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第25回群馬県青少年健全育成審議会の結果概要(H29.11.8開催)
開催日時
平成29年11月8日(水曜日)午前10時から午後0時まで
開催場所
ぐんま男女共同参画センター3階 中研修室
出席委員
大森会長以下13名
事務局
子育て・青少年課長以下6名
傍聴者
なし。
議題
会長・副会長の選任
審議会委員の任命替えに伴い、会長、副会長の選任を行いました。
委員の互選により、会長に大森昭生委員、副会長に下田貴美子委員が選任されました。
所属等 | 氏名 | 備考 |
---|---|---|
共愛学園前橋国際大学 | 大森 昭生 | 教育 |
ぐんま思春期研究会 | 福島 きよの | 教育 |
NPO法人リンゲージ | 石川 京子 | 福祉 |
群馬県民生委員児童委員協議会 | 織田 潤子 | 福祉 |
医師 | 今泉 千津子 | 保健・医療 |
ぐんま若者サポートステーション | 唐澤 文彦 | 雇用 |
元群馬県警察少年課長 | 安達 忠良 | 矯正・更生保護 |
群馬県更生保護女性連盟 | 朝倉 節子 | 矯正・更生保護 |
群馬県青少年育成推進会議 | 下田 貴美子 | 健全育成 |
太田市子どもと文化を楽しむ会 | 矢部 清子 | 健全育成 |
公益財団法人群馬県青少年育成事業団 | 太田 大森 | 健全育成 |
弁護士 | 宮嵜 文恵 | 有識者 |
上毛新聞社 | 関口 雅弘 | 有識者 |
保護者 | 小島 正宏 | 公募 |
保護者 | 伊田 志保 | 公募 |
群馬県書店商業組合 | 竹内 靖博 | 関係業界 |
部会委員の指定
当審議会では、審議会の効果的な運用のため、審議会規則第5条に規定される部会を設定しています。
今任期の部会委員を会長の指名により、下記のとおり選任しました。
所属等 | 氏名 | 備考 |
---|---|---|
共愛学園前橋国際大学 | 大森 昭生 | 教育 |
ぐんま思春期研究会 | 福島 きよの | 教育 |
NPO法人リンゲージ | 石川 京子 | 福祉 |
医師 | 今泉 千津子 | 保健・医療 |
ぐんま若者サポートステーション | 唐澤 文彦 | 雇用 |
所属等 | 氏名 | 備考 |
---|---|---|
群馬県青少年育成推進会議 | 下田 貴美子 | 健全育成 |
元群馬県警察少年課長 | 安達 忠良 | 矯正・更生保護 |
群馬県更生保護女性連盟 | 朝倉 節子 | 矯正・更生保護 |
保護者 | 小島 正宏 | 公募 |
群馬県書店商業組合 | 竹内 靖博 | 関係業界 |
第2期群馬県子ども・若者計画の策定について
「第2期群馬県子ども・若者計画」の策定を行うため、同計画の内容などについて事務局から説明を受けました。
主な委員意見(要旨)
データだけ見ますと、親子関係は表面的には良くなっていて、家庭での教育力についても高まっているのです。
しかし、その反面、家庭での教育力や親子関係が良好な家庭とそうでない家庭の格差が出来ていると言えます。
また、データを見ると、子どもが親と会話はしているが、相談は出来ていないとうことが言えるかもしれません。
主な委員意見(要旨)
第2期子ども・若者計画について、まだ議論しなくてはならない点が明らかとなってきましたが、基本的には本日頂いた御意見を精査しながら形を造っていきますが、骨子としての方向性としては、本日、事務局から説明を受けた内容で計画を策定し、その中に本日、議論していただいたものをなるべく取り込んでいくということでよろしいでしょうか。
主な委員意見(要旨)
資料の第7回ぐんま青少年基本調査では「親子関係は良好になっていると考えられます」とありますが、子どもは親に表面的な話しはするかもしれませんが、本当に内面的に悩んでいる子どもは、その悩みを親に相談しているのだろうかと疑問に思います。
もし、親との関係が良好であれば、SNS等で悩みを相談することはないと思います。
また、社会的自立の相談体制は充実していると言いますが、気軽に相談できる体制が整っていないと感じます。
