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未来共創ワークショップ~甘楽富岡~
甘楽富岡エリアでは令和3年10月15日(金曜日)、11月16日(火曜日)、令和4年1月13日(木曜日)の3日間でワークショップを開催しました。
下記に3日間のワークショップで話し合ったテーマやアイデアを各地域別に掲載します。
ワークショップの様子1
ワークショップの様子2
取り組んだテーマ一覧
- 「持続可能で環境に配慮した農林業~就農支援・担い手支援~」(富岡市)
- 「移住の促進~受け入れ体制(移住者コミュニティー等)~」(富岡市)
- 「魅力ある観光地づくり~世界遺産「富岡製糸場」と妙義山を拠点とした回遊性の向上~」(富岡市)
- 「移住定住の促進(良質な住環境と空き家の活用)」(下仁田町)
- 「地域資源としての空き家の利活用」(南牧村)
- 「移住定住の促進(良質な住環境と空き家の活用)」(甘楽町)
- 「多世代が交流できる居場所づくり」(県)
「持続可能で環境に配慮した農林業~就農支援・担い手支援~」(富岡市)
課題の構造化
課題の構造図
課題構造図中のフォーカスした問い
1 副業・多業が認められていない
非農家公務員(サラリーマン、フリーランス)が、新たに農業を始めることで、地域農業(社会)の維持に貢献するために、何が可能か?
2 空き家・農地情報の不足
新規就農者を増やしたい行政が、空き家・農地情報を可視化することで、新規就農者が農家住宅・農地を確保するために、何が可能か?
3 販路の選択肢が少ない
収入が安定しない農家が、販路の選択肢を増やすことで経営を安定させるために、何が可能か?
未来の種
「そうだ!農業やってみよう!」
農業に興味が湧いた時に、誰もが富岡市内の畑で農業体験やシェア畑を通して、気軽に農業に触れられる。ジム感覚で畑に行けるような気軽さがあったり、カメラやSNSなどを使い、栽培を記録して発信したり、都市住民の交流も育む。
「そうだ!あの手この手で儲けよう!」
農家が育てた野菜+加工食品をネットで通販したり、定期で届くサブスクをはじめる。公共の場所での野菜の自販機や、観光地、商店街、自販機、駅などで販売する。
「空き家も空き農地も地域の貴重な財産だそうだ!」
空き家や農地の情報サイトのPR。空き家バンクにJAも参加してもらい情報を共有し、回覧板に空き家、空き農地募集!といった形で情報をのせる。区長、民生委員さんなどに情報を求め、農地マップを作成したり、農地見学ツアーを行う。
「そうだ!若手農家で相談しよう!」
農業に興味が湧いた時に、誰もが富岡市内の畑で農業体験やシェア畑を通して、気軽に農業に触れられる。ジム感覚で畑に行けるような気軽さがあったり、カメラやSNSなどを使い、栽培を記録して発信したり、都市住民の交流も育む。
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「移住の促進~受け入れ体制(移住者コミュニティー等)~」(富岡市)
課題の構造化
課題の構造図
課題構造図中のフォーカスした問い
1 移住後の地域の人とのコミュニケーション
そこで暮らす地域の人が移住者と関わり、年代をこえた交流の機会を持ち、新たな視点を知るために、何が可能か?
2 移住成功事例のPR 不足
移住を受け入れたい行政とすでに移住した移住経験者が、移住の成功事例を発信・PR し、不安を解消することで、移住者の夢をかなえるために、何が可能か?
3 市の魅力の言語化ができていない
様々な目的で移住希望をする人に対して行政が、市の魅力を言語化してPR を強化することで、移住者の希望をかなえるために、何が可能か?
