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平成23年4月から献血の採血基準が変わりました

更新日:2011年3月1日 印刷ページ表示

医療を支える善意の献血。
健康な方々からより多く献血にご協力いただけるよう、平成23年4月1日から献血の採血基準が改正されました。

医療に不可欠な「血液」は皆さんの献血で支えられています

けんけつちゃん

血液は、栄養や酸素を運ぶ、出血を止めるといった生命の維持に欠かせない役割を担っています。
私たちの周りには、病気やけがで血液を必要としている人がたくさんいます。
しかし、医療が発達した今日でも、血液を人工的に造ることはできません。
医療を支える血液は、多くの方の善意による献血で支えられているのです。
平成21年度には、全国で1年間に約530万人(延べ数)の方々に献血のご協力をいただいています。
献血に協力できる年齢等の条件は、献血者の健康面の安全を守りながら献血ができるよう、「採血基準」を設けています。
この採血基準が平成23年4月から改正され、男性に限り、献血できる年齢などが広がりました。

男性に限り、献血可能な年齢が広がりました

400ml献血や成分献血ができるのは、これまで男女とも18歳以上(200ml献血は16歳以上)とされていましたが、平成23年4月1日からは、男性に限り、17歳以上から400ml献血ができるようになりました。
献血できる年齢の上限は、血小板成分献血は男女ともに54歳まで、それ以外の献血は69歳までとなっていましたが、今回の採血基準の改正で、男性に限り、69歳まで血小板成分献血ができるようになります。
ただし、65歳から69歳までの方については、60歳から64歳までの間に献血の経験がある方に限られます。
また、男性に限り、献血可能な方の血色素量(ヘモグロビン)の下限値が引き上げられます。
ヘモグロビン量は血液の濃さですが、個人差があり、その日の体調によっても多少変化します。
そのため、献血される方の健康を守るため、献血の前に基準を満たすか検査を行っています。

  • 200ml全血採血「12g/dL」→「12.5g/dL」
  • 400ml全血採血「12.5g/dL」→「13g/dL」

献血者の健康への安全を確保しながら、採血基準を定めています

血液は長期間保存することができないため、常に献血による協力を必要としています。
献血は、日本赤十字社の血液センターや献血ルーム、献血車などで行うことができますので、皆さんのご協力をお願いします。
献血していただく際には、献血者の健康への安全を守るため、献血前には必ず医師による問診が行われます。
人間の血液の量は、体重の約13分の1と言われており、血液の量の12%を献血していただいても医学的には問題がありません。
皆さんにお願いしている献血の量は安全なものですので、ご安心ください。
また、献血後の血液の「量」は、水分を摂取することにより短時間で回復します。
回復する速さには個人差がありますが、血漿成分は約2日、血小板成分が約4~5日、赤血球は約2~3週間で回復します。
献血していただく方の安全を最大限守るために、血液の成分が完全に回復するまでの期間を考慮し、献血の種類によってそれぞれ、次回献血いただける日までの日数を定めています。