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【4月】水稲育苗講習会を開催
館林地区農業指導センター
気象変動に左右されにくい稲づくりを目指して
邑楽館林地域では、3月に板倉町で水稲の育苗講習会を開催し、16名の出席があり、育苗管理のポイントや稲こうじ病などの対策について説明し、品質・収量向上へ向けた啓発を行いました。今後は、新型コロナウィルス感染拡大防止のため、資料を中心とした指導を行います。
1 現状と背景
邑楽館林地域は、田植えが4月中旬から7月上旬まで長く続き、作付面積が約5,000ヘクタールを超える県内でも有数の穀倉地域です。近年は極端な低温や高温の繰り返し、低日照、渇水・多雨など、気象変動が激しく、健苗育成のためには、温度管理を中心としたきめ細やかな栽培管理が求められています。また、近年多発している稲こうじ病対策については生産者の関心も高く、情報提供を求める声が大きくなっています。
2 経過と成果
3月にJA板倉東支所で育苗講習会(JA邑楽館林が主催)を開催し、指導センター職員が講師を勤めました。
前年産の作柄を踏まえ、土づくりや健苗育成、本田初期管理のポイント(施肥、水管理、病害虫・雑草防除等)の他、近年発生が目立つ種子伝染性病害(稲こうじ病、いもち病、もみ枯細菌病)の対策について説明し、種子の消毒の徹底と適正保管を啓発しました。また、稲こうじ病対策として、本田での適期防除を呼びかけました。
3 今後の方向
邑楽館林の各地区で計8回の開催予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため4月の7回分は中止となりました。説明予定だった内容を広く周知するために、JA各支所に講習会資料を配置し、講習会以外の方法で生産者に情報提供を進めていきます。
講習会の様子
稲こうじ病(左)、いもち病(右)