未来の種
「移住して夢が叶うまち富岡」
夢を実現したい人(市内外問わず)や市民が市内の空き店舗や空きスペースを利用する。例えば、安く住める家があったり、手続きのサポートをしてくれる地域の人がいたり、サポートを中心としたコミュニティづくり。市内で映画館を運営したい人や団体をサポートしたり、区長や地域の役員に向けた移住セミナーも行う。
「妙義ふるさと美術館を活用した移住促進」
妙義ふるさと美術館で富岡市民や、富岡妙義に興味がある人が集まり、富岡写真展、富岡妙義マルシェを開催する。アイデアとして、バックグラウンドおやつカフェ、上信電鉄リアルすごろくの企画も。
「本気で「ゆるい」に取り組む!」
地域の人が協力しあい、継続的にオンラインで交流を生み出す。SNS+オンラインを活用して、市民が富岡のことをもっと好きになり、PR したくなるような、行政と移住者の交流の場をつくる。
「みんなで作る浅香入ガイドブック」
浅香入のおばあちゃんたちが元気なうちに、移住コンシェルジュが、浅香入のおばあちゃんや子どもたちに協力してもらいながら、移住者用の浅香入ガイドブックをつくる。地域の行事を知れたり、似顔絵イラストマップ、みんなの回覧板プロジェクトも企画する。
「富岡起業家移住者「焙煎」プロジェクト」
カフェ経営や飲食経営を新しい土地でチャレンジするには、ある程度、腰をすえてのチャレンジが必要。富岡で、先輩移住者と行政が強力タッグを組み、滞在型プレ起業を支援する仕組み。2022年3月31までに企画設計し、発表。2022年4月1日から小さな一歩として実装させる。レンタ
ルカフェスペースやゲストハウスで、先輩移住者と熱意のこもった行政職員が、起業精神をもった移住希望者を対象に行う。
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「魅力ある観光地づくり~世界遺産「富岡製糸場」と妙義山を拠点とした回遊性の向上~」(富岡市)
課題の構造化
課題の構造図
課題構造図中のフォーカスした問い
1 地域の魅力に気づいていない
地元の魅力に気づいてない住民が、元々ある資源の認識、ストーリー性を取り入れた今までにない新たな価値を発信することで、地元に愛着を持ち、魅力を積極的に伝えたくなるために、何が可能か?
2 住民参加の不足
地域にいるアイデアとやる気のある住民(若年層も積極的に)が、自らのアイデアを形にし、試行錯誤することで富岡地域の新たな観光コンセプトを実践するようになるために、何が可能か?
3 行政と民間の連携不足
前例を変えたくない行政が、民間企業や地元住民の自由な発想を取り入れ、スピード感を持って事業を進めるために、何が可能か?
未来の種
「へい!!Jimin!(地民)」
富岡を楽しみたい観光客が、観光案内所やラジオで、富岡に詳しい妙義人から、直通電話で情報提供を受けられる。個性あふれる地元民からのおすすめをきける。
「妄想会議ー多世代が交流できる場ー」
月に一回ぐらい、妄想が溢れた時、夢を語りたくなった時に、地元の食堂、ふるさと美術館、キャンプ場などに集まる。「発言に責任を持たない場」として、気軽に参加できるようにする。ワークショップ形式、飲み会、ボードゲーム、ペタンクなどでやってみたいことを集めて実現する場に。
「妙義でないと」
星が綺麗な夜に、妙義山周辺(例 小学校、キャンプ場)で星を見る会をひらく。ドライブin シアターやキャンプ場マルシェなどの、妙義で「ないと」できないことを実現をさせることを目指し、交流する。
「富岡クレーププロジェクト」
特産グルメを“クレープ、ガレット“にしてみる。地元の飲食店、農家さん、クレープを知っている人が、まちぐるみで富岡産食品をクレープでアレンジする。例えば、下仁田葱のクレープなど地元の人が好きな味にする。季節の材や地元産の食材を使い、イベント出店や給食での提供も行う。
「富岡ローカルクエスト」
観光者や地元民が地域の魅力を見つけ、ディープな富岡を知る。ミッションを用意したり、ポイントがついたりなど、イベントやゲーム方式にして、現存する観光ではない、超ローカルなミッションをつくる。
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「移住定住の促進(良質な住環境と空き家の活用)」(下仁田町)
課題の構造化
課題の構造図
課題構造図中のフォーカスした問い
1 移住者のニーズを把握できていない
移住者のニーズを把握していない行政が、移住者の声を聞いて安心して定住してもらうために、何が可能か?
