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交通まちづくり戦略 ~公共交通を生かした持続可能なまちづくり~2
県交通まちづくり戦略施策イメージ
県交通まちづくり戦略施策イメージ
- デマンド・相乗りサービスの導入検討
- 路線バスでの交通系ICカードの導入補助
- BRT(※注)などの新たな交通軸導入検討
(※注)BRT…Bus Rapid Transit(バス・ラピッド・トランジット)の略称で「バス高速輸送システム」のこと。高速かつ、決められた時間どおりに大量輸送を可能とするシステム - 自転車専用レーンの整備
- 乗り換え検索サービスの充実・バスロケーションシステム(※注)導入
(※注)バスロケーションシステム…スマートフォン・タブレットなどで、バスの現在位置や到着予想時刻を調べることができるサービス - 自動運転技術の活用
- パークアンドライド駐車場の整備
- 複数の観光地を結ぶバス路線の導入検討
- 都市機能・住宅立地の誘導
医療・福祉・商業などの生活に必要な施設や新たな住宅立地を、公共交通の便利な地域に誘導する - リノベーションまちづくり
空き屋や空き店舗に新たな価値を持たせ、まちのにぎわいや魅力を生み出す - 道路空間のオープン化
オープンカフェやベンチを活用して道路の魅力を高め、にぎわいを創出する
専門家の立場から
県交通まちづくり戦略について、策定委員である前橋工科大学工学部の森田教授に伺いました。
森田哲夫さん
多様な移動手段を選べる社会を
「県民が将来にわたって自動車、鉄道、バス、二輪車などの多様な移動手段を選択できる社会にするための戦略策定に携わりました。この戦略は、地方鉄道の活用や路線バスでの交通系ICカード導入、デマンドタクシーなどの地域内交通、自動運転技術の活用やBRT(バス高速輸送システム)など新たな移動手段も含めた実行計画です。
これまで整備してきた道路は、本県の財産です。これを生かし、自動車だけではなくBRTや自転車の専用レーン、歩行者が憩い・にぎわう場へ活用することも期待されます。
また人口減少社会に対応するため、公共交通と一体の『まちのまとまり』をつくることで、行政コストを抑えながら生活の質を維持することを目指しています」
健康で安全・安心なまちづくり
「群馬県民は、自動車への依存度が高い傾向にあります。自動車は大変便利ですが、公共交通を利用することにもメリットがあります。例えば自動車を使えないお年寄りや学生が外出しやすくなり、行動範囲が広がります。他にも加害者として交通事故を起こす可能性が減り、歩く機会が増えるので、健康づくりにも役立ちます。
県がこの戦略に基づく施策を進めることで、県民の健康で安全・安心なまちづくりを実現できると思っています」
考えてみよう 鉄道のこと
県では、鉄道を利用してもらうため、県内14路線の「鉄道利用促進アクションプログラム」の策定に取り組んでいます。今年度はJR吾妻線、JR両毛線、東武桐生線、上毛線のプログラムを策定し、自動車から鉄道に乗り換えるための「パークアンドライド駐車場」などの駅の環境整備を進めながら、皆さんに週1回、月1回からの鉄道利用を呼び掛けています。
問い合わせ先
県庁交通政策課(電話027-897-2869 ファクス027-223-9510)
使いやすい駅のイメージ