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学習障害(LD)とは
更新日:2019年11月22日
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知的発達の遅れはないのに、読む、書く、計算する能力のいずれかに著しい困難を示します。多くは、小学校に入学して学習を始めるようになってから気づかれます。
なお、近年、診断基準の改定によりDSM-5(米国医学会による精神疾患の診断・統計マニュアル)を利用する医療機関では、限局性学習症(SLD)という診断名が用いられるようになってきています。
広汎性発達障害と合併して症状が現れることも多く見られます。
読むことの困難
- 文字や行を飛ばしたり、重複したりして読む。
- 形の似た文字を間違って読む。
- 単語の途中で区切ったり、一字一字たどって読む。
書くことの困難
- 文字が枠の中からはみ出す、大小不揃いになる。
- 漢字のへんとつくりが左右逆になる。
- 読んで理解できても、書くときには形の似た別の文字になってしまう。
計算することの困難
- ものを数えることができるが、数字や記号に置き換えて計算できない。
- 繰り上がりの計算が苦手。筆算の桁を間違うことも多い。