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第四次群馬県県立病院改革プランについて
1 計画策定の趣旨
県立病院は、人口減少や少子高齢化の進展による医療需要の変化、地域における医療提供体制の維持などの課題に的確に対応し、県民に対して、心疾患、がん、精神医療、小児医療の各分野において、高度・専門医療を提供する使命を担っています。このための方策を明らかにする計画として、第四次群馬県県立病院改革プランを策定しました。
2 計画の位置付け
第15次群馬県総合計画「はばたけ群馬プラン2」の個別計画であり、群馬県行政に係る計画のうち、病院局における最上位基本計画です。
3 計画の期間
本プランは、平成30年度から平成32年度までの3年間の計画とします。
4 計画の管理
外部有識者を中心とする県立病院改革検討委員会において実施状況を毎年度評価し、公表します。
5 基本方針
少子高齢化社会の進展など、県立病院を取り巻く環境を踏まえた上で、第三次プランに引き続き「医療サービスの向上」、「センター機能の強化」及び「経営の健全化」を柱として、取組の重点化を図りながら改革を推進します。
- 重点事項1 高度・専門医療の充実・強化(強みを活かす)
- 重点事項2 安全・安心な医療の提供(信頼を確保する)
- 重点事項3 医師等の人材確保と職員の資質の向上(体制を整える)
- 重点事項4 地域連携の強化・在宅医療支援等の充実(患者を支える)
- 重点事項5 中長期的な経営体質の強化(経営を強化する)
6 事業収支計画
診療報酬改定、消費税増税等の影響を踏まえつつ、一般会計繰入金を抑制しながら、本計画期間内において経常収支を黒字化させることを目標とし、病院ごとに収支計画を作成します。
[直近決算] |
[第三次プラン最終年] |
[第四次プラン1年目] |
[第四次プラン2年目] |
[第四次プラン3年目] |
|
---|---|---|---|---|---|
心臓血管センター |
-33,698 |
-311,933 |
-19,117 |
9,996 |
61,915 |
がんセンター |
20,447 |
27,239 |
-96,742 |
95,990 |
132,537 |
精神医療センター |
27,492 |
85,625 |
17,244 |
48,320 |
30,343 |
小児医療センター |
-233,670 |
-133,808 |
94,825 |
37,427 |
20,484 |
病院局総務課 |
-167,202 |
-175,331 |
-190,238 |
-189,207 |
-188,716 |
病院事業合計 |
-386,632 |
-508,208 |
-194,028 |
2,526千円 |
56,564 |
7 主な取組
(1)医療サービスの向上
高度・専門医療に取り組み、また、医療安全対策の推進、危機管理機能の強化、人材確保及び職員の資質の向上等を通じ、安心で信頼される病院づくりを目指します。
(2)センター機能の強化
県内における各分野のセンター病院として、また地域の拠点病院として、関係機関との連携を強化するとともに、地域包括ケアシステムの構築を見据え、在宅医療支援等の充実を図る。また、救急医療提供体制の充実及び人材育成に取り組みます。
(3)経営の健全化
高度・専門医療を継続的に提供するため、診療計画の見直し等による収益の向上、医薬品費や診療材料費等の費用の削減に積極的に取り組みます。また、中長期的な患者動向等を踏まえ、病床の機能や規模、診療科等の見直しを進めます。
8 中長期的視点に立った方向性
(1)病床機能、規模及び診療科についての柔軟な見直し
地域医療構想調整会議での議論等を踏まえ、柔軟に見直しを行います。
(2)経営形態の変更や再編・ネットワーク化等
今後の状況により、経営形態の変更や再編・ネットワーク化等も視野に必要な検討を行います。
第四次群馬県県立病院改革プラン概要版(PDFファイル:458KB)