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平成27年度第36回群馬県環境審議会議事録

更新日:2016年3月1日 印刷ページ表示

開催日時

 平成28年1月29日(金曜日)9時00分~10時30分

開催場所

 県庁28階 281-B会議室

出席者の状況

  • 委員 18名出席 4名欠席 (定足数12名)
  • 事務局(県) 環境森林部長 環境政策課長、環境エネルギー課長、環境保全課長、廃棄物・リサイクル課長、自然環境課長ほか
  • 参考人等 なし
  • 傍聴人 なし

審議の概要と審議結果

  1. 開会
  2. あいさつ 青木環境森林部長
  3. 定足数の確認 委員18名の出席があり、定足数12名を満たしていることを確認した。
  4. 議事
    1. 審議事項
      • 「群馬県環境基本計画2016-2019」について
        「群馬県環境基本計画2016-2019」(案)について、環境政策課長から説明があり、審議の結果を踏まえて計画案を修正のうえ、知事あて答申することが了承された。
      • 「第二次群馬県循環型社会づくり推進計画」について
        「第二次群馬県循環型社会づくり推進計画」(案)について、廃棄物・リサイクル課長から説明があり、次回の環境審議会を書面審議とし、この結果を踏まえて答申することが了承された。
    2. 説明事項
      • 「群馬県再生可能エネルギー推進計画」(仮称)について
        「群馬県再生可能エネルギー推進計画」(仮称)について、環境エネルギー課長から説明がなされた。
  5. 閉会

第36回群馬県環境審議会概要

審議事項

「群馬県環境基本計画2016-2019」について

(事務局から説明)

【委員】

  • 都市緑化について、行政が行う街路樹や都市公園等の緑化だけではなく、企業が敷地内に行う緑化についても、二酸化炭素の吸収源対策の一つとして位置づけをしていただきたい。整備した緑地が年間に吸収する二酸化炭素の吸収量を排出量から差し引くことができるといった評価を与えられれば、各企業が工場敷地内の緑化に取り組むインセンティブになると思う。
  • 騒音の現状として、「おおむね横ばいの傾向」と書かれているが、グラフを見るとおおむね横ばいというより、むしろ達成率が緩やかに上がっているように見えるため、「やや改善傾向にある」としてもよいのではないか。

【委員】

 ・施策展開のところで、群馬で非常に多く見受けられる太陽熱の導入やそれに対する支援が入るとよいと思う。

【委員】

 ・太陽光発電を各家庭で推進していただくのは非常に賛成だが、メガソーラーは大規模に山林等を開発してパネルを置くという事業であるため、環境に問題があると思っている。各家庭の住宅用太陽光発電を推進するという理解でよいか、メガ発電といったものもやっていこうと考えているのかを確認したい。

【環境エネルギー課長】

  • 今後は、各家庭・事業所での自家消費を進めていく方向にシフトしていかなければならないのではと考えている。
  • 太陽熱については、再生可能エネルギーを考えるうえで、電気だけではなく熱利用も非常に大事だと思っているので、そういったものも含めて利用していく考えでいる。

【委員】

 ・コラムについて、目次に出ていないので、読みやすいように目次に入れていただきたい。

【委員】

  • 2030年を見据え、幅広くいろいろな施策が盛り込まれているということは評価できる。
  • 人口減少社会は環境負荷が減少する方向に働く、ライフサイクルの変化は逆に環境負荷が増加する方向に働くという背景が設定されている。したがって計画に記載されているそれぞれの施策について、この施策はこの背景を踏まえて、このように改善するためのものなのだということを、きちんと認識しながら実行していただきたい。そうすることで、県内でも人口が減少する地域、増える地域、さまざまであると思うが、地域に応じたメリハリのある施策の実行ができたり、30年という長いスパンの中で背景が変化したときにも、対応できるような施策展開が可能になると思う。ひとつひとつの施策に照らし合わせて、背景とテーマをしっかりと見ていっていただきたい。

【会長】

 ・いくつか修正意見があるので、必要な文言の整理は私に一任いただき、知事あて答申するということで、よいか。

【委員】
(異議なし)

【会長】

 ・それではそのように進めさせていただく。

「第二次群馬県循環型社会づくり推進計画」について

(事務局から説明)

【委員】

  • 本県の特徴として全国平均に比べてビニール類が多いということ、さらに木、竹、わら類の比率も高いということは、見るべき視点だろうと思う。
  • ビニール類の多さに関して、レジ袋、包装材の割合が全国に比べて高いのではないか。ごみ処理の有料化についての記載があるが、処理のいわゆる出口側でなく、入口側を有料化する視点として、レジ袋を有料で販売するということが必要ではないか。すでに新潟、山形、福島などで実施されており、地元系のスーパーだけではなく、チェーンストアでも有料で販売している。
  • 木、竹、わら類と関連して、一番比率の高い生ごみの中には、いわゆる剪定枝、あるいは雑草といったものが非常に多く含まれているのではないか。時季になると群馬の場合、よその県では見られないガーデニングの雑草や剪定枝が多く出ている。これらについては、バイオマス利用や資源化の推進等、事業の多様化ということも含めて取り組んだらどうか。

【委員】

 ・現在、空き家が非常に増えているが、その空き家を壊して処理したものが、おそらく多くのごみとなっているのではないか。長期間使用や再利用等を掲げているが、空き家の有効利用といった事業について、コラムという形で書き込んでほしい。

【委員】

 ・廃棄食品の不正転売事件が、非常に大きな関心を集めている。食品リサイクルを進めるという良いことをしつつ、その裏でやっていたことはショックである。

【会長】

 ・この計画については、パブリックコメントの結果を反映した案を今後作成するということであるので、本日の意見も含めて、その後に書面審査で皆様にお諮りし、その結果をもって知事あてに答申するということでお願いしたい。

【委員】
(異議なし)

【会長】

 ・それではそのように進めさせていただくので、よろしくお願いしたい。

説明事項

「群馬県再生可能エネルギー推進計画」(仮称)について

(事務局から説明)

【委員】

  • 再生可能エネルギーによる発電について、自然環境に配慮した発電を行うということをぜひどこかに入れてほしい。メガソーラーに関しては、生物多様性の高いところ、さらには絶滅危惧種が生息しているところで、すでに問題が起きている。
  • 配電ロスというものが非常に大きな問題であるため、基本方針としては消費地での発電ということを明確にうたっていただきたい。このことがひいては環境破壊へつながらないベストの方法であろうと考える。
  • 再生可能エネルギーの熱利用について、太陽熱をぜひ入れていただきたい。

【環境エネルギー課長】

 ・そういった方向で検討させていただきたい。

【委員】

 ・再生可能エネルギーの導入の意義の中に地域活性化がある。バイオマスタウン構想などを見ていても、例えば経済効果82億というようなものでも地域の雇用が20人足らずといった状況である。導入時のコストはほとんど地域外に持って行かれるケースが多いことから、地域活性化のためには、導入施設をコアにして地域がどうやって動いていくかという部分があると思う。導入の際の支援はあっても、その部分に対しての支援や手当が現在はほぼない状態であるので、考えていただければありがたい。

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