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日焼け止め化粧品によるアレルギーに注意!
更新日:2011年3月1日
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~紫外線吸収剤使用の表示がない商品あり~
- 紫外線吸収剤のアレルギーがある消費者が、紫外線吸収剤を含有しているにもかかわらず含有している旨の表示がない商品を使用したために、両腕が真っ赤に腫れた事故が発生しました。
- これからの時期は肌を露出する機会が多くなるため、日焼け止め化粧品を多用する消費者も多くなると思われ、アレルギー体質の方は特に注意を要します。
1.相談事例
- 自分は約2年前から紫外線吸収剤が含有された日焼け止め化粧水を使用すると肌が真っ赤に腫れてしまうアレルギーがある。医師からは紫外線吸収剤が含有されていない商品を選び、なるべくSPF値の低い商品を使用するよう言われている。
- 先日、通信販売で紫外線吸収剤と記載されていない商品を見つけたので購入した。本商品を両腕に使用したところ、3時間位で真っ赤に腫れてしまった。業者に尋ねたところ紫外線吸収剤を使用しているとのこと。紫外線吸収剤を使用しているなら、その旨を明記して欲しい。(20代・女性)
2.日焼け止め化粧品の特徴
- 紫外線の一種であるUVBは皮膚を赤くし、ひどい場合は水腫れの後に皮膚を黒くする作用があります。
- UVBを吸収する各種日焼け止め化粧品にはSPF(Sun Protection Factor(UVB防御指数))値でその防止効果の度合いを示しています。
- 日焼け止め化粧品には紫外線吸収剤を含有する商品と含有しない商品があります。
- 化粧品は薬事法に基づく表示が義務づけられています。(全成分の表示に関しては容器に表示しきれない場合は添付書類等に表示されていればよいとされています。)
- 医薬部外品は薬事法に基づく全成分表示が義務づけられていません(業界基準等に基づき全成分表示をしている事業者もいます。)
- 薬事法では「紫外線吸収剤使用」等の表示は義務づけられていません。
3.アドバイス
例)メトキシケイヒ酸オクチル、オキシベンゾン、t-ブチルメトキシジベンゾイルメタンなど紫外線吸収剤が含有されているかを確認できない場合は販売員等に確認してから購入しましょう。自分が紫外線吸収剤のアレルギーがあるか分からない場合は、目立たない部位に少量塗布し、2~3日以内に赤く腫れたり痒みを感じたりしないかを確認しましょう。 アレルギー症状を呈した場合は速やかに医師の診察を受けましょう。
- 紫外線吸収剤の代表的な成分は以下のとおりです。紫外線吸収剤のアレルギーがある方は成分表示を確認し、安全に使用できる商品を選択しましょう。