2 空き家バンクが十分に機能していない
空き家の登録数を増やしたい行政が、貸主・借主の間に入って、お互いの不安を払拭し、空き家バンクに登録しやすい環境をつくるために、何が可能か?
3 出郷者への情報発信の不足
U ターン希望のある町外居住者が町に関心を持ち、U ターン移住するために、何が可能か?
未来の種
「みんなで作る「かわら版」」
町内及び周辺市町村で、行政及び町民が、空き家の利活用に関する情報を収集し、発信する。回覧板やフリーペーパーを通じて、空き家バンク登録物件の呼びかけをしたり、空き家の簡易的な紹介をする。また、移住者のニーズを発信し、読んだ人に回答をもらえるシステムも作る。
「下仁田「NOW!!」~今を知る~」
首都圏で出郷者向けのMTGを開催。下仁田出身のタレントにYouTubeでまちの魅了を発信してもらう。また、下仁田を思い出してもらえるようなラジオ放送や、空き家バンクの登録をSNSで知らせたり、空き家バンク文具を全国に配る。
「空き家再生サポート」
下仁田町にある空き家で、行政や空き家の持ち主が、空き家の再生を行う際、空き家の片付けの補助をしたり、協力業者情報の提供をする。生命保険、損害保険など空き家利用登録をする。
「下仁田移住図鑑MAP 付」
移住についての情報発信をしている場所(飲食店や移住相談会など)で、下仁田町を愛している人が、今の住環境を変えたいと思った移住者が必要としている暮らしの情報を地図として作成する。
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「地域資源としての空き家の利活用」(南牧村)
課題の構造化
課題の構造図
課題構造図中のフォーカスした問い
1 空き家利活用のメリット周知不足
空き家利活用のメリットをうまく伝えられていない行政が、地域住民に対して空き家利用率が上がるメリットを説明することで、空き家を利用しようとする機運を村全体で高めるために、何が可能か?
2 古民家の魅力が十分に発信できていない
新たな暮らしをしたい移住者が正確な情報を知ることで、自分の望む暮らしを実現するために、何が可能か?
3 地域住民と移住者のミスマッチ
村の古民家の魅力をうまく発信できていない行政が、古民家を活用して起業を検討している人に、村の古民家の魅力を発信することで、南牧村の古民家を選んでもらうために、何が可能か?
未来の種
「なんもく高齢化ラボをつくる」
シニアとベンチャーの共創で、高齢化ラボをつくり、暮らしの学校(大人向け、子ども向け)や防災拠点・民泊を官民連携で創出する。その他のアイデアでは古蔵書ライブラリーや防災運動会、まちごと合宿所も。
「なんもくお手伝い会社をつくる」
村内にいる移住者によるお手伝い制度。移住者が地域を見守ったり、草むしりや掃除や個人の技能を活かしたサービス提供をする。また、物物交換や物・サービス交換、交流サイトの運営や、村外の子供・孫世代への情報発信もする。
「空き家の理解促進、啓蒙活動」
空き家の活用から事業開始までの経過を村内で説明する会を開く。また、空き家新聞や情報発信を通じて、定期的にシェアする。管理できなくなった場合の問題を情報発信したり、税に関する住民勉強会を開き、積極的に広報で事例を発信する。
「なんもくR不動産をつくる」
空き家物件が出たときに、行政が村内やネットで、情報を発信し、メリット・デメリットを正確に伝えたり、古民家のバラエティー情報発信をする。体験入居制度や使い方提案サービスも行う。
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「移住定住の促進(良質な住環境と空き家の活用)」(甘楽町)
課題の構造化
課題の構造図
課題構造図中のフォーカスした問い
1 紹介できる空き家が少ない
空き家所有者世帯が、空き家バンクを利用することで、たくさんの空き家が準備でき、移住定住が進むために、何が可能か?
