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令和元年度第2回社会福祉審議会議事概要

更新日:2020年3月26日 印刷ページ表示

1 日時

 令和2年2月7日(金曜日)午前10時00分から11時30分

2 場所

 県庁7階 審議会室

3 出席者

(1)委員 9名

 川原武男委員長、赤池裕委員、井上光弘委員、小澤義孝委員、中島穣委員、松岡一明委員、十河錦二委員、田尻洋子委員、戸澤由美恵委員

(2)事務局 10名

 こども未来部長、健康福祉部長、ほか8名

4 あいさつ

 健康福祉部長

5 議事

群馬県福祉プラン(令和2年度~令和6年度)(案)について

 群馬県福祉プラン(令和2年度~令和6年度)(案)について、事務局から説明を行った。

主な質疑等

●委員
 子どものSOSの出し方に関する取組は、行政も力を入れていただきたい。
○児童福祉課長
 子どものSOSの発信の一つとして、昨年12月から児童相談所でLINE相談をはじめた。来年度も継続し子ども自身から相談を受けられる手法として実施予定である。
●委員
 福祉人材の障害福祉人材について、介護や保育と同じように具体的な記述をし、障害福祉分野だけ労働環境が悪いというイメージを与えないよう、検討してほしい。
●委員
 障害福祉人材については、様々な職種の方が働いている分野なため人材不足の実態把握は難しいが、実態を把握し、その上でどういう施策を展開していくのかということが喫緊の課題と思うため、プランへの盛り込みを検討してほしい。
○障害政策課次長
 実態把握について具体的にどういうものが可能か検討したい。
○健康福祉部長
 障害福祉分野で働くことの魅力を高めていく等の内容を盛り込む形で検討したい。修正内容は委員長と事務局に一任していただきたい。
●委員
 障害福祉の部分は、接する機会が少ないなどイメージがつきにくいため、障害福祉の普及啓発等も必要と考える。
●委員
 児童相談所の虐待相談受付件数の推移が掲載されているが、児童相談所の機能は虐待だけではなくいろいろな相談を受けているため、児童相談所が地域に溶け込みやすいよう、別の機能についても普及をしてほしい。
○児童福祉課長
 児童虐待は社会的な問題となっており、虐待を防止することは重要であるため、計画などへの記載は必要と考えるが、御指摘のとおり児童相談所が幅広い相談を受けていることについては、ホームページ等で周知を図りたい。
●委員
 地域共生社会づくりを目指すには実態調査が大切と思う。民生委員児童委員協議会では各種調査を実施しており、今回の福祉プランにおいても協力できることがあれば協力したいと思うので遠慮なく言ってほしい。
○健康福祉部長
 群馬県は、エビデンス、データに基づき行政を進めていくという方針が示されており、その必要があると考える。提案もいただいたため、相談させていただき県民福祉の増進に役立てていきたいと思うので、今後とも御協力をいただきたい。
●委員
 高齢者については地域の支え手として社会参加・社会貢献できるよう、という文言があるように、障害者も地域の支え手として社会の中で貢献できるような文言を入れて実現を図ってほしい。積極的な障害者の姿を県民に理解していただき、県政に活かしてほしい。
○障害政策課次長
 障害者についても障害者雇用として就労されている方がたくさんいる。就労支援の取組をしている観点からも検討したい。
●委員
 個人情報保護の話が出てきてからボランティア活動をしていてやりづらいことが多い。災害ボランティアなどで訓練をするが、どういう人がいるか等の情報が出てこない。また、孤独死が減少しないことも個人情報保護が関連していると思う。よく連携が図れればいいと思う。
●委員
 個人情報について民生委員の業務の中ではどうですか。
●委員
 市町村の個人情報保護条例により情報提供等は様々であるが、個人情報を提供している自治体の民生委員に聞くと、信頼関係を築いた上で、行政に使用目的を伝えて必要最小限の情報提供を受けて活動をしている。個人情報全てを提供してもらっても、活動の負担になる部分もある。行政や自治会などでよく話し合った方がよい。私どもは必要な情報しか提供は求めていない。また、情報提供を受ける時はサインをし責任体制を明確にし、終了後も日付を記載し行政に返却している。
○健康福祉課長
 個人情報の関係は、民生委員に情報がいかないという話もあるため、守秘義務を課せられて業務を行っていることから、提供してくださいと、市町村に依頼している。市町村により本人の同意を必要としていたり、災害時等の要援護者の情報提供などの課題もあるため、今後、市町村と相談したい。
●委員
 災害時に関しては、自分の命は自分で守るということをきちんと伝えてほしい。安全な避難場所を自分で見つけ、日頃から地域で訓練をやってほしい。
●委員
 介護人材に、介護福祉士の確保に取り組みますとあるが、介護福祉士ではなく介護職員の方がよいと思う。群馬県福祉マンパワーセンターについて、もう少し具体的な文言を加えた方がよい。ハローワークとの関係も記載してはどうか。
●委員
 マンパワーセンターに期待することを具体的に入れてもらってもよい。ハローワークとの連携はどうか。
○地域福祉推進室長
 労働局から連携を強化したいという話が出ており、ハローワークと具体的にどのような連携が取れるか労働局と検討したい。文章の追加については検討したい。
●委員
 福祉人材について児童養護の分野はどうか。
●委員
 人材確保は厳しい部分がある。家庭では父母が子どもを育てている現状もあるため、家庭の中から保育人材になり得る方を吸い上げるなど、保育士資格以外に、子どもを育てるための資格要件の見直しを考えることも、保育士不足解消の一つの手段と考える。
