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【1月】農業経営研修会「経営の発展と規模拡大について」の開催
東部農業事務所 館林地区農業指導センター
12月10日(火曜日)、JA邑楽館林本所の会議室において農業経営研修会を開催しました。今後農業経営規模の拡大を考えている若手生産者を中心に36名が参加しました。
1 ねらいと背景
農業の担い手の高齢化により担い手不足が問題となる中で、当地域の青年農業者を中心に雇用の導入や省力化技術を導入しながら規模拡大を目指す生産者が増えつつあります。
そこで農業経営で規模拡大した事例をもとに、雇用の導入や経営改善について研修会を開催しました。
2 取組成果
研修会ではアグリコネクト(株)の前田副社長から規模拡大にあたっての課題と解決策について講演を頂き、その後、埼玉県加須市で大規模なキュウリ栽培を行う、(株)田島農園の田島代表から事例報告がされました。
前田氏からは経営発展のための第1の壁が売上げ5千万円、第2の壁は1億円であること。5千万円までなら家族労力で経営を発展できる。1億円までは経営者の裁量と少人数の雇用で発展できる。1億円を超えると、企業組織経営への転換必要になる。
企業経営では経営理念を掲げることにより、それに共感する人が集まってくるなど、経営発展の段階に応じた経営者の心得や具体的な成功事例が紹介されました。
田島氏は環境制御技術を利用した収量の増大とパートが働きやすい環境作りを行いながら規模拡大を図ってきたこと。作業の効率化やパートへの作業の教え方を工夫するなど、経営者として自ら学んでいることを話してくれました。
また、農業指導センターから管内の大型キュウリ農家数戸を聞き取り調査した結果について報告しました。
質疑応答では前田氏には「経営理念の立て方は」、田島氏には「作業リーダーの育成はどのように行ったか」等、活発な質問がなされ、参加者からは「会社の理念について、再確認したい」「実際の雇用事例について参考になった」などの意見がありました。
3 今後の方向
今回参加した若手栽培者は、規模拡大の意思を持って取り組んでいる人も多いため、引き続き雇用や経営発展に役立つ研修会を開催していきます。
前田氏の講演
田島氏の事例報告