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平成29年度第1回群馬県精神保健福祉審議会の概要
1 日時
平成29年6月16日(金曜日)19時00分~20時30分
2 場所
県庁7階 審議会室
3 議事概要
開会・あいさつ・自己紹介・会長選出
- 議事録作成のため、会議の内容を録音すること及びホームページ掲載を説明
- あいさつ 小林障害政策課長
- 自己紹介 各委員及び事務局
- 会長選出 福田委員を選出
議事(1)第8次群馬県保健医療計画策定スケジュールについて
- 事務局から資料に基づき(1)について説明し、質疑応答を行った。
- 質疑・意見等なし
議事(2)医療計画策定部会の開催状況について
- 事務局から資料に基づき(2)について説明し、質疑応答を行った。
- 質疑・意見等なし
議事(3)医療施設機能調査結果について
- 事務局から資料に基づき(3)について説明し、質疑応答を行った。
- 質疑・意見等なし
議題(4)第8次群馬県保健医療計画(精神疾患)素案について
- 事務局から資料に基づき(4)について説明し、質疑応答を行った。
山崎委員
目標値の病期(急性期・回復期・慢性期)と地域医療構想の病床整理は今後連動するのか。
事務局
現段階では、厚労省から目標値が今後どういった取り扱いになるか示されていない。
山崎委員
目標値では、将来入院需要が600近く減ることになっているが、ここ10年くらいは後期高齢者が増える見通しである。逆に増やさなければならないのではないか。
事務局
現状では、地域移行を踏まえた目標値の設定を行っています。
福田会長
行政的に厚労省の方針とは別に目標を設定することは、県として可能なのか。
事務局
現段階では厚労省の指針と別の目標設定は検討していません。
高齢者が増えている状況は全国的なことだと思われるが、限られた時間の中で、種々の現状を踏まえた検討は難しいと考えています。
山崎委員
地域包括ケアシステムについても、財源の裏付けが必要になると思う。相談所等地域の受け皿を増やすためには、群馬県として県単の補助金をつける等検討してもよいのではないか。
それがないと、この地域包括システムのイメージ図からは何も見えてこない。
福田会長
医療計画は、計画を作るための財源はあるが、実行するための財源は確保されていない。
ただし、医療計画は県の最上位計画なので、これに盛り込んでおかないと県独自で予算化ということにはならない。
檀原委員
地域包括ケアシステムについて、二次医療圏を基本とすると旨の記載がされている。
群馬県は精神医療圏を全県一区としているが、今後も全県一区で考えていくのか。
事務局
現状では精神医療圏は全県一区で考えています。
地域包括ケアシステムの構築については、市町村単位、さらに細かい地域単位で進めていくことになります。精神の医療圏の一つとしてではなく、まずは障害者の圏域単位で検討していきたいと考えています。
檀原委員
一般医療は10圏域となっているが、精神疾患だけ全県一区でやるのなら、精神科医療だけ別枠で動くことになるのか。実際は地域包括システムの中に精神患者も入ってくることになると思うが、そういった中でどのように動いていくことになるのかイメージがわかない。
事務局
今回の計画のポイントとして、厚労省から精神疾患にも対応した地域包括ケアシステムの構築が示され、今後県としても取り組むべく計画に盛り込ませていただいています。今後構築を進めていく中で、課題等を検討していきたいと考えています。
服部委員
目標値については、群馬県独自の入院需要をきちんと把握して目標を打ち出していく必要がある。このままでは地域包括ケアシステムが現実から乖離していってしまう。
一般科の医師は精神疾患患者の退院後の受入先等の対応方法に苦慮している現状がある中で、地域包括ケアシステムの構築においては、医療・介護だけでなく、精神の枠を含めた検討を行っていくということを言っていかないと、精神だけが遅れをとってしまう。
事務局
目標値の設定についいては、今後現実に即した形で見直しを図っていく必要があると考えております。
また、精神疾患が地域包括ケアシステムに乗り遅れてしまわないよう、今後さらに取組を進めていきたいと考えております。
今泉委員
国から示された目標値もクリアしなければならないことはわかるが、その目標に対して現場の先生がどう対応すればいいかなかなか難しいのではないか。群馬県独自の目標値の設定を検討してくことも必要なのではないか。
福田会長
目標については、今後群馬県独自の検討が必要になると思われる。
服部委員
厚労省から示された目標に沿って動くのではなく、地域で現状を把握した検討をしないと地域包括ケアシステムは動かない。地域包括支援センターに地域住民が集まるなどして検討を進めていくことが重要、そういった検討の中に精神疾患の方も加わっていくことが大事であると思う。地域活動の中にいかに精神疾患の方が加わることが重要である。
福田会長
厚労省の地域包括ケアシステムの説明会がこれからある予定とのことである。その中で地域包括ケアシステムの進め方についても示されるのではないか。
今泉委員
今回の計画は多様な疾患ごとに検討するとしているが、てんかんが抜けているのではないか。
事務局
本冊中の保健・医療・福祉体制の充実という枠で記載をさせていただきたいと考えております。
福田会長
具体的に本冊案について御意見等はあるか。今回の本冊案を今後の協議会にあげる必要がある。細かい文言以外については、2点あげられる。
地域包括ケアシステムについては、まだ実態がわからないため、群馬県の実情に合わせた上で今後検討していく必要があること。また、目標値については、厚労省が示した指針によるものであるとのこと、引き続き検討を進めるという文言を追記することで承認していただけるか。
一同
異議なし。
福田会長
先ほどの内容を踏まえて、協議会にあげさせていただきたい。
吉邑委員
家族会代表として意見を言わせてもらうと、現実に自分の息子が1年以上入院している。この病気の原因もわからない、対応も様々であるという現実に直面している中で今回の計画を見せていただいてすばらしい計画であると思うが、今後財源的にどうなるのか、家族は何に期待すればいいのかわからない。
福田会長
医療計画は財源を約束されているものではないが、それでも計画に乗せないと将来の財源も約束されないという趣旨であるので御理解願いたい。
服部委員
一般科の先生も精神科を知らないが、精神科の先生も一般科を知らない現状がある。お互い早くその溝を埋めていく必要がある。
ただ、現状で地域はすでに動いていることは事実である。今後は地域力を期待しながら、人として地域の中で生きていくということだと思う。これからは自助努力をして地域を作っていかないといけないと思うし、そのために早く動いていかなければならないと思う。
福田会長
近年、地域が失われている中で、いかに地域というものを戻していくという努力が今後は必要となるのではないか。
議題(5)第7次群馬県保健医療計画(精神疾患)に係る数値目標の推移について
- 事務局から資料に基づき(5)について説明し、質疑応答を行った。
- 質疑・意見等なし
4 その他
- 事務局から今後の予定を説明した。