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子どもの救急ってどんなとき?~せき・息が苦しい時
更新日:2018年8月2日
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観察のポイント
- せきは、気管や気管支にウイルス、細菌、異物などが侵入したりするのを排除しようとする防御反応です。苦しさのないせきは心配ありません。
- 次のような症状は呼吸困難の徴候です。
呼吸困難の徴候
- 呼吸が早い(多呼吸)
- 走った後のように肩で息をする(肩呼吸)
- 息を吸う時に胸がふくらまず、かえって肋骨の間や下、鎖骨の上、のどの下がくぼむ(陥没呼吸)
- 息を吸う時に胸がくぼみ、お腹だけがふくらむ(シーソー呼吸)
- 鼻の穴がヒクヒクする(鼻翼呼吸)
- 苦しくて横になれない(起座呼吸)
- せき込んで止まらない
様子を見て大丈夫(通常の診療時間内に受診しましょう)
- 自宅での対処で症状がよくなってきた
- 喉が“ゼイゼイ”“ヒューヒュー”鳴っているが、呼吸が苦しい感じがなく、横になって眠っていられる
- 眠りかけや朝起きた時、走った時にせきが出るが全身状態は良い
- 睡眠、食事、運動が妨げられないで、熱もない
早めに救急外来を受診した方がいい時
- せき込みが激しくて、呼吸困難の徴候が認められる
- 顔色や唇の色が青い時(チアノーゼ=空気があまり吸えなくなっていることを示しています。)
→至急、受診が必要 - 呼吸困難のため、横になれないとか、苦しくて動けない
- 1日中せきが止まらない
- 犬の遠吠えやオットセイの鳴き声のようなせき込みをしている
ワンポイントアドバイス
家庭で対処すること
- せきが激しい時は、部屋を加湿したり、口もとに蒸しタオルなどをあててください。(呼吸ができるように注意してください。)
- 横に寝ると苦しい時は、上体を起こして何かにもたれかかる姿勢にして下さい。
注意すること
- せきが激しくて食事がとれない時も、水分だけは飲ませるように努力して痰が硬くならないようにしましょう。