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平成27年度第3回健康福祉部指定管理者評価委員会議事概要
1 日時
平成28年2月3日(水曜日)午前10時00分~11時45分
2 場所
ぐんまこどもの国児童会館
群馬県精神障害者援護寮
3 出席委員
太田委員長、茂木副委員長、中田委員、眞下委員、松岡委員、吉野委員、平澤委員
4 議事
(1)ぐんまこどもの国児童会館の資料説明、質疑応答、施設見学
少子化対策・青少年課長及び指定管理者である(公財)群馬県児童健全育成事業団から資料に基づき説明を行い、質疑応答の後、施設見学を行った。
主な質疑等
委員:幼児や児童を対象とした良い施設だと思う。近年は児童虐待や児童の暴力が問題となっているが、施設内で子ども同士の争いなどを見かけることはあるか。また、そういう時の対応マニュアルはあるか。
指定管理者:子ども同士のトラブルは見たことがない。ただし、走ったりして怪我をするという事故はたまにある。その対応についてのマニュアルは整備されており、すぐ処置できるようにしている。
委員:障害者雇用については、採用する方向性はあるということでよいか。創意工夫をして仕事を分けていけば雇用できると思う。県の指定管理でもあるし、優先調達もあるので、障害者の雇用等を少しでも進めていただきたい。
指定管理者:なるべく早く雇用できればと思っている。昨年度、評価委員会でいただいた意見を踏まえ、真摯に対応したい。優先調達については、今年度は数多くの調達先を調べて実際に行っているところである。
委員:毎年新しいイベントを企画している。指定管理だと毎月同じイベントしかしないところもある。参考までにどんな形で企画したり、アイディアを出しているのか。
指定管理者:アイディアを出すことに職員は大変苦労しているが、それが形になり利用者の方が喜んでいる姿を見ると励みになる。同じような事業でも少しずつ変えていくような工夫を日々考えている。
職員は一生懸命、問題意識を持ってあたっている。
委員:自然史博物館にパンフレットを置いていると聞いたので行った時に探したが、一番下になっていた。チラシが多すぎて見つけられなかった。
委員:ぐんま天文台やぐんま昆虫の森との連携事業を行っているということだが、PRできたか。
指定管理者:県内にこういう施設があるということは、子ども達にPRできた。年2回程、連携施設で協議会を行っているが、それぞれの施設からは前向きな意見が出ている。
委員:入って来る時に、放課後児童支援員研修の看板があった。人づくりはこの施設のとても大きな柱だと思うがどうか。
指定管理者:子どもにとっても親にとっても安心安全な施設であること、そこで働く職員が知識を有しているから安心して預けられる、という思いを持って研修をやっているのではないか。そういう視点で物事を見ることが大切だと思う。
委員:自分の遊びを自分で作る豊かさが無くなっている気がする。学校では教えない、遊び道具を自分で作る楽しみを教えられるような支援員を養成してもらえたらと思う。
指定管理者:今日やっている放課後児童支援員研修は県の事業であるが、児童厚生員等研修会は児童会館で行っている。遊びに係る技術手法についても、児童厚生員等に対して技術を伝授するようにしていきたい。
委員:虐待を受けている児童や母子家庭の子ども達が、何かの形で遊びに出てこられるような方法はないかと思う。
委員:駐車場が足りないのは解消されたか。寄席の時は大人が多かったと思うが、問題はなかったか。
指定管理者:寄席の時は大変混んで苦情があった。駐車場のスペースの問題は解決出来ていないが、工夫をしていきたい。
県民の日に式典を行った時は、来賓者を産業技術専門校からバスで送迎した。送迎にどのルート、どの程度の大きさの車がいいかを調べている。その一方で、利用者の方へもホームページ等で土日曜日は駐車場が混むというメッセージを出している。
委員:何年か前には駐車場が混んでいたので帰ってしまったことがある。事前に知っていれば相乗りする等できるので、どんどんPRしてほしい。大人向けの事業をお願いしていたので、寄席は良い企画だと思った。
委員:今朝も駐車場に結構車があった。こどもの国の利用者かと思ったら、ハイキングに行く人達が多かった。駐車場が混む一つの要因か。
委員:開館25周年ということで、毎年30万人以上の方が来場されているということで、職員の皆さんの努力が素晴らしいと思う。もう第二次世代になっているかと思うが、一般的な家族だけでなく、児童養護施設の子ども達が来られるよう工夫、配慮をしてもらいたい。
NEXCOの渋滞予報をよく見るが、こどもの国のホームページにも駐車場混雑の情報があり、とても良いと思った。
