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【3月】水稲「にじのきらめき」栽培講習会
邑楽館林地域では、水稲新品種「にじのきらめき」の作付け拡大が進んでおり、今後も増加する見込みです。1~2月に栽培講習会を開催し、慣行品種と比較した「にじのきらめき」の特徴や令和5年産に向けた栽培上の留意点について周知しました。全7回開催し、生産者は56名が参加しました。
1 ねらいと背景
邑楽館林地域の水稲作では「あさひの夢」の作付けが約7割を占め、寡占化と近年の高温による品質低下のリスクが懸念されています。「にじのきらめき」は、高温耐性に優れ、倒伏に強く、大粒で良食味の多収品種です。「あさひの夢」と成熟期が異なるため、作期分散が可能です。既に産地品種銘柄および県奨励品種に指定されており、今後も作付けが増加する見込みです。
2 取り組み内容
「にじのきらめき」の生産拡大に向けて収量・品質の安定化を図るため、関係機関と連携し、施肥法の検討やほ場への旗の設置による適期収穫の啓発など、生産者に栽培技術の支援を行ってきました。また、作付け生産者から直接意見や感想を聞き取り、慣行品種と比較しながら特性や栽培上の課題を確認してきました。
これらの結果を踏まえ、1月25日~2月14日に全7回、各地区で「にじのきらめき」栽培講習会を開催しました。講習会には生産者計56名が参加しました。JA邑楽館林、東部地域研究センターとともに、「あさひの夢」と比較した「にじのきらめき」の特徴や令和4年産の振り返り、田植日別の栽培のポイント、令和5年産に向けた栽培上の留意点について、生産者に周知しました。
3 今後の方向
水稲の品質・収量向上を目指し、関係機関と連携して、「にじのきらめき」の生産拡大と栽培技術の支援を継続します。
スライドを用いた講習会