相談窓口に電話をかける自体、とても勇気が必要で、電話を受けても直ぐに切ってしまうということも随分あります。
ですから、もう少し、相談窓口の敷居を低くし、少し迷いがあったり、不安を感じたら、気楽に相談できるような体制が整えば良いと思います。
主な委員意見(要旨)
2年程前に渋川市教育委員会で小中学校の「いじめ問題」について話し合ったことがありましたが、やはり、基本は家庭と学校であると思います。
まず、保護者と学校とが連携して、一人一人の子どもをしっかり見るということが何よりも大切であると思います。
せっかく、第2期子ども・若者計画が策定されるのですから、その計画を是非、県内の市町村に浸透させて欲しいと思います。
主な委員意見(要旨)
危険性を回避できないという意味では、知的に高くても、発達障害のお子さんたちは、先に起きることを予期しづらいという点で心配です。
また、保護者が怒りすぎても、オドオドしていても、とにかく関わろうとしている保護者がそばに居る場合や、学校の先生や児童相談所の方などの手を差し伸べてくれる方がいると、発達障害等のお子さんでも、自分の命を大切にしていくということが分かってくると思います。
間違った方向でも何となく関わろうしているご家族は、10年後、20年後を見ていくと、色々な人と繋がりながら、良い方向に行っているような
気がします。
主な委員意見(要旨)
やはり「自立」という言葉は、どのような状態になったら「自立」と言えるのかが分かりづらい言葉であります。
どのような状態になったら自立と捉えられるかという過去のアンケートの結果では、「経済的に自立できる」、「親から離れて生活する」という意見がかなりのパーセンテージを占めていました。
このようなことを考えると自立というのは、働いて自分で生計を立てることと感じましたので、もう少し、自己肯定感を育成するということに重きを置いていただければと思います。
また、私が就労を支援している若者も、一度は働いたことのある若者が約8割いますが、ただ次に一歩を踏み出すということに困難を抱えていて、正直、自己肯定感が非常に低い方が多いと感じます。
今後も、自己肯定感が高くない若者を把握することに努めていただきたいと思います。
主な委員意見(要旨)
子どもたちにこれから必要となるのは、社会に順応して、人とのコミュニケーション能力をつけることです。
学生のうちにはこのような能力は必要ないかもしれませんが、そういう目を子どもの頃から持っていないと、若者になった時に社会に順応できる大人になれないと思います。
また、やはり子どもたちには「自立心」を持って欲しいと思います。
今、私たち親の世代で、「子どもたちを自立させなければならない」という認識を持っている人が少ないと思います。
私は、危機感を持って子どもたちを育てて行かなければならないと思いますので、親が過保護、過干渉ではなく、もう少し子どもたちを自立さ
せるという意識を持って、親が子どもたちに携わって行動していくということが大切であると思います。
主な委員意見(要旨)
少年院に入るような子どもたちは、小さい時から褒められたことがなく、愛されたことがなく、必要とされていないのです。
また、最近では自分自身を否定する子どもが非常に多く感じますし、近所との付き合いも希薄になってきていますので、今後は地域や家庭での教育力を上げる必要があると思います。
主な委員意見(要旨)
最近の学生との関わりを通じて感じることですが、課題に対して正答を意識してか、自由に意見が言えない学生がいます。
また、サークル活動では、自分の気持ちを自由に発言しても良いという体験を通して自己解放ができ自信がついた等の感想も聞かれます。
県のアンケート結果で親子関係が概ね良好となっていますが、良い子であるが自信がないという自己肯定感が低いところに現れていると思います。
また、若者の意見として素晴らしい発言もあります。
子どもの境遇はすべての子に平等でなく地域社会での支援が必要であると指摘しています。
このように世の中の不条理に対しても様々な問題提起をしてくれています。
大人としてしっかり受け止め、今後のアンケートにも期待したいと思います。