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県立図書館の在り方検討委員会(第2回)議事概要
更新日:2021年11月30日
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1 日時
令和3年10月26日(火曜日)14時~15時20分
2 場所
ウェブ会議(教育委員会会議室)
3 出席者
委員6名、事務局ほか8名
4 議事
都道府県立図書館の動向と事例について
主な意見
都道府県立図書館の動向等に関する委員からの主な意見は、次のとおりです。
都道府県立図書館の動向を把握する必要性について
- 日本の一地方都市としてみた時に大事なのは、周囲をよく見渡すことかと思う。各県ごとに様々な工夫をされている。県の実情にあわせて、何に取り組んでいるのかをきちんと押さえていくことが肝要。
- 他県の先行事例や試行錯誤を踏まえながら、県としての政策を打っていくのが良い。
- 群馬県ではどのような特徴をもっているのかということを、足下で考えていくことが大事。
個別事例について(事務局説明で取り上げた事例以外)
- ある県では2013年に既存県有施設を全て一律に見直すという県方針が出たが、県有志側の政策提案により県の方針が覆るという形になった。安易に合理化する方向ではなく、いかに財産を適切に活用していくかが重要。
- ソフト面を含めた指定管理者制度を導入している都道府県立は1県のみ。図書館法においては、自治体間協定や経済的負担なしに図書館間で協力しあうことをいきなり求めている。これが図書館に指定管理者や民間活用手法を導入する難しさとなっている。
- 沖縄県立は、県外・国外へ出た県出身者へのいわゆる先祖調査を行う取組を行っている(レファレンスサービスの一環)。県の特徴を活かしたサービスとしての参考事例となる。
- 県市一体型の高知図書館は利用が好調であるが、これは高知県という県の特殊性によるところが大きい。また、巨大施設を作って交流機能をもたせることで街づくりの政策的にはうまくいっている部分もあるかと思うが、やはり本当に県としてやることかは考える必要がある。
群馬県の課題について
- 群馬県における図書館行政、知識・情報活用行政の課題は、明らかに基礎自治体間において相当の差がついていること。同じ群馬県に生まれても、どこに生まれたかによって得られる情報に関して相当のハンディがついている。
- 図書館未設置町村が多いということは、県立図書館としてもその機能の維持・向上が強く求められるのではないか。
- 前橋と高崎という二つの街がある群馬で、(高知県市一体図書館と)同じような取組をすることは果たして可能なのか。慎重に考えるべきではないか。
在り方(あるべき姿)について
- 人を育てるという視点で、県立図書館が学校図書館や市町村立図書に対してモデルとなって、県全体を引き上げていくような機能を持っているところは、やはり素晴らしい。
- 図書館の専門性という意味で、人材はすごく重要なこと。図書館を運営する人材の重要性を感じている。県立図書館は、市町村に対し情報提供や指導的役割を果たすことが期待される。
- 費用が無尽蔵に使えるわけではない中で、どのような県立図書館が欲しいかを考えた時、現状の使い方・蔵書を考えると、より専門性を深めていける図書館がいいのではないか。
- 文書館との機能統合については、他県の状況をみてもその方向で動いていると確認できる。