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平成26年度群馬県精神保健福祉審議会の概要

更新日:2016年8月16日 印刷ページ表示

1 日時

平成26年6月17日(火曜日)午後7時~午後8時30分

2 場所

県庁7階 審議会室

3 議事概要

開会・あいさつ・自己紹介・会長選出

  • 議事録作成のため、会議の内容を録音することを説明。
  • あいさつ
  • 各委員自己紹介
  • 会長には福田委員が選出。

議事(1)医療計画制度について

事務局から資料に基づき説明後、質疑応答を行った。

(山崎委員)
 群馬県の場合、精神科の二次医療圏は全県一区でしているが、一般科の二次医療圏と同じ考え方を入れるよう、この審議会で何回か発言している。全県一区と、分割している都道府県の表をつくるよう発言したが、今日は示されていない。医療圏は、社会医療法人の認定要件に絡んでくるもので、医療圏ごとに人口1万人対2.5人の救急患者を診察しているというのが認定の条件。この問題を解決するため、事務局として対応し善後策を検討してほしい。現場の先生達は困っている。二次医療圏を絞れば、救急の件数的に充分、社会医療法人の資格が取れる医療機関もあるが、他県では取れるのに群馬県では取れない。

(事務局)
 本日、特にその関係の資料は用意していない。この医療圏の関係については、精神科救急の関係となるので、精神科救急の委員会で検討させていただきたい。

(事務局)
 他県との比較も含め情報収集し示したい。今回、全体の保健医療対策協議会で、二次医療圏については変更しないと了解を得ている。3年後の見直しまでに、検討させていただきたい。

(檀原委員)
 精神科も病床数の規制というところで全県一区でスタートしているが、現実の政策を実行していく上では、二次医療圏を再検討し定めてほしい。

(福田会長)
 救急システムのことがあるということなので、そちらも含めて、今後事務局の方で検討していただきたい。

議事(2)医療計画策定部会の開催状況について

  • 事務局から資料に基づき説明後、質疑応答を行った。質疑無し。

議事(3)群馬県保健医療計画(精神疾患)素案について

  • 事務局から資料に基づき説明後、質疑応答を行った。

(山崎委員)
 医療機関の一覧については、勘違いしている先生がいると思う。中には、往診に丸が付き、他には丸がなく、認知症対応のところだけ丸が入っているということがある。ある程度、質問票や精神科臨床のトレーニング実績などで振るい分けをかけないと、医療機関の実態と診療機能に差が出てしまうという問題がある。実際に診療所の患者を含め、深夜に増悪した患者を精神科病院が、結構、引き受けている。精神科の一次救急のネットワークを作るだけで、精神科病院の深夜の患者が半分以上いなくなる。夕方5時で診療を閉めてしまうと、患者は自分のかかりつけ医に、夜10時頃の急性増悪でも翌朝9時頃まで連絡がつかない。治療歴や診断、服薬内容も分からず、精神科病院の当直医が診ているという現状は、かなり大変で、勤務医が辞めて開業し、悪循環になり、精神科の医療体制が壊れているような現状である。三次救急は県立精神医療センターがほとんど対応している。二次救急も輪番病院制を組んでいるが、一次救急がネックになっている。これは診療所の先生方がきちんとネットを組んでやるべきだと思う。今度の精神科救急システムを作る時に、一次救急をどうするのかをきちんと議論してほしい。

(西松委員)
 次回計画の平成30年まで、資料4の医療機関の一覧は変わらないのか。

(山崎委員)
 3年間このままというのは、実態と違いがある。これは各医療機関に質問票を出し、もう1回、整理し直すべきでは。随時変えるということだったのではないか。

(事務局)
 一覧表はホームページに掲載し、掲載後、各医療機関の機能追加や削除があった時に医務課に連絡いただき、随時更新をしている。

(山崎委員)
 県医師会を通じて各医師会へ再確認をする作業は可能か。

(西松委員)
 直接、県に言いづらい場合、県医師会に言ってもらうことはできる。

(山崎委員
 勘違いしてる先生もずいぶんいるし、勉強してやってる先生と、全然やっていないような先生も入っている。

(福田会長)
 そうすると、質問項目を練り直すところからやらなくてはいけないと思うが、どうか。また、診療所だと、県医師会に入ってないところもあり、県医師会だけのルートでは通じないが、その辺は事務局はいかがか。

(事務局)この調査は全部の医療機関に精神疾患だけでなく他の疾患も含めて調査しているので、医務課と相談させていただきたい。

(福田会長)
 この調査は精神疾患だけ行ったわけではなくて、がんとか心筋梗塞、他の疾患、5疾病5事業について、かなり膨大なものを全医療機関に調査をやったもの。精神疾患だけ再調査が可能かどうかということは、医務課も含めて検討いただくということになろうかと思う。その場合、質問項目も改めて検討しなくては同じになってしまうが、質問項目については昨年の策定部会で皆さんに御検討いただいて決めたものだと思う。