指定管理者:駐車場の情報は、金山総合公園のホームページに掲載されており、そちらで発信をしている。
(2)群馬県精神障害者援護寮の資料説明、質疑応答、施設見学
施設見学を行った後、障害政策課長及び指定管理者である(社福)アルカディアから資料に基づき説明し、質疑応答を行った。
主な質疑等
委員:作業は本人の希望でやっているのか。
指定管理者:無理にではなく、こういうプログラムに参加しませんか、と希望を聞いている。人数は増えてきている。
委員:アンケートの中で「施設の利用にあたり、施設に期待すること」について、スタッフの対応とイベントに満足という回答が多い。どんなイベントを行っているのか。
指定管理者:季節毎に合同自炊、クリスマス会、ひな祭りを行っている。昨年は、温泉ツアーやこんにゃくパークの施設見学を行った。バーベキューや買い物ツアーも行っている。電車を利用して、けやきウォーク等に買い物に出かけたり、来月は、バスを利用してスマークへ行く予定である。利用者の希望を取って行っている。
委員:根本的な話だが、援護寮は指定管理に馴染まないと思う。法人に移す等はしないのか。県の敷地だから難しいのか。アンケートで苦情が0件というのが気になる。苦情というとなかなか意見が出てこないのではないか。要望とか希望というような、見出しを工夫すると意見が出てくるのではないか。
障害政策課長:土地は病院から借りている。平成18年から指定管理者制度がスタートしたが、援護寮は平成22年度から指定管理を始めた。
当初、指定管理に馴染むか馴染まないか議論があった中、地域移行を進めるため、精神医療センターに入る人は、地域移行が難しい方も多いことから、県として支援していこうということで、指定管理を受けて頂けるところも見つかったため、指定管理になった。
本来であれば、障害者総合支援法の中で運営できればいいが、症状が激しい人が多いので、手厚くケアしながらやっている。入寮期間は2年ということで対応している。今後、どういう体制がいいのかご意見を伺いながら検討したい。
指定管理者:利用者の意見については、寮内に掲示している。苦情についてだが、利用者会を月1回やっており、利用者さん同士での話し合いをしている。施設への要望もそこで聞いて、それぞれ改善を行っている。
委員:これだけ指定管理料を出すというのは、障害者総合支援法では対応できていないということだと思う。実質的に民間でできる仕組みではないということか。法律で民間で運営できるような仕組みになればいいと思う。
障害政策課長:基準上の職員配置があるが、国の基準では実状厳しいということで、基準にプラスする形で必要人員を配置している。
委員:先日、通所から地域で暮らしていて、ボランティアという形で施設を利用している人と話をした。3ヶ月くらいひきこもっていたが、ひきこもっている時に援護寮に電話したり、困ったことがあった時には援護寮に来て話を聞いてもらった。話を聞いてくれる人がいるだけで気持ちが平らになると言っていた。地域で暮らしていくための支えとしては、行政の方針も加味されているから、そういう対応ができるのかと思う(民間では難しいのではないか)。
委員:退所者支援について、昨年7人が地域移行されたということだが、どのように生活しているのか。また、ピアサポーター研修はどのように実施しているのか。
指定管理者:ほとんど年金で生活している人が多い。生活保護を受けている人もいる。入所している時に、お金の優先順位を加味して、使えるお金がいくらかなど、少しずつ理解してもらえるように、金銭管理について本人と話しをしている。
退所してから6ヶ月はフォローしている。お金の件については、社協に相談したらどうか等のアドバイスをすることはあるが、話を聞くだけで安心するということも多分にあると思う。
10年以上前に退所した方から電話がくることもある。ピアサポートについては色々な研修をやっている。社会での生活を知るために、交流会をやっていけたらと思う。参加した人の反応を見ると当事者の生の声を聞いて学んでいる。そのために、スタッフも勉強が必要ということで研修を受けている。
精神保健室長:ピアサポートは県の事業である。長期入院している精神障害者の方にとって、地域に出ることはハードルが高いので、地域で生活している精神障害者の方に病院等に来て頂き、同じ立場の者として話してもらっている。群馬県精神障害者社会復帰協議会に事業を委託し、ピアサポーターを育成していただいている。
委員:管理運営方針について、労働条件評価はどう実施しているのか。
障害政策課長:労働条件評価は、指定管理期間に1回行うことになっている。平成26年度に実施したので、今年度は実施していないが、雇用契約、労使協定、配置体制、労働時間等について評価している。
委員:退所者とのつながりについて、これからも是非お願いしたい。
(以上)