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除雪機による事故を防ごう!
雪の多い地域では生活に欠かせない除雪機ですが、事故も多く起こっています。
2013年度から2022年度の10年間にNITE((独)製品評価技術基盤機構)に通知された製品事故情報では、除雪機による死傷事故は38件ありました。このうち21件が2020年度から2022年度のまでの3年間に発生したものです。また、38件の事故のうち死亡事故も25件発生しています。
25件の死亡事故のうち21件(約8割)が、「誤使用・不注意」によるものでした。
「安全機能を無効化しない」、「離れる際はエンジンを切る」など、取扱上の注意を守って使用しましょう。
【事故の事例】
除雪機の下敷きになった
除雪機を使用する際、緊急停止クリップ(注1)を身体に取り付けておらず、その状態で後進中に転倒したため、除雪機の下敷きになって死亡した。
注1:緊急停止クリップ
本体と使用者をコードでつなぎ、使用者が除雪機から離れるとコードにつながれたスイッチが切れて停止する安全機能。使用者が転倒した際や除雪機から離れた状態で作動することを防ぐもの。
除雪機に巻き込まれた
- 除雪機のエンジンをかけた状態でデッドマンクラッチ機構(注2)のレバーをロープで固定して無効化していたため、使用者が離れても回転が停止せず、除雪機の前方に移動した際にオーガ(回転部)に巻き込まれ死亡した。
- 除雪の作業中、エンジンを切らずにオーガが回転したままその場を離れたため、周囲で遊んでいた子どもがオーガに巻き込まれ、死亡した。
注2:デッドマンクラッチ機構
使用者が操作ハンドル(クラッチレバー)から手を離すと、自動的に回転、走行が停止する安全機能。使用者の手を離れて作動することを防ぐもの。
除雪機内部に手を入れて負傷
除雪機の排雪口に詰まった雪を、回転刃を止めないまま付属の雪かき棒を使用せず直接手で取り除こうとしたところ、右手指を負傷した。
【注意するポイント】
安全機能を無効化しない
デッドマンクラッチ機構などの安全機能を無効化すると、転倒した際などに除雪機が停止せず、除雪機にひかれたり巻き込まれたりするおそれがあります。
エンジンをかけたまま離れない
エンジンをかけたままその場を離れると、子どもが近づくなど、思わぬ事故につながるおそれがあります。一時的にその場を離れるときでも、かならずエンジンを切ってください。
周囲に人がいるときに使用しない
除雪作業をする際は、周囲に人がいないことを確認しましょう。特に背丈の低い子どもは死角に入りやすいので十分注意してください。
雪詰まりを取り除く際は、エンジンを切り、雪かき棒を使用する。
エンジンをかけたまま雪を取り除く作業を行うと、手を負傷するおそれがあります。エンジン及び回転部の停止を確認し、付属の雪かき棒を使用してください。