮らしており、なかなか育児の手伝いを頼めない状況だったためです。また、パートナーが自分一人では不安に思っていたこともあり、会社の制度を利用しようと考えました。
3 育児休暇を取得されることについて、パートナーや周囲の方々の反応はどうでしたか。
パートナーは、一人で子供を育てなければならないことを心配しており、取得については賛成してくれました。会社の人とは事前に相談し、自分がいない間は、自分の仕事を皆に協力してやってもらったので、非常に取りやすかったです。
4 日本では、男性パートナーの育児参加が進んでいませんが、男性の育児参加を促進するにはどのようなことが必要だと思いますか。
男性の育児参加を進めるためには、分からなくても、とにかく行動してみることが必要です。育児休暇を取得するにはどうしたらよいか分からなければ、会社の制度を調べてみるというように、まず行動してみることです。また、周囲の人は、相談されたら協力するという環境づくりも重要です。
5 仕事と生活の両立にあたって工夫していることを教えてください。
自分さえ良ければ良い、という考えではなく、きちんと周囲や相手のことを意識して行動することです。また、先を見越して決定、行動するスピードも大切です。常に早めの対応、行動を意識するようにしています。
6 学生へのアドバイス・応援メッセージ
社会人になると大きく変わることが二つあります。一つは時間の使い方で、もう一つは答えが分からないことが多くあるということです。仕事をする上では、自分で何が正しいのか、お客様のために何が最善であるかを考えて行動するしかありません。重要なことは、自分の中で一番とする”芯”を持つことです。もし失敗したとしても、何がいけなかったのかを考え、芯を持って進んでほしいです。ただし、時間は限られていて1人24時間しかないので、がむしゃらに進むだけでなく、その時間をどう使うかといった、バランス感覚も大切です。
7 学生の声(感じたこと等)
育児休暇を取る際は、その間仕事はできないため、周りの人と事前に相談することなど、周囲に気を配ることが必要だと分かりました。男性の育児参加を促すには、本人の行動のほかにも、周囲の協力が不可欠であると感じました。また、実際に育児休暇を取得された方のお話を聞いて、育児休暇を取る、働くとはどういったことなのかが具体的に分かり、とても貴重な体験になりました。