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第4次群馬県情報化推進計画の進捗状況(平成29年度)について

更新日:2019年5月16日 印刷ページ表示

群馬県情報化推進懇談会は、第4次群馬県情報化推進計画の平成29年度の進捗状況について、次のとおり評価を行いました。

第4次群馬県情報化推進計画の進捗状況(平成29年度)(PDFファイル:133KB)

1 評価方法

(1) 指標の進捗状況は下表の4段階で評価した。

評価方法一覧
進捗動向 評価の表示方法
目標を上回り、達成した状態 達成A
目標に向かい、策定時から前進している状態 前進B
計画策定時から目立った数値の変動が見られない状態 横ばいC
計画策定時より後退している状態 後退D

(2) 指標以外の取組(主な取組)は、事業の実施状況と成果を確認することで評価を行った。

2 評価結果

(1) 指標等の評価

基本目標1 ICTの利活用を推進する環境の整備

  1. 正しく安全にICTを利活用できる人づくり
  2. 県民の生活を豊かにするICT基盤の整備促進
基本目標1 指標及び評価一覧
項目 指標 策定時 現状値 目標値 指標の評価
(1) 小・中学生のICT活用能力 (平成27年度) (平成29年度) (令和元年度)  
ア コンピュータで文字を打つなど基本的操作が身についている小学生の割合 95.0% 92.9% 100% 横ばいC
イ コンピュータ等の情報手段を積極的に活用している中学生の割合 82.5% 83.3% 100% 横ばいC
インターネット利用時に守るべきルールやマナーを身に付けている小・中学生の割合 97.0%(小)
98.2%(中)
95.4%(小)
96.6%(中)
100%(小)
100%(中)
横ばいC
(2) 県民の活動拠点となる県有施設のWi-Fi環境導入率 (平成28年度)
20.7%
(平成29年度)
27.6%
(令和元年度)
70.0%
前進B

【懇談会の主な意見】

  • 小・中学生のICT活用能力の指標は、キーボード操作など主にパソコンを活用する観点での指標であるが、パソコンには不慣れでもスマートフォンやタブレットは操作できるという小・中学生は多く存在していると思われる。ICT活用能力を適切に測るためにどういった指標を設定するかも今後の課題であろう。
  • インターネット利用時に守るべきルールやマナーを身に付けている小・中学生の割合の指標は、小・中学生へのアンケート(自己評価)によるもののようであるが、自らの要求水準が高まったことで、数値としては減少してしまったということも考えられる。
  • Wi-Fi環境は主に訪日外国人への対策として広がってきたが、最近では災害時の避難所を優先して整備すべきとの声もある。県有施設へのWi-Fi環境整備に当たっても、災害時の避難所に指定された施設を優先して進めてはどうか。
  • 県民タブレット入門講座の講師をやっていてここ最近感じるのは、タブレットを持っているが細かい使い方が分からないという受講者が増えたことである。入門講座の次の段階の内容を求める受講者が増えている。

基本目標2 ICTを活用した安全・安心な暮らしづくり

  1. 安全なぐんまの実現
  2. 優しいぐんまの推進
基本目標2 指標及び評価一覧
項目 指標 策定時 現状値 目標値 指標の評価
(1) 上州くん安全・安心メール登録件数 (平成27年度)
38,888件
(平成29年度)
44,523件
(令和元年度)
50,000件
前進B
(2) 救急要請から救急医療機関への搬送までに要した平均時間(統合型医療情報システム運用) (平成27年度)
36.4分
(平成29年度)
36.5分
(令和元年度)
現在の水準を維持
前進B

【懇談会の主な意見】

  • 上州くん安全・安心メール登録件数の指標は、増えていくことが大事なので、着実に増加している状況は評価できる。
  • 若者を中心に「メール離れ」が進み、コミュニケーションツールがメールからSNSに移行している実態からすると、県民への情報提供の手法も、メールだけでなくSNSやアプリの活用を進めていくべきであろう。
  • 救急要請から救急医療機関への搬送までに要する時間は、現状が限界の水準であり、これを維持できていることは評価できる。時間をこれ以上短縮することは困難と考えられることから、今後は救急活動の質の向上に力を入れていくべきであろう。
  • 搬送される時間が同じでも、救急隊員と病院との情報伝達の質が向上すれば、より迅速な処置が可能になる。次世代の高速通信規格「5G」を活用して救急搬送を高度化する実証実験も実施されており、こういった取組が進んでいくとよい。

基本目標3 ICTを活用した地域・産業の活性化

  1. ぐんまの魅力発信といきいき地域づくり
  2. 未来を拓くぐんまの産業支援
基本目標3 指標及び評価一覧
項目 指標 策定時 現状値 目標値 指標の評価
(1) SNSを活用している県内市町村数 (平成28年度)
25市町村
(平成29年度)
29市町村
(令和元年度)
35市町村
前進B
(2) IoT支援実施企業数 (平成28年度)
 
(平成29年度)
87社
(令和元年度)
60社
達成A

【懇談会の主な意見】

  • SNSを活用している県内市町村数は目標達成に向け増加しており、また、群馬県情報化推進協議会の事業でSNS講座を開催するなど、市町村に活用を促す取組も行われている。
  • 上記のSNS講座に講師として携わった感想は、市町村の方はアイデアはたくさん持っているが、実行に移す際の課題をクリアするのが難しいということ、例えばセキュリティやモラルの面でどこまで市町村側が責任を持てばいいのか、こういった運用面での課題をクリアしていくのが難しいことだと感じた。
  • IoT支援実施企業数の指標は目標を達成し、取組は評価できる。なお、群馬大学や前橋工科大学も連携して企業への支援を行っており、こういった他組織の活動との連携も含めれば、支援を受けた企業数はもっと多くなると思われる。

基本目標4 ICTを活用した行政サービスの質の向上

  1. 情報セキュリティの確保
  2. 住民サービスの利便性の向上
  3. 業務の効率化・情報システムの最適化
基本目標4 指標及び評価一覧
項目 指標 策定時 現状値 目標値 指標の評価
(1) e-ラーニングによる情報セキュリティ研修参加率 (平成28年度)
94.5%
(平成29年度)
94.5%
(令和元年度)
100%
横ばいC
(2) 電子申請の利用件数 (平成27年度)
14,129件
(平成29年度)
28,656件
(令和元年度)
18,000件
達成A
(3) サーバ統合によるハードウェア経費削減率 (平成27年度)
 
(平成29年度)
31%
(令和元年度)
30%
達成A

【懇談会の主な意見】

  • e-ラーニングによる情報セキュリティ研修参加率は94.5%で横ばいではあるが、病気休暇中や長期研修中の職員を不参加に集計していることを考慮すると、実質的には100%に近い実績と評価できるのではないか。
  • 県及び県内市町村は情報セキュリティ対策への関心が非常に高く、ウイルス対策の面では打てる手はほぼ打ったと評価できる。ネットワークの強靱化でインターネット系と業務系を分離し、さらにインターネット接続口を集約して「自治体情報セキュリティクラウド」で厳しく監視している。
  • こうした中、まだ改善できることが二つある。一つは、業務系のパソコンがシンクライアント化されていないことで、端末に記憶装置があればデータを抜き出されてしまう。もう一つは、紙媒体の情報の管理で、今後、印刷した帳票類を追跡できる仕組みを導入していく必要もあるのではないか。

(2) 指標の進捗状況(平成29年度)

指標の進捗状況一覧(平成29年度)
評価 達成A 前進B 横ばいC 後退D 合計
項目数 3 4 2 0 9
割合 33% 45% 22% 0%  

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