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令和5年度病害虫発生予察情報 第4号(7月予報) 

更新日:2023年7月6日 印刷ページ表示

予報の概要

予報の概要一覧

作物名

病害虫名

対象地域名

発生時期

発生量

イネ

葉いもち

早期栽培地域

 

並

早植栽培地域

並

やや多

普通期栽培地域

並

並

紋枯病

早期・早植栽培地域

並

やや多

縞葉枯病

感受性品種栽培地域

 

並

イチモンジセセリ第2世代幼虫(イネツトムシ)

栽培地帯全域

 

並

ツマグロヨコバイ

栽培地帯全域

 

並

フタオビコヤガ(イネアオムシ)

栽培地帯全域

 

並

ごま葉枯病

栽培地帯全域

 

並

白葉枯病

栽培地帯全域

 

並

果樹全般

カメムシ類

(チャバネアオカメムシ)

栽培地域全域

 

並

ハダニ類

栽培地域全域

 

並

リンゴ

斑点落葉病

栽培地帯全域

 

並

炭疽病

栽培地帯全域

並

並

ナシ

黒星病

栽培地帯全域

 

並

ナシヒメシンクイ

栽培地帯全域

 

並

ダイズ野菜類

花き類

ハスモンヨトウ

平坦地域

 

並

野菜類花き類

オオタバコガ

栽培地帯全域

 

やや多

野菜類

軟腐病

栽培地帯全域

 

並

キャベツ

コナガ

高冷地栽培地帯

 

やや多

タマナギンウワバ

高冷地栽培地帯

 

並

夏秋ナス

ハダニ類

栽培地帯全域

 

並

アザミウマ類

栽培地帯全域

 

並

ネギ

ネギアザミウマ

栽培地帯全域

 

並

シロイチモジヨトウ

栽培地帯全域

 

やや多

(発生時期の空欄は連続発生)

主な病害虫の発生予報

1)イネ

葉いもち

葉いもち

発生地域

発生時期

発生量

早期栽培地域

 

並

早植栽培地域

並

やや多

普通期栽培地域

並

並

1 予報の根拠

  1. 現在までの発生量は平年並である。
  2. BLASTAM(ブラスタム コラム参照)の結果、6月1日~7月2日までの感染好適日の出現日数の合計は平年並であるが、一部地域でやや多い(表1)。
  3. 向こう1か月の気象予報(6月29日発表)によると、平年と同様に期間の前半は曇りや雨の日が多く、後半は平年と同様に晴れの日が多い見込みである。平均気温は、高い確率50%、降水量は平年並または多い確率ともに40%、日照時間は少ない確率40%である。

2 防除上注意すべき事項

  1. BLASTAMの感染好適日の約1週間後が、葉いもちが発生する危険性が高まるので、その時期を中心にほ場を観察する。

※「BLASTAM」の結果は、農業技術センターホームページにて更新予定です。

  1. 7月3日前橋地方気象台発表の週間天気予報によると、今後、曇雨天が予報されている。
  2. 近年いもち病の発生量が多く、菌密度が高まっている可能性がある。特に前年多発したほ場やイネの葉色の濃い場所、水口など発生しやすい箇所をよく観察し、早期発見に努める。
  3. 発生を認めたら、ただちに薬剤散布を行う。
  4. 補植用等の取り置き苗は発生源になりやすいので速やかに処分する。
表1 BLASTAMによる葉いもちの感染好適日の地域別の出現日数(6月1日~7月2日)
 

沼田

中之条

前橋

桐生

上里見

伊勢崎

西野牧

館林

神流

本年値

6

6

3

4,5

2

4

4

3,5

2

平年値

1,4 2,1 3,2 3,4 4,4 3,6 2,6 3,1 1,5

 注)BLASTAMは、アメダスデータから葉いもちに感染しやすい日(感染好適条件日)を予測するシステムである。平年値は直近10ヵ年の平均値。

紋枯病

紋枯病

発生地域

発生時期

発生量

早期・早植栽培地域

並

やや多

1 予報の根拠

  1. 前年の発生量は平年よりやや多かった。
  2. 向こう1か月の気象予報(6月29日発表)によると、平年と同様に期間の前半は曇りや雨の日が多く、後半は平年と同様に晴れの日が多い見込みである。平均気温は、高い確率50%、降水量は平年並または多い確率ともに40%である。

