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【tsulunosPLUS(ツルノスプラス)12月号】話題の県民ツルノヒト 上州人はばたく
ギタリスト 布袋 寅泰(ほてい ともやす)さん
自分が60歳?嘘だろ?これからも夢に向かって努力します
群馬コンベンションセンター「Gメッセ群馬」のテーマ曲の制作を担当した布袋寅泰さん。
40周年を迎えた今も、世界で活躍するという夢を叶えるための挑戦は続いています。
布袋寅泰さん
PROFILE
日本のロックシーンへ大きな影響を与えた伝説的ロックバンドBOOWY(ボウイ)のギタリストとして活躍し、1988年にアルバム『GUITARHYTHM(ギタリズム)』でソロデビューを果たす。
プロデューサー、作詞・作曲家としても才能を高く評価されており、クエンティン・タランティーノ監督からのオファーにより、「BATTLE WITHOUT HONOR OR HUMANITY(バトル ウィズアウト オナー オア ヒューマニティー)(新・仁義なき戦いのテーマ)」 が映画『KILL BILL(キル ビル)』のテーマ曲となり世界的にも大きな評価を受け、今もなお、世界で愛されている。
2012年よりイギリスへ移住し、4度のロンドン公演を成功させる。2014年にはThe Rolling Stones(ザ ローリング ストーンズ)と東京ドームで共演を果たし、 2015年10月にインターナショナルアルバム「Strangers(ストレンジャーズ)」がUK、ヨーロッパでCDリリースされ、全世界へ向け配信リリースもされた。
11月25日(水曜日)には、7カ国のアーティストが参加するニューアルバム「Soul to Soul(ソウル トゥー ソウル)」をリリース。40周年を迎える2021年は1月30日(土曜日)、31日(日曜日)と日本武道館公演が決定している。
ここまで、と自己制限したくない自分を磨き続けるしかない
長くて短い40年でした。14歳の多感な頃、ロックと出会い夢中になりました。プロに憧れ上京し、風呂もトイレもないアパートで一日中ギターを弾いていた。ある日、同郷の氷室京介(ひむろきょうすけ)氏に誘われ運命のバンドを組み、小さなライブハウスからキャリアがスタート。「日本一のバンドになる」夢を叶え解散し、ソロになって今年で32年です。世界の舞台を夢見て、今も挑戦は続いています。秘訣(ひけつ)などありません。ゴールを探しているだけです。自分はここまで、と自己制限したくない。表現は無限です。自分を磨き続けるしかありません。
ロンドンで暮らしながら、ふと群馬の空を思い出すことも
新幹線も通っていない高崎はのどかそのものでした。田んぼから聞こえるカエルの合唱、通学路には高崎競馬の馬の落とし物、からっ風に向かって立ち漕ぎしても前に進まない自転車、そして銀河のような夜の星。こんな退屈な町から逃げ出したい、と上京し、世界を夢見て今ロンドンで暮らしながら、ふと群馬の空を思いだします。あの頃の夢はここに繋がっていたんだ、と。
Gメッセ群馬のテーマ曲の制作は故郷への恩返し
故郷への恩返しのつもりです。群馬の皆さんはどんな時も僕を応援してくれましたからね。群馬は都心からも程遠くなく、このGメッセ群馬には県外からもたくさんの方々が訪れてくれるでしょう。多くの人の記憶に残るメロディーと、からっ風に向かって颯爽(さっそう)と腕を振って歩くぐんまちゃんがステップを踏む姿をイメージして作りました!(笑)
地方から世界に発信できる時代視野を広く持ち、夢を叶えてほしい
自分が60歳?嘘だろ?って感じですけどね。こうして多くの人に支えられ、大好きな音楽に携わっていられることへの感謝を忘れず、世界に活動の場を広げる夢に向かって努力していきます。群馬の人間はどこか不器用で自己表現が下手な部分もあるかもしれません。しかし内に秘めた情熱は誰にも負けない強さを持っています。これからは地方都市から世界に向けて発信ができる時代です。視野を広く持ち、夢を叶えてください。応援しています!
私のぐんまプライド
からっ風とロックンロール!
リバプールにはビートルズが、そして群馬にはBOOWYがいた!その他多くの群馬出身アーティスト達が一斉を風靡した。“乾いた風にかき消されて?”きっと理由があるはずです。