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【tsulunosPLUS(ツルノスプラス)12月号】群馬名物を研究!ツルハシ
群馬の定番研究所
今回の研究対象 上毛かるた
群馬では「定番」となっているアレコレを、深掘りして、あらためて研究するコーナー。
今回の研究対象は県民なら誰もが遊んだことがある「上毛かるた」です!
上毛かるたのルーツは台湾!?
群馬県民なら誰もが遊んだことがある「上毛かるた」。今回は上毛かるたなどの郷土かるたを研究しているNPO法人日本郷土かるた協会理事長の山口幸男(やまぐちゆきお)さんに話を聞きました。
上毛かるたの誕生は戦後間もなくのこと。「戦争犠牲者を支援するための組織、同胞援護会により“子どもたちに夢と希望を与えよう”“郷土を荒廃から救おう”を目的に制作されました」。
そもそもなぜ「かるた」だったのか?そのルーツは意外なものでした。「援護会でいろいろ知恵を絞ったそうです。紙芝居という案もあったそうですが、メンバーの一人が『台湾かるた』を作って喜ばれたというエピソードを話したことがきっかけで、かるたになりました」。
焼きまんじゅうがないのはなぜ?
読み札はどうやって選ばれたのか?「新聞で公募したそうです。人物で多かったのは新島襄(にいじまじょう)や塩原太助(しおばらたすけ)。国定忠治(くにさだちゅうじ)も多かったのですが、子ども向けということもあり、GHQ(ジーエイチキュー)に却下されたんですよ」。公募なら群馬名物の焼きまんじゅうが入っていないのはなぜか?「上毛かるたは、70数年前の群馬の名物が詰まったもの。だから、嬬恋キャベツなど戦後に普及したものは入っていません」。焼きまんじゅうについては、上毛かるた制作当時の目的・趣旨からみたときに、あまり注目されなかったのかも。
上毛かるたは世界に羽ばたく
誕生から70年以上。「上毛かるたは、まさに群馬県民の誇りになったといえます」と山口さん。今年、英語版が完成。上毛かるたが世界に羽ばたく日も近いかもしれません。
上毛かるた英語版
研究結果
上毛かるたは戦後の子どもたちに
夢と希望を与えるために昭和22年に作られた。
取材協力:NPO法人日本郷土かるた協会 山口幸男 理事長