2 空き家を持っていても相談しづらい
移住定住を検討中の移住定住希望者が甘楽町を好きになって住み続けたいと思うことで住む場所・家を探すために、何が可能か?
3 移住が定住になるための理由がない
空き家をどうしたらよいか解らない空き家の所有者(貸主)が、借主と移住コーディネーター等が中に入って、コミュニケーションを取って、不安を払拭することで、借主と貸主の目的が達成されるために、何が可能か?
未来の種
「移住希望者向け広報充実」
官民一体で、移住希望者がまちをイメージしやすいホームページをつくり、全国に向け、SNS、メディア活用をし、まちのアピールをする。甘楽町を好きになって住みたいとおもってもらえるような、甘楽の良さをアピールする場をつくる。
「おためし住宅」
町内各地域で移住コンシェルジュを設置後、おためし甘楽町住宅をつくる。オーダーメイドの移住体験ツアーをしたり、炭づくり体験や河原焼き体験、観光タクシーやレンタル自転車を使って体験、おためし移住を行う。
「移住コンシェルジュの設置」
町内の立ち寄りやすい場所に、官民一体チームで移住コンシェルジュ(相談窓口)を設置。わかりやすい相談窓口を作ることを目指し、移住コーディネーターとオンラインで相談できたり、セミナーなどを開催する。また、空き家バンクを利用するメリットを知ってもらうために、新聞、広報などさまざまな方法でアピール。相談があった場合に、町の特産品を渡すなどして、町のことを知ってもらう機会をつくる。
「空き家調査」
定期的に町内全域で役場と区長などが空き家の調査を行う。調査の際には、空き家の写真だけではなく、周囲も撮影する。また、回覧板で空き家バンクの登録を呼びかける。
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「多世代が交流できる居場所づくり」(県)
課題の構造化
課題の構造図
課題構造図中のフォーカスした問い
1 場所や団体がバラバラに活動している
連携を持てていない様々な活動をしている団体が、子どもの居場所づくりに興味を持ち、おのおのの特性を活かし、子どもの居場所づくりに取り組むために、何が可能か?
2 子どもの居場所の存在や必要性に気づいていない
子どもの居場所を知らない子育て世代が、子どもの居場所の活動や取り組みを知ることで、身近なものとして感じ、参加するために、何が可能か?
未来の種
「居場所と出会えるポイントカード」
いつでも(特に市への問い合わせ時、ちょっとおやすみしたい時、団体問い合わせ時、学校じゃない場所に行きたい時)、各団体の拠点や団体を応援している人がいるお店、市役所などで、お子さんのいる世帯や施設の大人、職員・教員などが、居場所となる場所の載ったマップ(ポイントカード付き)と出会える。
「居場所と出会えるニュースレター」
毎月1回、居場所づくりの団体が活動を紹介するニュースレターをつくる。学校と連携し、子どもたちに周知し、漫画で広報誌を作成し、公民館などの施設に配る。
「居場所と出会えるマルシェ」
居場所のマルシェを開催する。施設を拠点に活動して交流する。保護者コミュニティ交流会の開催や、子供フライデーや日替わり子供亭など。
「居場所同士が出会えるコンシェルジュ」
定期的に地域の「各場所」で、社会福祉協議会等の中間支援団体や居場所実施者が、情報交換会の開催を行なったり、ボランティア活動のコンシェルジュを行う。
「居場所をつくるためのメニューリスト」
居場所づくりをする人や、それを応援したい人、他の団体のために融通できる人・物を登録し、募集する。居場所づくりのために地域資源のメニューリストの作成をしたり、プラットフォームをつくる。