(横田委員)
 現状で増加しているデータについて、減少させるという方向性を出すのなら、増加理由の分析が無いと、対応のしようがないのではないか。例えば最初の精神疾患の状況で、増加していると報告があるが、増加の分析はどこかで挙げているのか。分析がないまま、その対応の論議はしづらいという印象を受けたが、いかがか。

(福田会長)
 本来であれば精神疾患や自殺が増えるという根本的な事由を明らかにし、うつ病や自殺を増えなくするということが大事だが、現状でそこまで手が回らず、増えたものに対してどうしようかと後追いになっているのは正直なところだと思う。例えばうつ病を減らすために何ができるかといった、県の具体的な施策を掲げるということは難しいと思うが、いかがか。

(横田委員)
 書かれていることがもう少し一般化していかないとまずい。県民がアクセス可能な情報が得られる場所を抽出しないと。そのためには、どこでそれを発信するかということも必要。医療機関にかかる時間を短縮しましょうといわれても、どこで、あるいはどういう状態であれば相談できるか等、具体的なことをもっと出してもらうと分かりやすい。こういう問題があったら医療機関に聞いていい、という分かりやすい標本的なものがあればよいと思う。

(檀原委員)
 各医療機関の機能の連携というところについて、どう連携するのかが分からない。特に認知症に関して、精神科が関わることが多いが、神経内科が中心となっている。増加している認知症患者にどう対応するか分かりづらい。機能分化するなど、具体的なシステムはどうか。

(事務局)
 認知症については、精神科、神経内科で診ていただくことが多く、また地域での見守りが必要な方が多いのが現状。医療の機能分化については非常にデリケートなものなので、今後の検討課題とさせていただきたい。

(半田委員)
 診療所の救急について、診療所協会で一次救急の話し合いをしている。診療所の先生が、全て休日夜間に対応するのは難しく、現実、システムとして作るのは難しい状態。休日夜間、現実的に診療所の患者が病院に行っているということだが、どの程度、救急で対応しているのか。精神科救急対応の病院には具体的にどの程度行っているのか。

(山崎委員)
 診療所のかかりつけ患者も実際に来ている。

(半田委員)
 病院の患者と診療所の患者とではどうなのか。

(事務局)
 診療所の患者で三次救急にのる人は多くない。二次救急の過量服薬やリストカットなど、身体合併を伴う対応が多い。

(半田委員)
 診療所の患者が多いということだが、誤解されては困る。

(事務局)
 今年2~3月に精神科病院へ救急対応の調査をした。その結果、輪番以外でも対応いただくことがあると分かった。医療保護入院の5~6割は、病院のかかりつけ患者であり、かかりつけ患者をしっかり診てもらうことが必要。可能な限り自分のところで診て、診られないところは県立精神医療センターが引き受けるという体制ができている。

(山崎委員)
 かかりつけ患者は、最低限自分の病院で対応している。診療所協会の加盟率はどのくらいか。

(半田委員)
 精神科を専門的にしているのは45~46か所。うち診療所協会に入っているのは23~24程。

(山崎委員)
 心療内科はいっぱいある。精神科と名乗りを挙げているのはどのくらいあるのか。

(半田委員)
 名乗りを挙げているのは80いくつで、80程は診療をしている。

(山崎委員)
 日本中どこでも同じ傾向であるが、診療所は動きが悪い傾向がある。

(半田委員)
 一次救急については、全国的に4割が行っている。

(山崎委員)
 夜10時までに連絡がつく体制があれば、夜間帯の病院の患者数は少なくなる。

(福田会長)
 認知症の連携、救急の件は、具体的な議論が必要なため、今後検討を行う必要がある。

(小暮委員)
 医療計画の中で、ネットワークづくりが一番大きな問題ではないだろうか。地域の立場からすると連携が大事。高齢者施設等の合併症のある患者で、一般病院から診察を拒否され、生命の危機に関わることがある。多くの医療機関との連携、ネットワークづくりを入れてほしい。

(福田会長)
 ネットワークづくりについて検討いただくということでよいか。西松委員:県医師会としては、医療機関一覧で、実態と違っている場合、県に連絡すれば変更できるということか。事務局:実態と違う箇所は、連絡いただければ変更できる。

(小暮委員)
 対策についてグループホームの整備とあるが、県独自のガイドラインがある。ぜひガイドラインの見直しを行っていただきたい。ガイドラインの改善をしたら、グループホームは増えていくのではないか。

(福田会長)
 一覧表については対応を検討していただくが、本文の大枠については了承いただけるか。次回の計画にはさらに本腰を入れる必要がある。

報告事項(1)合併症を伴う精神疾患に係る精神病床の整備について

  • 事務局から資料に基づき説明後、質疑応答を行った。質疑無し。

その他

事務局から事務連絡。

閉会

(略)

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