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群馬県結核予防計画
更新日:2018年4月18日
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計画策定の趣旨
本県の結核患者数は年々減少し、平成28年の罹患率は(人口10万人対)9.3と低まん延化を達成しているものの、一方で高齢者を中心に基礎疾患、合併症を有する患者や外国出生患者の増加、施設等における集団感染、罹患率の地域格差など、様々な課題が明らかになっています。
平成28年11月、国は「結核に関する特定感染症予防指針」を改正し、国、地方公共団体、関係団体等が連携して取り組むべき課題と方向性を示しました。
本計画は、結核根絶を目指し、現状の評価に基づいた施策体系を充実させ、結核対策の総合的な推進を図ることを目的として、「改正予防指針」に基づき策定されました。
計画の期間
本計画の期間は、平成30年度から平成34年度までの5か年とします。ただし、計画期間内であっても、必要に応じて計画を見直すこととします。
計画の評価
本計画は進捗管理を行い、年度毎に予め定めた指標に基づき評価します。
最終評価は、平成34年の結核新登録患者数をはじめ、関連する平成33年の指標をもって行います。
結核対策の課題
- 結核発生動向調査の一層の充実
- 分子疫学的手法からなる病原体サーベイランス体制の推進
- ハイリスクグループ等に重点を置いた定期の健康診断の実施
- 地域医療連携体制の構築
- IGRA等の新技術を利用した迅速かつ確実な接触者健診の実施
- 潜在性結核感染症患者に対する治療の徹底
- DOTSによる治療完遂に向けた患者支援
- 症状出現時の早期受診と受診後の早期診断及び治療
- 県民に対する普及啓発
- 結核医療に必要な医師、保健師、看護師等の人材の養成
- 結核患者等の人権の尊重
目標
【総合目標】平成34年(2022年)までに本県の全結核罹患率を人口10万対7.0以下にします。
目標達成のための戦略
- 原因の究明
- 発生の予防及びまん延の防止
- 結核患者に対する適正な医療の提供
- 結核に関する研究の推進
- 結核対策に関する人材の養成
- 結核に関する啓発及び知識の普及並びに結核患者の人権の尊重
- 施設内(院内)感染の防止等
- その他結核予防のための施策に関する重要事項