2 防除上注意すべき事項

  1. 薬剤防除は株元まで到達するように散布する。
  2. 今後発生しやすい気象が予報されているため、早期発見、適期防除に努める。
  3. 特に昨年発生が多かったほ場では、前年のイネで形成された菌核がほ場にとどまり、次作の伝染源となるため注意する。

【コラム】-いもち病(葉いもち)とBLASTAM-

BLASTAM(ブラスタム)は、アメダスデータから葉いもちに感染しやすい日(以下、感染好適日)を予測する発生予察モデルです。

  葉いもちは感染してから発病(目に見える)まで約1週間かかります。

  そのため、BLASTAMで予測された感染好適日の約1週間後が、葉いもちが発病したり増加したりする危険性が高まる時期になります。その時期にほ場の見回りを行い、早期発見に努めましょう。

  感染好適日が多かったり、連続したりすると葉いもちの発生が多くなることがあるので、特に注意が必要です。

 ただし、実際の葉いもちの発生は、(1)菌の量、(2)イネの品種、(3)薬剤防除の状況、(4)ほ場条件などいくつもの要因が関与しています。

  そのため、BLASTAMの結果は、「感染好適日の約1週間後が危険」という、葉いもち警戒の参考の1つとして活用します。

2)ダイズ・野菜類・花き類

オオタバコガ

発生地域

発生時期

発生量

栽培地帯全域

 

やや多

1 予報の根拠

  1. 県内のフェロモントラップ調査では、第1世代成虫は早い時期から誘殺数の増加がみられる。
  2. 向こう1か月の気象予報(6月29日発表)によると、平年と同様に期間の前半は曇りや雨の日が多く、後半は平年と同様に晴れの日が多い見込みである。平均気温は、高い確率50%、降水量は平年並または多い確率ともに40%である。

2 防除上注意すべき事項

  1. 幼虫は生長点付近の茎葉・蕾・花・幼果に食入する。組織内に入り込まれてからでは防除が困難になるため、ほ場をよく見回り、幼虫は見つけしだい捕殺する。薬剤防除を行う場合は、発生初期に実施する。
  2. 施設開口部は防虫ネットで被覆し、成虫の侵入を防ぐ。
  3. 薬剤抵抗性の発達を防ぐため、同一系統薬剤の連続散布を避ける。
  4. 第1世代成虫の発生が早まっているため、防除時期に注意する。

3)野菜類

軟腐病

発生地域

発生時期

発生量

栽培地帯全域

 

並

1 予報の根拠

  1. 現在までの発生量は平年並である。
  2. 向こう1か月の気象予報(6月29日発表)によると、平年と同様に期間の前半は曇りや雨の日が多く、後半は平年と同様に晴れの日が多い見込みである。平均気温は、高い確率50%、降水量は平年並または多い確率ともに40%である。

2 防除上注意すべき事項

  1. 雨水がたまりやすいほ場は排水溝を掘り、ほ場の排水に努める。
  2. 発病後の防除効果は低いので、予防的な防除を重点に行う。
  3. 降雨によってはね上がった土の飛沫が作物の傷口に付着することで感染が助長されるため、降雨後は適用薬剤による防除を行う。
  4. 被害残さは感染源となるため、被害株はすみやかに抜き取り、ほ場の外に持ち出し適切に処分する。
  5. 薬剤抵抗性の発達を防ぐため、同一系統薬剤の連続散布を避ける。
  6. 曇雨天が長引いた場合、その後の気温の上昇とともに発病が拡大するので注意する。

4)ネギ

シロイチモジヨトウ

発生地域

発生時期

発生量

栽培地帯全域

 

やや多

1 予報の根拠

  1. 県内のフェロモントラップ調査では、誘殺数が平年より多い。
  2. 向こう1か月の気象予報(6月29日発表)によると、平年と同様に期間の前半は曇りや雨の日が多く、後半は平年と同様に晴れの日が多い見込みである。平均気温は、高い確率50%、降水量は平年並または多い確率ともに40%である。

