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群馬県のへき地医療
「へき地」の定義
群馬県保健医療計画において「へき地」とは、住民が居住している一定の範囲に医療機関が存在しない、あるいは一人しか医師がいないことにより、容易に医療機関を利用することができない地区をいいます。
状況に応じて以下の区分に分類されます。(いずれも令和4年10月現在)
無医地区
原則として医療機関のない地域で、当該地区の中心的な場所を起点としておおむね半径4kmの区域内に50人以上が居住している地区であって、かつ容易に医療機関を利用することができない地区。
- 渋川市 開拓・八木沢清水
- 嬬恋村 万座
- みなかみ町 赤谷
- みなかみ町 入須川
準無医地区
無医地区には該当しないが、医療機関の診療日数が少ないことや、交通事情により巡回診療等が必要とされる地区。
- 高崎市 川浦地区・権田地区
- 神流町 西部
- 南牧村 村内全域
- 東吾妻町 高日向
- みなかみ町 藤原
へき地診療所が設置されている地区
区域内の人口が原則として1,000人以上で、おおむね半径4kmの区域内にへき地診療所以外の医療機関がなく、診療所が設置されている場所から最寄りの医療機関まで通常の交通機関を利用して30分以上かかる地区
医師が一人しかいない地区(一人医師地区)
開業医または勤務医が1人しかいない地区で、その医師がいなければ無医地区になってしまう地区。
- 高崎市 三ノ倉・水沼・岩氷・権田地区の一部(旧倉渕村)
- みどり市 東町
- 神流町 旧万場町地区全域
- 神流町 旧中里村地区全域
- 上野村 村内全域
- 中之条町 四万
- 中之条町 六合
- 東吾妻町 東地区
- 長野原町 応桑・北軽井沢
- 沼田市 南郷
- 沼田市 大楊
- みなかみ町 笠原
- みなかみ町 東峰
- みなかみ町 恋越
- 昭和村 村内全域
- 南牧村 月形地区、磐戸地区
無歯科医地区
原則として歯科医療機関のない地域で、当該地区の中心的な場所を起点としておおむね半径4kmの区域内に50人以上が居住している地区であって、かつ容易に歯科医療機関を利用することができない地区。
- 神流町 旧中里村地区全域
- 長野原町 応桑・北軽井沢
- 嬬恋村 万座
- みなかみ町 赤谷
- みなかみ町 入須川
準無歯科医地区
無歯科医地区には該当しないが、歯科医療機関の診療日数が少ないことや、交通事情により巡回診療等が必要とされる地区。
- 高崎市 川浦地区・権田地区
- 南牧村 村内全域
- 東吾妻町 高日向
- みなかみ町 藤原
へき地医療拠点病院とへき地診療所
群馬県では、へき地における医療提供体制確保のために3カ所のへき地医療拠点病院、9カ所のへき地診療所を設置しています。
へき地医療拠点病院
- 西吾妻福祉病院<外部リンク>
- 国立病院機構沼田病院<外部リンク>
- 沼田脳神経外科循環器科病院<外部リンク>
へき地診療所
- 公立碓氷病院細野出張診療所(安中市)
- 公立碓氷病院入山出張診療所(安中市)
- 上野村へき地診療所(上野村)
- 万場診療所(神流町)
- 神流町国民健康保険直営中里診療所(神流町)
- 中之条町立四万へき地診療所(中之条町)
- 六合診療所(中之条町)
- 長野原町へき地診療所(長野原町)
- 東吾妻町国民健康保険診療所(東吾妻町)
群馬県へき地医療支援機構
群馬県では、県内における広域的なへき地医療支援事業の企画・調整等を行い、へき地医療対策に係る各種事業を円滑かつ効果的に実施することを目的として、第11次へき地保健医療計画及びへき地保健医療対策実施要綱に基づき、健康福祉部医務課内に群馬県へき地医療支援機構を設置しています。
群馬県へき地医療支援機構では、へき地診療所への医師派遣の調整、へき地勤務医師への情報提供、相談対応、へき地医療従事者等への研修事業「へき地医療従事者研修会」などを実施しています。
また、へき地医療体制の充実のため、群馬県地域医療連携協議会へき地医療対策部会を開催しています。