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子ども服、安全性を意識して選んでいますか?

更新日:2023年3月17日 印刷ページ表示

子どもの衣服に関係して、思いがけない事故が起きています。

靴下で滑った、大きめのサイズを着せて袖口や裾が引っかかったなどの様々な原因がありますが、その中でも今回は「ひも・フード」に注目してみます。

走ったり、よじ登ったり、駆け下りたり、活発に動き回る子どもの服にひもやフードが付いていると、凹凸や隙間に引っかかり、転倒や窒息などの事故につながる恐れがあります。

海外では死亡事故につながったケースも報告されており、十分注意が必要です。

そこで、事例の紹介と、より安全性の高い服を選ぶためのポイントを紹介します。

衣服が関係した事故の例

首回りのひも​

  • 滑り台のわくに引っかかった
  • ブランコの鎖に引っかかって、降りるときに転倒した

ウエストや腰回りのひも

  • 上着のひもが自転車の前輪に巻き込まれた
  • 長いひもを自分で踏んだ
  • スクールバスのドアに挟まれた
  • 椅子に引っかかり、手に持っていた熱い飲み物がこぼれやけどした

ズボンのすそのひも

  • 電車のドアに挟まれた
  • エスカレーターに挟まれ転倒した

フード

  • ドアノブに引っかかり、首が絞まった
  • 引っ張り合って転倒した
  • 木登りをしていてフードが引っかかり、首が絞まって失神した

子ども服の安全基準はあるの?

13歳未満が着用する子ども服については、ひもが偶発的に引っかかるリスクを最小限に抑えることを目的とし、日本産業規格JIS L 4129(よいふく)が平成27年12月に制定されました。

年齢層別・部位別にひもの有無や長さなどが示されています。

【例】

  • 頭や首回りから垂れ下がるひもはつけられません
  • 背中から出るひもはつけられません
  • 丈の長い上着やズボンの裾など、股より下に裾がある場合、垂れ下がったひもをつけることはできません

※フードについては規格の対象ではありませんが、別冊の付属書に「フードの危険性」や、「力が加わった場合にはホックなどで外れる仕様が望ましい」ということが参考情報として記載されています。

この規格が指針となり、より安全な子ども服が流通することが期待されています。

ただし、子ども服メーカーは数が多く、全てのメーカーにこのJIS規格が行き渡っていないかもしれません。

また、JIS規格には強制力はないので、規格に適合しない商品が販売されている場合もあります。

海外の子ども服を簡単にインターネットで購入できたり、フリマアプリ等で中古品やハンドメイド品を入手することもできます。

このため、子ども服を選ぶときにはデザインだけでなく、「安全性」も意識することが重要です。​

安全性の高い子ども服を選ぶポイントは?

  • 引っかかりやすいひも等がなく、体格に合った服を選びましょう
  • 公園で遊ぶなど、子どもが激しく動くことが予想される場合は、ひもやフードなどがない服を着せましょう
  • 家にある服やおさがりでもらった服なども一度確認しましょう

参考

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