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令和2年度4月号中部家保だより
新年度あいさつ 中部家畜保健衛生所長 板垣 光明
日頃から家畜保健衛生並びに畜産振興に係る事業の推進にご理解とご協力を賜り、厚く感謝申し上げます。
この度の定期人事異動では転出者6名、退職者1名、転入者8名の異動がありましたが、新体制のもと業務を一歩一歩着実に遂行する所存ですので、よろしくお願いいたします。
さて、家畜衛生に目を向けますと、なんといってもCSF(豚熱)の発生であります。一昨年9月に26年振りとなる岐阜県で発生が確認され、これまで58例97農場4と畜場で165,626頭が殺処分(と殺)され、ようやく14日に沖縄県での移動制限が解除となりました。また、陽性野生いのししは拡大し岐阜県、愛知県をはじめとする12県でみられ、本県でも10月4日藤岡市で確認され、現在まで24頭が陽性となり管内にも迫ってくる勢いであります。県内において予防的ワクチン接種の全頭接種が1月で完了することができ、現在は追加接種を継続的に実施しているところであります。本病の発生予防は、ワクチン接種のほか野生動物侵入防止柵の整備等の飼養衛生管理基準の遵守指導により万全を期したいと考えています。
さらに、アフリカ豚熱はアジア、ヨーロッパで継続的に発生している状況であり、動物検疫所の手荷物検査において携帯品のハム等からウイルスが確認され、いつ国内で発生しても不思議ではない状況にあります。そのため、検疫の強化と予防的殺処分を可能にする等家畜伝染病予防法が改正されています。
30年1月以降、高病原性鳥インフルエンザの発生はありませんでしたが、海外においては現在も中国、韓国、台湾などの近隣諸国において発生が継続しており、油断できない状況にあります。また、口蹄疫についても、今年に入ってからロシアでも発生が確認され国内への侵入リスクが高い状況にあります。畜産農家並びに関係者の皆様におかれましては、引き続き農場での飼養衛生管理の徹底による家畜伝染病の侵入防止に努めていただくと共に、飼養家畜に異状が認められた場合は早期通報をお願いいたします。
また、管内における監視伝染病の発生は、牛ヨーネ病や牛ウイルス性下痢(BVD)が複数頭摘発されています。農場内にそれらの病原体を侵入させないためにも、導入牛や牧場からの退牧牛を農場に入れる場合は、必ず検査するとともに、隔離飼育していただきますようお願いいたします。さらに、酪農家の皆様においてはク-ラ-ステ-ションによる生乳を用いたBVD検査を引き続き実施する予定ですのでご協力をお願いいたします。
家畜保健衛生所といたしましては、皆様のご意見を頂きながら畜産経営の安定に寄与できるよう職員一丸となり家畜衛生、畜産振興等の業務に取り組んで参りますので、ご理解ご協力をお願いします。新型コロナウイルスが全世界で猛威を奮い、家畜の疾病を防御することも重要ですが、なによりも畜産農家および関係者が元気で業をなすことがより重要であります。皆様が健康で過ごせることを祈念しまして新年度の挨拶とさせていただきます
中部家畜保健衛生所の人事異動
4月1日付け定期人事異動により、転入・転出等がありました。
本年度は以下の体制となります。どうぞよろしくお願いします。
職名 | 職務 | 氏名 | (転入者の旧所属) |
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所長 | 板垣 光明 | (吾妻家畜保健衛生所) | |
次長 | 坂庭 あづさ | (吾妻家畜保健衛生所) | |
環境衛生係
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係長 | 佐藤 美行 | (鳥獣被害対策支援センター) |
新井 敏幸 | (浅間家畜育成牧場) | ||
中澤 咲紀 | |||
吉田 真二 | |||
防疫第一係
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係長 | 森 あゆみ | |
平林 晴飛 | |||
佐藤 洋子 | |||
湯野川 景人 | (畜産試験場) | ||
若山 映令彩 | (新規採用) | ||
防疫第二係
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係長 | 小屋 正博 | |
横沢 奈央子 | |||
永井 朋子 | |||
中島 翔一 | (畜産課) | ||
渡邉 知宣 | (利根沼田家畜保健衛生所) |
職名 | 氏名 | (新所属または退職) | |
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所長 | 木暮 幸博 | (退職) | |
次長 | 須藤 慶子 | (西部家畜保健衛生所) | |
環境衛生係 | 係長 | 林 省二 | (家畜衛生研究所) |
藤井 香織 | (東部家畜保健衛生所) | ||
防疫第一係 | 田中 哲弥 | (畜産課) | |
荒井 葵 | (吾妻家畜保健衛生所) | ||
防疫第二係 | 漆原 千佳 | (東部家畜保健衛生所) |