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平成25年度第3回群馬県自然環境保全審議会自然環境部会 議事録
1 開催日時
平成26年3月20日(木曜日)午後1時30分~2時25分
2 開催場所
県庁7階 審議会室
3 出席者
委員:8名(定足数6名)
事務局(県):環境森林部長、自然環境課長、ほか職員6名
4 会議
1 開会
略
2 あいさつ
略
3 議事
第1号議案 群馬県カワウ適正管理計画(特定鳥獣保護管理計画)の策定について
事務局から、議案について説明した。
【質疑応答要旨】
[委員]
これだけ色々な形で各関係者や各地からアンケートや意見を取っているが、カワウに対して愛着を持っている地域はないのか。
他県では、カワウのねぐらなどを子ども達に見せたい貴重な場所として捉えている地域もあると聞いている。
[事務局]
特段、どこかの地域で愛着があるとは聞いていない。
[委員]
一般に、生物は餌の量と繁殖する場所が重要であると言われる。カワウの場合には、その餌量である魚の管理に最初に取り組むべきではないか。
[事務局]
魚の管理も重要と考えている。魚の生育環境の確保整備については、パブリックコメントの意見等もふまえて本計画(案)に盛り込んでいる。
また、対策については、場所を限定して進めたい。
[委員]
具体的にどのような対策を想定しているのか。
[事務局]
粗朶や人工魚礁の配置を行うことで魚類の避難場所を確保したり、淵や淀みのある変化に富んだ河川の整備を河川改修の機会を捉えながら行っていくことで、魚が生息できる環境、また、カワウの捕食から逃れられる環境の整備を進めていきたい。
[委員]
カワウは既に全県的に飛来しており、生息する川など大面積である。そこで、どのように対策を取るのか。全ての川で対策を取るとすれば、膨大な量になると思われるが、具体的な計画はあるのか。
[事務局]
今後、地域ごとに関係者と協議をしながら検討していきたい。
また、全県下で対策をすることは不可能である。そのため、重要性を判断しながら、優先順位を付けながら対策を講じていきたい。
[委員]
カワウが魚を沢山食べる箇所を優先的に対策を立てるということであると思うが、それはどこか。
[事務局]
漁業関係者等から話を聞くと、大きなコロニーがある箇所の周辺河川が中心になってくると考えられる。
[委員]
カワウが増えた要因は水質浄化にあるとされ、今後もカワウの数は増えると思われる。そのような状況の中で、本計画(案)において、保護と捕獲のどちらに重点を置くのか。
[事務局]
最終的には、カワウと魚をバランスの取れた状況にするということが目標である。ただ、当面は、カワウが増えすぎたために、その数を減らすことが本計画(案)の目標である。
[委員]
カワウの個体数が増えたからといって、急激に捕獲するのはいかがなものかとも思うが、設定した目標を達成する可能性についてはどうか。
[事務局]
過去に、多い年では500羽前後の捕獲を行い、1年間で約10%減ったという成果もある。
そのため、本計画(案)における対策については、個体数がこの5年間で平成18年度の水準になるかどうかを見極めながら進めていきたい。このように、過去の最大捕獲数を確保すれば、この目標数値を達成できるのではないかと考えている。
ただ、いきすぎた捕獲も問題であるので、モニタリングをしながら、種を絶滅させることなく、共存関係になれるように配慮をしていきたい。
[委員]
広域連携については、関東カワウ広域協議会があるが、これには県として出席をしているのか。
[事務局]
本県も構成員となっている。環境省と各都県が構成員となり、情報の共有を図っている。このデータをもとに、どこでどのような捕獲や追い払いを行えばよいのか等について協議をしている。
[委員]
カワウは飛翔能力が高く、本県だけでなく他県とも連携して一斉に対策を取らないと、効果が薄いのではないか。
[事務局]
現在、関東カワウ広域協議会では、広域での対策について検討をしている。
まず、本県が率先して対策を実施し、他県に対策を働きかけたり、また、本県で対策を実施した結果、他県にどのような影響が出るのか等を協議会の中で検討したい。
[部会長]
第1号議案について審議を終了する。
第1号議案に対し、異議はないか。
[全委員]
異議なし。
[部会長]
異議がないものとして知事に答申する。
本日の審議を終了する。
4 閉会
略
以上