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平成26年度第1回群馬県自然環境保全審議会自然環境部会 議事録
1 開催日時
平成26年7月23日(水曜日)午後1時~1時45分
2 開催場所
県庁7階 審議会室
3 出席者
委員:9名(定足数6名)
事務局(県):環境森林部長、自然環境課長 ほか職員5名
4 会議
1 開会
略
2 挨拶
略
3 議事
第1号議案:鳥獣保護区特別保護地区の指定について
- 榛名山鳥獣保護区特別保護地区
- 赤城山鳥獣保護区特別保護地区
- 妙義鳥獣保護区特別保護地区
事務局から、議案内容について説明した。
疑応答要旨は、以下のとおり。
[委員]
各鳥獣保護区特別保護地区の指定区域における鳥獣の生息状況が資料に記載されているが、生息鳥獣のうち、マルがついているものは何か。
[事務局]
よく見かける動植物種である。
[委員]
生息鳥獣に続けて、赤城山鳥獣保護区特別保護地区については、被害状況が細かく記してあり、榛名山鳥獣保護区特別保護地区及び妙義鳥獣保護区特別保護地区については記載がないが、どういうことか。
[事務局]
赤城山の鳥獣保護区内では県が個体数調整捕獲を実施しており、山頂付近での被害状況について直接把握している一方で、他の二箇所については顕著な報告がないため、記載しなかった。
[部会長]
生息状況調査は、法律で義務づけられてはいないのか?
[事務局]
法律にはなく、第11次群馬県鳥獣保護事業計画において、調査することとしている。農林被害及び生態系被害を及ぼす主な動物(獣類)については調査をしており、また鳥類については県内全域について生息密度調査を継続している。ただいずれも現実には、必ずしも当該エリアの状況を把握しているものとは言いかねる。
[部会長]
指定期間は10年間であるが、5年に一度くらいは、当該地域についての調査を行っていただきたいと考える。
[委員]
榛名山鳥獣保護区特別保護地区の指定目的で、コノハズクの繁殖適地とされているが、いつごろのデータをもとにしているものか、確認が必要と思われる。また、妙義鳥獣保護区特別保護地区の指定目的で、クマタカの営巣地の記載があるが、これは断崖ではなく急傾斜地ではないか。断崖と言うとイヌワシを想起させる。
[委員]
公告縦覧の結果、どのような意見が寄せられたのか。意見はなかったのか。
[事務局]
公告縦覧結果として寄せられた意見はなかった。
[部会長]
ホームページ上で公開したものか?
[事務局]
役場に掲示したほか、県の環境森林事務所及び森林事務所において閲覧に供した。県ホームページでの公開は、今後の取り組み。
[部会長]
第1号議案について、審議を終了する。
第1号議案について、異議はないか。
[全委員]
異議なし。
[部会長]
異議がないものとして知事に答申する。
第2号議案:その他(意見交換)
意見交換要旨は、以下のとおり。
[委員]
環境省へ依頼して、国指定の鳥獣保護区のうち、すでにキャベツ畑になっている290haを解除してもらった。カモシカ対策についても、村の計画を策定して行っている。シカ害により景観自体が変わってしまっている例もある。保護も大切であるが、第一次産業への被害が甚大なので、特別保護地区のあり方についても、有害鳥獣対策も踏まえて検討をしてほしいと考える。
[事務局]
平成25年度の農林業被害は10億円弱。平成24年度が12億4千万円なので、減ったとはいえまだ多く、経済的損失と併せて生産意欲の低減を危惧している。従来、農業被害は農政部、森林被害は環境森林部の他課、生態系被害は当課と棲み分けてきたが、被害対策を鳥獣被害対策支援センターでの対応に一本化すると共に、5月には副知事をトップとする対策本部を立ち上げた。最終目的は野生鳥獣との共生を図ることであるが、当面は増えすぎた有害鳥獣の捕獲に注力することとしている。
個体数調整や生態系被害対策は自然環境課で取り組んでおり、赤城に加えて尾瀬でも捕獲を行っているが、自然公園内かつ鳥獣保護区となっている地域での個体数調整を進めたいと考えている。
[委員]
鳥獣保護区はシカ温存の場所になっている。ベテランの狩猟者の中には、保護区を3年も解除すれば、シカはほとんど減らせると話す者もいる。2月の大雪でずいぶん減ったのではないかと思うが、県でも調査していないのではないか。
[委員]
この審議会では、特定鳥獣保護管理計画を審議してきた。県での役割分担の整理を踏まえ、変更があるのか。鳥獣被害対策支援センターで行う施策との調整はどうなっているのか。
[事務局]
有害捕獲及び特定計画は支援センターで行うが、捕獲許可は自然環境課で所管している。全体のコントロールは、農政部の部長級職員が行っている。特定計画の審議は、引き続き当審議会でお願いする。
[部会長]
意見等が以上であれば、議事を終了する。
4 閉会
略
以上