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百日咳
更新日:2024年2月21日
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どんな病気?
百日咳は百日咳菌による急性の気道感染症です。
患者の咳やくしゃみなどのしぶきによって感染します(飛沫・接触感染)。
潜伏期は通常5~10日(最大3週間程度)であり、かぜ様症状で始まりますが(カタル期)、次第に咳が著しくなり、百日咳特有の咳が出始めます(痙咳期・けいがいき)。典型的な症状は、顔を真っ赤にしてコンコンと激しく発作性に咳込み(スタッカート)、最後にヒューと音を立てて息を吸う発作(ウープ)となります。嘔吐や無呼吸発作を伴うことがあります。
ワクチン既接種の小児や成人では典型的な症状がみられず、持続する咳が所見としてみられることも多くあります。
早期(カタル期)の抗菌薬投与は症状を軽減できるため、周囲で百日咳の流行があり、咳症状が見られる場合には早めに医療機関を受診しましょう。
なお、児童・生徒などは、学校保健安全法により出席停止になります。登校については、医師と相談してください。
予防方法は?
予防接種が有効です。定期接種の対象者は予防接種(四種混合)を確実に受けましょう。
飛沫感染予防として、手洗いや咳エチケットを心がけましょう。
咳エチケット
- 咳・くしゃみをするときには、ティッシュなどで口と鼻を押さえ、周りの人から顔をそむけましょう。
- 使用後のティッシュは、すぐにフタ付きのゴミ箱に捨てましょう。
- 症状のある人は、マスクを正しく着用し感染防止に努めましょう。
群馬県内の報告状況
感染症発生動向調査では、百日咳は平成30年(2018年)1月1日から全数報告の対象となりました。
報告年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 |
---|---|---|---|---|---|---|
群馬県 | 91人 | 350人 | 76人 | 8人 | 8人 | 16人 |
全国 | 12,115人 | 16,845人 | 2,819人 | 752人 | 491人 | 1009人 |
2023年の全国は2024年1月5日現在の報告数です。
最新の報告数はこちらをご覧ください。
- 群馬県:医師が届出を行う感染症(全数報告:五類感染症)
- 全国:感染症発生動向調査(IDWR)(国立感染症研究所)<外部リンク>
関連情報
- 百日咳の届出基準(厚生労働省)<外部リンク>
- 百日せき(厚生労働省)<外部リンク>
- 百日咳とは(国立感染症研究所)<外部リンク>