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史跡観音山古墳へのご案内

更新日:2024年8月28日 印刷ページ表示

古墳と埴輪

 高崎市南東部の綿貫という所に、観音山古墳という前方後円墳と呼ばれる形の長さ100メートルにも及ぶお墓があります。これは今から約1,400年以上前の6世紀後半に造られたものです。現在の高崎市を中心とした地域を支配した人のお墓です。

北側上空から見た観音山古墳の写真
北側上空から見た観音山古墳

西から見た観音山古墳の写真
西から見た観音山古墳

南から見た観音山古墳の写真
南から見た観音山古墳

 また、石室の前には武人や巫女などの人物や馬などをかたどった埴輪と呼ばれる土製の人形が置かれていました。

 埴輪の表現については、葬儀の様子を表したものと考える人もいますし、様々な考えがあります。皆さんも考えてみてください。

 観音山古墳から出土した遺物の一部は、群馬の森にある県立歴史博物館<外部リンク>に収蔵されています。

祭人埴輪グループの写真
祭人埴輪グループ

「貴人」埴輪の写真
「貴人」埴輪

石室を見てみよう

 観音山古墳の石室内部の様子です。石室に使われている石を見学してみましょう。

 天井の石は、十数キロ離れた藤岡市金井地区等で産出する牛伏砂岩の巨石(最大の石は重さ22トン)を6つ使っています。石を切り出した後どのようにこの巨石を運んだのか想像してみましょう。舟を使い、そりで引き上げたと思われますが、それにしても大変な作業だったと思います。壁石は榛名山の火山岩を使用しています。

石室の入り口の写真
石室の入り口

 石室は、入り口部分の狭い通路と奥の幅の広い遺体を置く場所である玄室があります。石室の全長は約12.6メートル、玄室の長さが約8.2メートル、幅3.8メートル、高さ2.3メートルで、県内の玄室では最大の大きさです。

石室の内部の写真
石室の内部

石室の内部の写真
石室の内部

 この石室を発見した時、発掘調査を担当した人たちの興奮はすごいものでした。それというのも、古墳の石室は大抵既に掘られていて、中に納められていたはずの物は盗まれている場合がほとんどです。ところが、幸運にもこの古墳の石室は、崩れていたため墓盗人が掘り出すことができず、当時お墓の主のために納められていた品々がそっくりそのまま出土しました。このようなことは、全国的にも極めて稀なことです。

観音山古墳に出かけよう

史跡観音山古墳

 所在地 群馬県高崎市綿貫町1752

 緯度経度データ 36.307222, 139.077222

見学

 観音山古墳は石室以外は、いつでも自由に見学できます。

石室見学について

 4月~10月:午前9時~午後5時
 11月~3月:午前9時~午後4時
 年末年始を除いて毎日可能です(見学無料)。

  • 団体見学の場合:事前に県地域創生部文化財保護課に電話、E-mailまたはぐんま電子申請受付システム<外部リンク>で予約してください。(団体名、日時、人数、担当者名、連絡先、バスの台数等)。

観音山古墳 団体見学予約(ぐんま電子申請受付システム:外部リンク)のQRコード​​

史跡観音山古墳見学団体予約(ぐんま電子申請受付システム:外部リンク)のQRコード

  • 個人見学の場合:連絡は不要です。現地の解説員に見学希望の旨お伝えください。

 詳しくは、県地域創生部文化財保護課にお問い合わせください。

見学の手引きについて

 見学をされる方の参考資料として、「見学の手引き」を作成しました。ご活用ください。

 「史跡観音山古墳見学の手引き(子ども向け)」<外部リンク>

 「史跡観音山古墳見学の手引き(大人向け)」<外部リンク>

問い合わせ先

(1)県地域創生部文化財保護課

 電話 027-226-4684(文化財活用係)

(2)史跡観音山古墳管理事務所

 住所 高崎市台新田町329-2

 電話 027-347-1134

地図

観音山古墳の地図(群馬県統合型地理情報システム(マッピングぐんま))<外部リンク>