2 防除上注意すべき事項

  1. ほ場をよく観察し、早期発見に努め、卵塊や若齢幼虫の集団を見つけたら、速やかに取り除き、ほ場外で処分する。
  2. 中老齢幼虫では薬剤感受性は低下し、葉の内部に潜り込むと効果が低下するので、薬剤による防除は若齢期に行う。
  3. 本種の発生量は近年増加傾向にあるため、ほ場をよく観察し、防除適期を逃さないよう注意する。
  4. 今後、気温の高い傾向が予報されている。世代間が短縮すると、防除適期が早まるので注意する。
  5. 雑草にも寄生するので、ほ場周辺の雑草を除去する。
  6. 薬剤抵抗性の発達を防ぐため、同一系統薬剤の連続散布を避ける。

5)キャベツ

コナガ

発生地域

発生時期

発生量

高冷地栽培地帯

 

やや多

1 予報の根拠

  1. 現在までの発生量は平年並である。
  2. 嬬恋村でのフェロモントラップによる誘殺数は平年よりやや多い。
  3. 向こう1か月の気象予報(6月29日発表)によると、平年と同様に期間の前半は曇りや雨の日が多く、後半は平年と同様に晴れの日が多い見込みである。平均気温は、高い確率50%、降水量は平年並または多い確率ともに40%である。

2 防除上注意すべき事項

  1. 天候の回復に伴う気温の上昇により、寄生虫数の増加、被害の拡大が懸念される。
  2. 生育初期の防除を徹底し、初期密度を下げることにより、生育期中盤の被害拡大を防止するとともに、生育期終盤に発生する次世代の密度低減を図る。
  3. 薬剤抵抗性の発達を防ぐため、同一系統薬剤の連続散布を避ける。本県ではジアミド系殺虫剤抵抗性を持った個体が確認されているため、薬剤の選択には注意をする。
  4. アブラナ科雑草にも寄生するので、ほ場周辺の雑草を除去する。
  5. 収穫残さは増殖源になるので、すみやかに片付ける。

その他の病害虫の発生予報

その他の病害虫の発生予報

作物名

病害虫名

発生時期

発生量

特記事項

イネ

縞葉枯病

 

並

ヒメトビウンカ越冬世代幼虫のイネ縞葉枯ウイルス保毒虫率は平年より低い。5月4半旬に行った麦類作付けほ場におけるすくい取り調査の結果、ヒメトビウンカの捕獲数は平年よりやや多く、予察灯におけるヒメトビウンカの誘殺数は一部地域で平年よりやや多い。

イチモンジセセリ第2世代幼虫(イネツトムシ)

 

並

フェロモントラップ調査による誘殺数は平年並。

ツマグロヨコバイ

 

並

予察灯による誘殺数は平年より少ない。

フタオビコヤガ(イネアオムシ)

 

並

フェロモントラップ調査および予察灯による誘殺数は平年より少ない。

果樹全般

カメムシ類

(チャバネアオカメムシ)

 

並

予察灯調査、フェロモントラップ調査による誘殺数は、平年並からやや少ない。

ハダニ類

 

並

現在までの発生は平年並であるが、一部の地域では増加し始めている。晴天が続くと多発する可能性があるので注意する。

リンゴ

斑点落葉病

 

並

現在までの発生量は平年並。高温多湿条件で発生しやすく、連続した雨などの短期間の気象条件で急増することがあるので注意する。今後曇雨天が続く予報なので注意する。

炭疽病

並

並

現在までの発生量は平年並。高温多湿条件で発生しやすく、特に果実の濡れ時間が長いほど感染しやすいので注意する。今後曇雨天が続く予報なので注意する。

ナシ

黒星病

 

並

現在までの発生量は平年並だが、一部のほ場ではやや多い。

ナシヒメシンクイ

 

並

フェロモントラップ調査による誘殺数は平年並。

ダイズ野菜類花き類

ハスモンヨトウ

 

並

現在までの発生量は平年並。

キャベツ

タマナギンウワバ

 

並

現在までの発生量は平年並。

夏秋ナス

ハダニ類

 

並

現在までの発生量は平年並。

アザミウマ類

 

並

現在までの発生量は平年並。

ネギ

ネギアザミウマ

 

並

現在までの発生量は平年並。

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