本文
子どもの救急ってどんな時?~耳や鼻に異常がある時
更新日:2011年3月1日
印刷ページ表示
耳
耳痛
- 多くは、2つの疾患(中耳炎と外耳道炎)の可能性が高い
中耳炎:カゼを引いていることが多い
外耳道炎:耳の掃除のし過ぎに多い。「耳を引っ張る」「耳の入口を押す」などで痛みがある - 痛みが強い場合は、痛み止めの内服で様子を見る
- 痛みが治まっても、翌日に耳鼻科受診してください
異物を入れてしまった(入ってしまった)
- オモチャ・虫などが多い
- オモチャは、無理をせず、耳鼻咽喉科へ(翌日でも可)
- 虫は、暗い場所で懐中電灯の光を当てる
出てこない場合は、水・オリーブ油・食用油などを入れて、殺しておいて翌日耳鼻科へ
鼻
鼻出血
鼻出血は、鼻の入り口近くの「キーゼルバッハ部位」という場所からの出血で起きることがほとんどです。この場所は、血管が多く粘膜も薄いので、ちょっとしたことで出血しやすいです
鼻血の止め方のポイント
- まず、お母さんが落ち着くこと
子どもに「すぐ止まるから」と伝える
泣いたり興奮したりすると出血が多くなってしまう - 子どもを座らせて、ややうつむき、斜め下を向く
出血部位を心臓より上にする姿勢をとる - 出血している鼻に、やや大き目の「綿球」を詰める
ティッシュやハンカチなどを丸めて使用しても可 - 「綿球」を詰めた方の鼻翼(小鼻)を外側から指で強く押さえる
もしくは両方の鼻翼(小鼻)を親指と人差し指でつまむ - そのまま5~10分間押さえる
一度、綿球を取り、止血を確認
止まらないときは、もう一度押さえる - ノドにまわった血液は飲み込まないで口から吐き出す
やってはいけないこと・やっても意味のないこと
- 「上を向く」「仰向けに横になる」
鼻血が「ノド」へ流れてしまい、これを飲み込むと気持ちが悪くなってしまう - 「首の後ろをトントンたたく」
- 「鼻の付け根をつまむ」
こんなときは耳鼻科へ
- ひんぱんに鼻血が出る場合は、耳鼻咽喉科を受診しましょう
アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎などの病気が潜んでいる可能性もあります
こんな時は、救急車
- 30分以上押さえても止まらないとき
- 鼻を押さえても血液がどんどん「ノド」にまわってくる
異物を入れてしまった(入ってしまった)
- 豆類・オモチャなどが多い
- 反対側の鼻の穴を押さえてフン!と鼻をかませる
ダメなときは、無理に取ろうとすると出血するので、耳鼻咽喉科へ(翌日でも可) - ボタン電池は、粘膜に穴をあける可能性があるので、至急病院へ