本文
令和3年度第3回健康福祉部指定管理者選定委員会概要
1 日時
令和3年10月15日(水曜日)午後1時30分から4時00分
2 場所
群馬県庁昭和庁舎 35会議室
3 出席委員
6名
4 議事
(1)2次審査
ア 群馬県立点字図書館((社福)群馬県社会福祉事業団及び(公社)群馬県視覚障害者福祉協会の共同体)
申請団体が、申請書に基づき事業内容等についてプレゼンテーションを行った後、選定委員による質疑・応答が行われた。その後、募集要項に基づいた採点表により、各選定委員が採点を行った。
<主な質疑等>
【委員】
点字図書館での貸出方法を教えてほしい。
【申請団体】
利用者には貸出メニューを定期的に送付しており、申し込みをいただいたものを郵送している。
【委員】
利用者を増加させる取組をホームページや関係機関との連携、イベント参加を挙げられていたが、今までも取り組まれていたものと思うが、ステップアップのために新たに取り組むものがあれば伺いたい。
【申請団体】
ホームページを近々更新する予定。また、イベントを行う場合には、社会福祉総合センターに来てもらっていたが、定期的に遠隔地に出張する等により、周知を図りたい。
【委員】
ボランティアの方は、大勢いるのか。
【申請団体】
ここのところ、ボランティアの申込みは伸び悩んでいる。視覚障害者支援について広く知っていただくことで、奉仕員を志す方にも繋がるようにしていきたい。
【委員】
ガバナンスについて確認したい。理事会は、年何回くらい開催されるか。また、役員はどういった業務を担当しているのか。
【申請団体】
理事会は3か月に1度くらいの頻度で開会している。役員名簿に掲載しているのは、障害当事者の方々であり、普段の業務運営は事務局が担っている。
イ 群馬県聴覚障害者コミュニケーションプラザ((社福)群馬県社会福祉事業団及び(一社)群馬県聴覚障害者連盟の共同体)
申請団体が、申請書に基づき事業内容等についてプレゼンテーションを行った後、選定委員による質疑・応答が行われた。その後、募集要項に基づいた採点表により、各選定委員が採点を行った。
<主な質疑等>
【委員】
要約筆記と手話はどのように住み分けがなされているのか。また、手話通訳者の派遣について、他に実施している機関はあるのか。
【申請団体】
要約筆記は、特に中途失聴者向けにリアルタイムで書記を行うもの。最近は、音声の翻訳機器でこれを代替するものもある。(実演)
手話通訳者の派遣は、前橋・高崎のような大きな市では、独自に派遣しているが、そうでない市町村の場合には、コミュニケーションプラザから派遣している。
【委員】
先ほどの音声翻訳機器は、どれくらいの値段か。また、スマートフォンのアプリでそういった機能を有するものがあるのか。
【申請団体】
2万円ほどである。スマートフォンアプリでも同種のものがあるが、音声認識の精度があまりよくないのが現状である。以前に群馬県議会でも活用された例があったが、誤変換が多かった。
【委員】
利用者を増やす取組について、来館者への資料提供や、施設見学等の受入、スタジオ貸出等が挙げられたが、施設を知らない方向けの広報活動を考えていれば教えてほしい。
【申請団体】
県内には聴覚障害者が7千人ほどいるが、市町村を通じて周知させていただきたいと考えている。
【委員】
夜間も対応、という話があったが、どのような勤務体制になっているか。
【申請団体】
通常の勤務時間は8時半から17時半。このほか、遅番として9時から18時というシフトも用意している。夜間にも対応できるよう、12時15分から21時まで勤務時間がある。
【委員】
夜の時間は1人なのか。
【申請団体】
1人である。
【委員】
手話通訳者の派遣を頼みたいときに頼めなかった話を聞いたことがあるが、手話通訳者の人数が足りていないということはあるか。職員体制の問題なのか。
【申請団体】
コミュニケーションプラザでは、派遣のコーディネート業務を担っている。依頼をいただいた際、100余人の登録者の中から、状況に応じて調整の上、派遣させていただいており、職員体制が手薄ということではない。
ただし、調整がつかない場合や、高度な専門性の高い内容の手話通訳が求められる場では、職員が対応させていただく場合もある。
ウ 群馬県立義肢製作所((社福)群馬県社会福祉事業団)
申請団体が、申請書に基づき事業内容等についてプレゼンテーションを行った後、選定委員による質疑・応答が行われた。その後、募集要項に基づいた採点表により、各選定委員が採点を行った。
<主な質疑等>
【委員】
先日、現地見学をさせていただいた際、製作者の方は職人のように感じられた。技術の承継等に心配があるが、職場の魅力等はいかがか。
また、年間製作数が資料にあったが、需要と供給のバランスはどうか。
【申請団体】
県立施設ということもあり、用具・素材がそろっているため、利用者のニーズに丁寧に応えた補装具を製作できるところが魅力である。
需給バランスについては、コロナ禍もあり、非常にニーズを拾いづらい状況。昨年度実績として「新調」は減っているものの、「修理」は前年度からほぼ変わらず、コロナ禍においても、ある程度ニーズがあるものと捉えている。また、コロナが落ち着けば、ニーズも増えていくのではと考えている。
【委員】
残業をしなくても仕事が回っていく業務量となっているか。
【申請団体】
月単位で売り上げ目標を定めており、目標達成していない場合には、残業をすることもある。
【委員】
民間を含め、利用者には、どこで義肢を作ってもらうかの選択権はあるのか。
【申請団体】
選択権はある。
【委員】
成果目標に、年間で製作・修理が合計560件と挙げていたが、3名の職員で実際に達成できる分量なのか。
【申請団体】
実績としては、近い数字を出せている。
ただ、内容によるところもあり、シンプルなものであれば時間もかからないが、溶接を要するようなものであれば、非常に手間もかかる。また、一人ひとりに合った補装具を製作する必要があるケースなどでも、時間が掛かってしまう。
【委員】
組織図にある「訓練指導員」は、具体的などのような仕事をしているのか。
【申請団体】
義肢装具士を兼ねており、基本的には義肢製作を行っている。また、当該指導員がベテランということもあり、製作に当たっての指導等も担っている。
(2)採点結果の確認
各委員の採点表を事務局で集計し、集計結果を確認した。
群馬県立点字図書館
【申請団体】(社福)群馬県社会福祉事業団及び(公社)群馬県視覚障害者福祉協会の共同体
82.2点(基準点に満たない選定基準:なし)
群馬県聴覚障害者コミュニケーションプラザ
【申請団体】(社福)群馬県社会福祉事業団及び(一社)群馬県聴覚障害者連盟の共同体
88.5点(基準点に満たない選定基準:なし)
群馬県立義肢製作所
【申請団体】(社福)群馬県社会福祉事業団
82.6点(基準点に満たない選定基準:なし)
(3)指定管理者の候補者の選定
プレゼンテーションを実施した3施設について、2次審査の採点結果が、ガイドラインによる最低基準を満たしていることを確認し、指定管理者候補を選定した。
<決定事項>
各施設の申請団体が、指定管理者の候補者として全会一致で決定された。
(以上)