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デジタルトランスフォーメーション(DX)について
1 デジタルトランスフォーメーション(DX)とは
平成16年(2004年)、ウメオ大学(スウェーデン)のエリック・ストルターマン教授が提唱した「ICTの浸透が人々の生活をあらゆる面でよい方向に変化させる」という概念です。
今後、人工知能やロボットといったデジタル技術の進化や5Gの本格稼働により、自動運転などの新しいライフスタイルが私たちの生活に浸透することが見込まれます。
また、デジタル技術の進化により、従来は大量生産・大量消費が経済成長の裏付けとなっておりましたが、これからはビッグデータなどを源泉とした新たな価値創出が経済成長を牽引する時代となりました。
こういったデジタル技術があらゆる産業の中核となることが「デジタルトランスフォーメーション」という変革です。
2 デジタルトランスフォーメーション課の取組状況
(1)NETSUGEN
新たなビジネスや地域づくりにチャレンジする人が集まるイノベーション創出拠点として、北関東一帯を眺望する群馬県庁32階に設置した「官民共創スペース」です。デジタル技術を活用してアイデアを形にしたい人と事業の発展をめざす企業家、それを支援する人や事業者が集まり交流する場です。アイデアを核に、解決すべき地域課題、人材、デジタル技術、知識などが集積・結合して、新たなイノベーションが次々と生み出され、社会の変革につながる好循環が形成されることをめざします。
NETSUGEN<外部リンク>
(2)地域課題解決プロジェクトについて
デジタル技術に精通している事業者と地域の課題を把握している行政が連携・協働することで、県内における地域課題の解決を目指す取組です。
ア 県LINE公式アカウント「群馬県デジタル窓口」
群馬県の各種デジタル手続(登録、申請等)機能やお役立ち情報を提供する場(プラットフォーム)として開設された群馬県公式のLINEアカウントです。主に次の機能を提供しています。
(ア)新型コロナ対策パーソナルサポート
新型コロナウイルス感染症に関する相談対応及び情報発信機能として、健康状態等の質問に回答することで、健康状況等に応じた適切な相談先が案内されるほか、群馬県内で陽性患者が確認された場合には、登録者に対して通知する仕組みを構築しました。
(イ)群馬県マスク地産地消推進プロジェクト
緊急時の必要物資の供給管理と県内での感染症拡大防止のため、品質の高い県産マスク等を県民が安定的に購入できるようにするプロジェクトの一環で、県と民間事業者が連携し、オンライン上(LINE)で購入できる仕組みを構築しました。
(ウ)ぐんまワクチン接種LINE予約システム
かつてない規模で行われる新型コロナワクチンの接種における市町村の予約受付業務の負荷を軽減するとともに、接種予約における県民の利便性を高めるため、LINE上で予約ができるシステムを構築しました。
イ 病害虫ライブラリー
農業生産現場において、生産者がスマートフォン等端末を使って、病害虫の種類を確認する機会が増えています。そこで、スマートフォン等端末から病害虫写真の診断のポイントが閲覧しやすくなりました。