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第2回群馬県福祉プラン(仮称)策定に係る社会福祉審議会の結果概要

更新日:2019年2月12日 印刷ページ表示

1 開催日時

 平成26年3月17日(月曜日)午後2時~4時

2 場所

 県庁28階281-A会議室

3 出席者

  1. 委員 14名
  2. 事務局 健康福祉部長ほか4名

4 概要

(1)開会

(2)あいさつ
 群馬県健康福祉部長 片野 清明

(3)議事
 群馬県福祉プラン(仮称)骨子(案)について

【事務局説明】

  • 群馬県福祉プラン(仮称)骨子(案)の概要について説明を行った。
  • 群馬県の福祉に関する県民意識調査の結果について説明を行った。

【質疑等】
(委員)
 県民意識調査の結果を見ると、ひとり暮らしや老夫婦の世帯の高齢者が、地域の支え合いを待っているのではないか。
 高齢者もできるだけ自立した生活を送ることが理想であるが、行政の手助けが必要になることも多いかと思うので、よろしくお願いしたい。

(委員)
 骨子案を拝見すると様々な課題があるが、すべての人が暮らしやすい社会となれば、課題も少しずつ減っていくと思われる。
 本県は、特に中高年男性の自殺者が多いとのことだが、男性の負担感が強いのではないかと思う。そういう点でも、男性、女性、特有のしがらみ等をなくしていっていただきたい。
 また、子育ての負担感の増大については、「地域づくり」「仕組みづくり」の解決策が挙げられるが、「人づくり」も重要ではないかと思う。女性ばかりに子育ての負担感がかかってしまうのではなく、男性も女性も、社会全体で子育てをしていくという意識づくりが大切になってくると思う。

(委員)
 現在、高齢者、児童、障害者、生活困窮者等の様々な福祉サービスがある中で、以前に比べると随分と充実したと思う。しかし、福祉といってもとにかく幅が広いので、どこまで住民のニーズに応えていけるか難しい部分もある。今後、この県民意識調査の結果等を踏まえ、できることからやっていっていただきたい。

(委員)
 災害について、県が建設業界等の若い人がいるところとしっかりと連携をとっていただきたい。先日の大雪の災害において、私たち60歳以上の者だけでは、なかなか対応できなかった。消防団との訓練を市町村単位で行うのも良いと思う。
 また、人材確保の関係では、私自身ボランティアで様々な施設をまわる中で、施設のあり方に疑問を持っている。それは、施設の家族経営が多い点で、職員の一人が施設を良くしようと意見を言っても受け入れられにくく、また意見を言ったら辞めざるを得ない状況にもなってしまう場合があるので、そういう状況を県としても把握し、施設のあり方について考えていただきたい。

(委員)
 本県における福祉課題について、今回挙げられていないものとして、外国人の権利や外国人に対する福祉サービス等の課題もあると思うが、外国人に対する対応について、このプランの中でどのように扱っていくのか。
 情報提供の仕組みづくりが重要だと思っているが、社協でやっている子育て支援等のサービスもなかなか地域住民に周知されていないのが現状である。
 子どもの保護者に確実に情報を伝えるためには、学校という組織はとても有効であり、集合住宅が増えてくると、地域の組織に未加入の人も多く、情報提供の仕組みづくりと強化が重要になる。
 さらに、若い年代では、インターネットやツイッター等の方がよく利用されると思うので、広報紙だけでなく、若い世代とつながれる方法も考えていただきたい。

(事務局)
 外国人に対する対応としては、新たな福祉課題の中の「複合的な課題等」で解決を図っていきたい。この中で、制度の谷間にある者や社会的な排除の対象となる者等についても対応していきたいと考えている。
 情報提供の部分だが、住民の情報の入手の方法については、世代によっても違っており、いろいろな方法で提供していくことが必要だと考えている。今回の県民意識調査の中でも情報の入手先の設問を設けており、広報紙の重要性や、若い世代に対してはインターネットのような媒体も必要であることがわかったので、伝えたい内容や対象者によって情報提供のあり方はしっかりと検討していきたい。

(委員)
 児童虐待は発生してからでは遅く、命に関わる問題でもあるため、「予防」に対して、人とお金と時間をかけていただきたい。
 中央児童相談所のこどもホットラインの電話相談の実施について記載があるが、児童相談所は敷居が高いと感じる方もいるので、身近な子育ての相談ができるところとして、市町村の窓口も活かしていただきたい。

(事務局)
 児童相談所に相談するのは敷居が高いということだが、児童相談所へ気軽に相談していただける環境を整備していきたい。
 また、身近な相談窓口としては、市町村が主体的に相談窓口として機能していけるように、体制整備を進めていきたい。

(委員)
 社会福祉士会では、高齢者や障害者の虐待防止や権利擁護について取り組んでおり、実際に各施設に訪問して制度の説明や研修会等を実施している。
 風通しの良い施設づくりが重要だと思っており、県としてもリーダーシップを取って施設の運営についても指導をしていただきたい。

(委員)
 児童養護施設では、最近、入所する子どもたちの多くが、虐待被害や、虐待によって発達障害のような症状をもっている子どもたち等、大変複雑になっている。また、中学生、高校生の女子児童においては、性的虐待を受けた後遺症も非常に重くなっている。自分自身を大切にできない子どもたちも増えている中で、職員で対応しきれない部分も出てきており、今後の課題と認識している。
 子どもたちの自立を図るために、職員一同、情熱を持って取り組んでいるところだが、人が足りない等の問題もあるので、人材確保、職員の研修体制の充実に取り組んでいきたい。
 また、地域の人の手助けも非常に大きいもので、子どもにとっても多くの方に支えられてるという実感を受けられて大きくなるものだと思う。

(委員)
 高齢者の施設については、慢性的な介護職員の不足が全国的に言われている。
 また、高齢者福祉については、今後、地域包括ケアシステムが大切になってくると思うが、実際に各市町村においてどのように取り組んでいくのか、市町村の格差がないように、県においても取り組んでいただきたい。

(委員)
 障害者福祉の分野は、範囲が幅広く、職員数は変わらずという状況であり、虐待事案も非常に多くなっている。
 施設で抱えている問題としては、絶対的な職員不足の問題があり、障害の程度が重い方が多くなる中、職員の負担も大きくなっている。
 このような中で、県民意識調査の中で細かなデータが出たと思うので、この結果を活かして、今後の施策につなげていただきたい。

(委員)
 この骨子案の中で、民生委員、児童委員の活動支援ということを記載いただいたが、我々も資質向上に取り組んでいきたいと考えている。民生委員は、誰もが安心して暮らせる地域づくりを目指して、それぞれが活動をしている。県民意識調査の中で、民生委員の認知度が低いようなので、活動の周知等に取り組んでいきたい。

(4)閉会

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