●委員
 福祉教育の推進について、ノーマライゼーションという言葉や福祉文化を広めていくことが必要と思う。福祉教育を県全体で広めてほしい。知事にも福祉分野の情報発信をしてもらえるよう依頼してほしい。
○健康福祉部長
 県政課題をPRするため32階に動画スタジオをつくり、職員が動画をつくり積極的に発信していく流れとなっているので、見せ方のヒントなど、いろいろと相談させてほしい。
●委員
 大学では福祉を希望して進学する学生が多いと思うが、学生に対する福祉教育や学生の状況はどうか。
●委員
 ここ数年は福祉を希望する学生が増加している。本学の場合、学科の定員は満たしているが、介護福祉コースは定員をオーバーしたことは今までない。将来に対するビジョンをイメージできるよう示さないと希望者は増えないと思う。また、子どもの進学を応援してもらえるよう保護者の理解を得るため、福祉職のあり方をしっかりつくっていくことも大切である。ただ、学生自身は純粋に誰かの役に立ちたいという気持や、人が幸せになるような仕事に就くことに誇りをもって進学している。
●委員
 福祉分野においては、2040年問題を見据え、施設等に従事する人材をいかに確保するか、各福祉現場で危機感をもって取り組まなければならない。福祉マンパワーセンターでも実効性のある取組を行ってほしい。
●委員
 民生児童委員協議会で子育てサロンを実施しており、私の地区では毎月1回、母と子で30~50人参加している。公的機関の活動と比較し民間の活動は周知されていないため、広報などで民間による子育てサロンの活動や学童なども周知してほしい。最近、母親たちが孤立しているように思うが、毎回、子育てサロンで保護者のティータイムによる交流を設けると和やかになり、母親たちの連携が広がっていくので、地道な活動についても県で理解や支援をしてほしい。仲間同士で集まり互いに会話をすることが大切と思う。
○子育て・青少年課長
 こども未来部では、スマホで見られる子育て支援情報により保育所や施設などの様々な活動も紹介できるので、地域の取組なども充実し、民間団体の活動の支援について検討したい。
○こども未来部長
 児童館、地域子育て支援拠点など、公的支援の中で子育て中の親子の交流や支援に取り組んできたが、なじめない方もいたり、各地域に必要ということから、最近は子ども食堂が設置されている。食事中に雑談しながら保護者の悩みを聞くいい機会になっており、公的機関だけでなく民間団体の活動なども県や市町村で更にPRしていきたい。子どもの困っていることなどを、直接顔を合わせ、お互いに話し解決を図る仕組みも大事にしていきたい。
●委員
 地域で子どもを育てていく際、児童福祉の中で悩んでいる部分が、発達障害と愛着障害の問題である。現在、発達障害で受診しようとしても2~3か月先まで予約が取れない状況であるため、県で医師を誘致してもらいたい。愛着障害については思春期外来の増設をしてほしい。
○健康福祉部副部長
 発達障害への対応のため、県では発達障害者支援センターの機能拡充に取り組んできており、市町村でも児童発達支援センターを設置してきている。また、地域の相談支援専門員が発達障害に詳しくなれるよう、発達障害相談支援サポーターを認定する取組を実施している。医師については、本県になかなか定着しないが、毎年、厚生労働省等の研修を医師に受講してもらっており、受講後に50人程のかかりつけ医師への伝達講習を続け、順々に広がってきており、裾野を広くできればと考えている。
●委員
 発達障害のある子どもがクラスに複数いると若い教師などは対応に苦慮してしまう。発達障害者支援センターの機能拡充に取り組んでいるとのことだが、更に頑張ってほしい。
○健康福祉部副部長
 放課後等デイサービスなどの障害児の受け入れ施設で発達障害の子を受け入れているところもあり、それらの施設職員に対する研修を実施している。発達障害者の地域協議会において、教育委員会なども含め、関係者と様々な分野の話合いをしており、更に取り組んでいきたい。
●委員
 福祉プランと県の総合計画のすりあわせはどうか。総合計画は20年後の2040年を見据えており、福祉プランも2040年を見据えていないと、総合計画と齟齬(そご)が生じるように思う。総合計画策定後、福祉プランについては見直す部分もあるかと思うが、その際は、審議会で議論するということでよいか。
○地域福祉推進室長
 計画策定の趣旨において、総合計画との整合性を保つという観点から、必要に応じて計画内容の見直しを行うという内容を追加している。本来は総合計画に基づいて福祉プランを策定していく訳だが、現時点で総合計画は未確定のため、総合計画策定後に齟齬(そご)が生じた場合は見直しを検討したい。
○健康福祉課長
 福祉プラン見直しをする際は、社会福祉審議会で審議をお願いしたい。
●委員
 総合計画策定後、福祉プランについて変更する部分もあると思うが、4月からはこの内容で了承してほしい。委員からの意見を福祉プランへ盛り込むことについては、議論の中で委員長に一任と話があったが、それでよいか。

結論

 審議会での意見を踏まえて事務局で修正案を作成し、今後は委員長に一任ということで了承された。

6 その他

(1)ぐんま子ども・若者未来ビジョン2020(案)の概要

 ぐんま子ども・若者未来ビジョン2020(案)について、事務局から説明を行った。

(2)令和2年度当初予算案

 令和2年度当初予算案について、事務局から説明を行った。

(3)令和2年度組織改正

 令和2年度組織改正について、事務局から説明を行った。

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