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平成28年度第2回群馬県自然環境保全審議会自然環境部会 議事録
1 開催日時
平成29年1月30日(月曜日)午後1時30分~2時47分
2 場所
県庁29階 第1特別会議室
3 出席者
委員:9名(定足数6名)
事務局(県):環境森林部長、自然環境課長 ほか
4 会議
1 開会
略
2 挨拶
略
3 議事
第1号議案:生物多様性ぐんま戦略(仮称)の策定ついて
事務局から、議案内容について説明した。
質疑応答の後、全員一致で原案に異議なしとして知事に答申することとされた。
質疑応答要旨
[委員]
市町村の取組状況はどうか。
[事務局]
他県では市町村が作成し、地域の資源を活用した取り組みを行っているところもある。
[委員]
基本的な戦略ができれば、市町村等にも紹介してもらい、協力して振興が図れればと思う。市町村へは今後どのように働きかけていくのか。
[事務局]
計画ができた段階で市町村に紹介し、作成する際には協力していきたい。
戦略は作って終わりでなく、いろいろな人に知ってもらわなければならないと考えている。
[委員]
尾瀬で行っているのと同様に、自然環境課で年に一度は子どもがラムサール条約湿地等の現地に行くようにしたり、副読本を作って学校現場に考え方を示すというのはのはどうか。
[事務局]
環境教育は非常に重要であると認識している。現在、芳ヶ平湿地群でも環境教育ができるよう、ガイドの育成やプログラムの作成を行っているところである。御意見を含め、教育委員会と相談していきたい。
[委員]
地域の特色についての話があったが、各地域の特色を把握しているか。
[事務局]
地域的なものや生態系的なものは、程度の差はあるが理解できているものと思っている。
[委員]
当然、そういったものが戦略の中に書かれていると考えてよいか。
[事務局]
群馬県全体のことを基本に書いているので、各地域それぞれという形で記載はしていない。
[委員]
持っているものを利用しながら、10年間の計画の内容や質が埋められると考えてよいか。
[事務局]
上位計画が変更になれば見直していくものと考えている。
[委員]
未来を考えていかなければならないので、内容を充実させていき、10年後に満足な状態にすることが必要だと思う。
[委員]
兵庫県は戦略の中で、NPO法人の名前を具体的に地図に入れて掲載している。環境は非常に期間が長く、コストのかかるものなので、NPO法人の努力による部分が非常に大きい。それに報いるためにも、今回の戦略の中で少しでもアピールができれば良かったと思う。
アンケートに関しては、回答率が低かったとことが、NPO法人に属している身として、残念である。
環境は生産性があるものではないので、これを十分理解しながら、自然環境の豊かな群馬をうまく活用できるようにしてもらいたい。
[事務局]
できることから行っていきたい。
アンケートの件については、パブリックコメントの際に、意識調査時より広く通知等して照会したのだが、同様に回答率が低かった。NPO法人だけではないが、認知度や生物多様性への意識付けをもっと高めていかなければならない。
[部会長]
これから10年先を展望していくときに、NPO法人の活動をどのように促進させるかが、県の大きな役割である。地域的な偏りを県としてどうしていきたいか、またそれを計画の中に位置付けることも必要であると思う。
[委員]
日頃、NPO法人の調査等を行っているが、地域的なものだと、北毛は介護系・福祉系がほとんどで、環境系はとても少ない状況である。環境系は基盤が脆弱な団体が多く、専従の事務局員がいないので、資料が自宅等に送られ、埋もれてしまうということもあると思う。
このような脆弱な基盤のNPO法人の支援は必要なのであるが、現実的には県の予算は削減されている現状である。
[委員]
大きな課題にようやく群馬も取り組むといった印象である。
まず国が戦略を作って、県が作って、これから市町村にも作ってもらうということであるが、予算措置はどうなるのか。
[事務局]
どこで何をやるという具体的な内容にもよると思う。県も市町村も戦略に書かれていることを実現するための予算措置ができるよう、努力していくことになる。
[委員]
第15次県総合計画には位置付けられているのか。
[事務局]
総合計画では生物多様性戦略の策定に向けた取り組みについて記載されている。次期総合計画の策定の際には、もっと詳しいことが反映できるのではないか。
[部会長]
県は実施主体として、各課や各部局がそれぞれの取り組みを進めていくだけではなく、全庁的にできることを示しておく必要がある。例えば、県庁で使うコピー用紙を全てFSC認証の紙にする等、具体的な取り組みを示すことで、県庁に来た子どもに対する環境教育にもなると思う。
県庁で行っている様々な施策の進行状況は自然環境課でチェックするのか。
[事務局]
先ずは、全庁で戦略に沿った取り組みをしてもらうことになる。来年度には市町村を始めとして、自然保護指導員等に対して説明をし、理解を深めていきたい。
計画の進行管理については、生物多様性の指標は一年スパンでは結果が出にくい性質のものなので、先ずは、戦略に記載されている担当課がチェックし、それを取りまとめて、データを確認するような形を考えている。
[部会長]
豊かな自然をうまく使いこなす第一歩として、尾瀬のように皆で行くことが必要だと思う。それを具体的にできるのは、学校教育の場であると思うので、検討してほしい。
[事務局]
尾瀬については、子どもが100%行けるように努力している。また、芳ヶ平湿地群等の地域資源を使った環境教育が進められるような取り組みも行っているところである。
[委員]
保全と利用という元々基本法が異なるものを両立させようという説明受けたが、エコツーリズム以外の一般的な利用のイメージが分かりにくかったので、どこを読めば書いてあるのか教えていただきたい。
[事務局]
各基本戦略の施策の方向性の中である。
[委員]
水田は地図に載らない湖沼という表現もあり、非常に大事なものである。生物多様性を語るとき、一番身近で伝えやすいのが水田であるので、どこかに入れてもらいたい。
[事務局]
了解した。
[委員]
戦略の中に情報の整備や情報の蓄積について書かれているので、庁内で蓄積されたデータを集約してみると特色が出ると思う。どのようなものになるか分からないが、これから10年間計画を実行するのに、ベースとなるものがあると違うと思うので、検討してもらいたい。
4 閉会
略
以上