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令和5年度病害虫発生予察情報第3号(6月予報)

更新日:2023年6月8日 印刷ページ表示

予報の概要

予報の概要一覧

作物名

病害虫名

対象地域名

発生時期

発生量

作物全般

アブラムシ類

栽培地帯全域

 

イネ

ヒメトビウンカ

栽培地帯全域

 

やや多

縞葉枯病

感受性品種栽培地帯

イネミズゾウムシ

栽培地帯全域

 

白葉枯病

早期栽培地帯

苗立枯病

早植・普通期栽培地帯

 

果樹類全般

チャバネアオカメムシ

栽培地帯全域

 

ハダニ類

栽培地帯全域

 

ナシ

黒星病

栽培地帯全域

 

ナシヒメシンクイ

栽培地帯全域

 

野菜・花き類

オオタバコガ

栽培地帯全域

 

トマト・キュウリ

コナジラミ類

施設栽培地帯全域

 

キュウリ

べと病

施設栽培地帯全域

 

褐斑病

施設栽培地帯全域

 

うどんこ病

施設栽培地帯全域

 

アザミウマ類

施設栽培地帯全域

 

夏秋ナス

アザミウマ類

露地栽培地帯全域

 

ハダニ類

露地栽培地帯全域

 

ネギ

ネギアザミウマ

露地栽培地帯全域

 

夏秋キャベツ

コナガ

高冷地栽培地帯

 

 (発生時期の空欄は連続発生)

主な病害虫の発生予報

1)イネ

縞葉枯病

発生地域

発生時期

発生量

感受性品種栽培地帯

1 予報の根拠

  1. 令和5年2~3月に採取したヒメトビウンカ越冬世代幼虫のイネ縞葉枯ウイルス(RSV)保毒虫率の県平均は1.9%で、過去10年の平均値3.5%を下回った(令和5年3月24日発表 発生予察情報)。
  2. RSV保毒虫率が2.2%であった昨年のイネ縞葉枯病の発生は、平年並であった。
  3. 5月4半旬に県内12地点(定点)で行った麦類作付ほ場におけるすくい取り調査の結果、ヒメトビウンカの捕獲数は平年よりやや多かった(令和5年5月23日発表 発生予察情報)。
  4. 有効積算温度計算シミュレーションによると、本年のヒメトビウンカ第一世代成虫の発生は平年より早いと予測される。

2 防除上注意すべき事項

  1. イネ苗へのヒメトビウンカの飛び込みを防止するため、イネ科雑草が繁茂した場所や麦類作付ほ場付近での育苗を避ける。
  2. 発病株は伝染源となるので、早期に抜き取り処分する。
  3. イネ縞葉枯病感受性品種(コシヒカリ、ひとめぼれなど)を作付する場合は、本病を媒介するヒメトビウンカの防除を徹底する。
コラム <施設トマト、促成キュウリ>現在の施設栽培で発生している害虫を次作に持ち越さないための対策

【コナジラミ類】

  • 栽培作物の地際部の切断、適用薬剤による処理などで全ての株を枯死させます。
  • 施設を密閉し、蒸し込み処理(施設内気温40度以上、7日以上)を行います。

【アザミウマ類】

  • 栽培終了時の気温が高い時期の場合、施設を密閉し、蒸し込み処理(施設内気温50度以上、7日以上)を行います。
  • 気温が低い場合は株を速やかに枯死させ、1か月程度、施設を密閉します。

その他の病害虫の発生予報

その他の病害虫の発生予報一覧

作物名

病害虫名

発生時期

発生量

特記事項

作物全般

アブラムシ類

 

各種トラップへの誘殺数は、中山間地はやや多いが、平坦地は平年並。

イネ

ヒメトビウンカ

 

やや多

【主な病害虫の発生予報】

1)イネ 縞葉枯病 参照。

イネミズゾウムシ

 

現在までの発生量は平年並。

イネミズゾウムシに登録のある箱施用剤を使用しない場合は発生に注意する。

白葉枯病

現在までの発生量は平年並。

苗立枯病

 

床土の土壌水分を適正に保ち、温度管理に注意する。

果樹類

全般

チャバネアオカメムシ

 

各種トラップへの誘殺数は平年並からやや少ない。

ハダニ類

 

現在までの発生量は平年並。

ナシ

黒星病

 

現在までの発生量は平年並。

ナシヒメシンクイ

 

フェロモントラップへの誘殺数は平年並。7月に第二世代の発生のピークがあるので注意する。

野菜・花き類

オオタバコガ

 

現在までの発生量は平年並。

トマト・キュウリ

コナジラミ類

 

現在までの発生量は平年並。

栽培終了後の対策については

【コラム】を参照。

キュウリ

ベと病

 

現在までの発生量は平年並。

褐斑病

 

現在までの発生量は平年並。

うどんこ病

 

現在までの発生量は平年並。

アザミウマ類

 

現在までの発生量は平年並。

栽培終了後の対策ついては

【コラム】を参照。

夏秋ナス

アザミウマ類

 

現在までの発生量は平年並。

気温の上昇とともに発生量が増加するため、早期発見・早期防除に努める。

ハダニ類

 

現在までの発生量は平年並。

気温の上昇とともに発生量が増加するため、早期発見・早期防除に努める。

ネギ

ネギアザミウマ

 

現在までの発生量は多いが平年並。

夏秋キャベツ

コナガ

 

現在までの発生量は平年並。

安中、渋川の育苗ほでのトラップへの誘殺数は平年並。

生育初期の防除を徹底し、初期密度を下げることにより、生育期中盤以降の被害拡大を防止する。