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洗剤使用時のご注意

更新日:2011年3月1日 印刷ページ表示

洗浄剤使用時のご注意

 家庭用に市販されている住居用の洗浄剤などには、酸化漂白剤を主成分としたものが多く、誤って衣類に付着すると変色や脱色が起きることがあります。また、使い方を誤ると大変危険なものもあります。

 そこで、洗浄剤使用時の注意点についてご紹介します。

カビ取り用洗浄剤で脱色

 浴室のカビを取るために「カビ取り用洗浄剤」を使い掃除をしたところ、着ていた緑色の綿のTシャツが斑点状に白くなってしまいました(写真1)。

洗剤1の画像

 カビ取り用洗浄剤やトイレ用洗浄剤などの成分は、塩素系漂白剤と同じ次亜塩素酸ナトリウムのものがあります。色・柄物の衣類に付着すると脱色します(写真2)ので、気を付けましょう。

洗剤2の画像

洗浄剤の「まぜるな危険」

 主婦が風呂場でカビ取り用洗浄剤(アルカリ性)とタイル用洗浄剤(酸性)を合わせて200cc使用し、しばらくして、苦しいと訴え、病院に行きましたが、医師が手当てする間もなく死亡しました。(事故発生・昭和62年12月)

 これは、塩素系のカビ取り用洗浄剤と酸性タイプのタイル用洗浄剤を混ぜたために発生した塩素ガスを吸ったことが原因です。

 塩素系洗浄剤は、必ず単独で使用してください。酸性タイプの製品(トイレ用洗浄剤など)や食酢、アルコール、アンモニアなどと混ざると有毒な塩素ガスが発生して大変危険です。

 塩素系と酸性タイプの洗浄剤の容器には、「まぜるな危険」の表示や注意事項が表示されています(写真3)。絶対に混ぜたり、一緒に使ったりしないでください。

洗剤3

洗浄剤使用時の注意事項

  • 使用する前に使用方法、注意事項をよく読み、守りましょう。
  • 必ず換気をして使用しましょう。
  • 一度に大量に使ったり、長時間連続して使わないようにしましょう。
  • 使用中は、ゴム手袋、マスクなどを着用しましょう。
  • 液が目に入らないように注意しましょう。もし、目に入った場合は、すぐに流水で15分以上洗眼し、商品を持参の上、眼科医の診察を受けてください。
  • 使用中、目にしみたり、せきこんだり、気分が悪くなった時は、使用をやめてその場を離れ、洗眼、うがいなどをしましょう。
  • 使用後は、子供の手の届かないところに保管しましょう。