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特集 ぐんまの未来をつくるコンベンションの推進3
コンベンション開催への期待
業界発展のきっかけに
コンベンションの開催には多くの事業者が関わります。開催への期待について、県ディスプレイ業協同組合の野村理事長にお聞きしました
野村城弘さん
「ディスプレイ業は、コンベンション会場の音響設備や装飾などを手掛け、会場全体を盛り上げる雰囲気づくりをする業種です。
新しいコンベンション施設の完成により、業界全体として仕事の機会が増えることを期待しています。またコンベンションの仕事をする中で、各社に競争意識が働き、組合全体の技術の向上にもつながると考えています。
コンベンションを手掛けることは、自分たちの技術を対外的にアピールできる良い機会になります。『今回のイベントが良かったので、また群馬で開催したい』という声が増えて継続的にコンベンションが開催されるようになれば、業界や地域にも経済効果が広がります。
現在、組合として県次世代産業振興戦略会議のコンベンション関連産業部会に参加しています。部会には異業種の人もたくさん参加しているので、今後はこのような人たちと交流を図りながら、互いに連携してコンベンションの開催に向けて力を尽くしていきたいです」
群馬で学術大会を
コンベンション施設について、主催者の立場から群馬大学医学部の土橋教授にお聞きしました。
土橋邦生さん
「私は呼吸器の病気のうち、主にぜんそくや花粉症などアレルギー性の疾患を専門にしています。また今月東京で開催する日本アレルギー学会学術大会では会長を務めます。
今回の大会は県内で開催したいと考えていましたが、約5千人が参加できる会議施設や周辺の宿泊施設などが県内で見つかりませんでした。
今までに開催した3千人規模の大会でも、会場が分散して往復に時間がかかるなど、不便な点もあったと聞いています。新しい施設は駅から近いので、徒歩でも行けて便利です。
国内ではたくさんの学会が開催されていて、本学の先生が会長を務めるものもあります。新しい施設が完成すると、県内でも大規模な学会を開催しやすくなると思います。
今回の大会では、全国から集まる参加者に群馬らしさを感じてもらうため、八木節の披露や焼きまんじゅうの屋台などを用意しています。これらの催しも、県内で開催することができたら、より群馬の良さを感じてもらえるのではないかと思います」
コンベンション開催の効果
コンベンションの開催効果や誘致について、川島アソシエイツ代表の川島さんにお聞きしました。
川島久男さん(伊勢崎市出身)
地域のブランド力を向上させる
「私はコンベンション主催者などに対するコンサルタント業務の他、国際会議やイベントの誘致に関する国の戦略策定にも携わっています。
近年、コンベンションを目的に海外から日本を訪れるビジネス客が増えています。コンベンション関連産業は、近年まれに見る成長産業です。
コンベンション開催の効果は主に三つあります。
一つ目は経済効果です。コンベンションの参加者は、同じ場所に観光客よりも長く滞在し、消費額も大きいという特徴があります。また主催者や出展者による開催経費の支出もあり、大きな経済効果があります。
二つ目は産業や学術研究の発展です。展示会や学会により日頃の研究内容や成果が共有され、技術開発や研究がさらに進みます。また異業種交流などで人的ネットワークが広がることで、新たなビジネスチャンスが生まれます。
三つ目は地域のブランド力向上です。コンベンションをきっかけに地域が認知されるとブランド力が上がります。これにより住民が持つ地域への誇りも高まります」
地域の活性化につなげる
「コンベンションを開催するには、施設整備だけでなく主催者や参加者の目的に合った誘致も必要です。
また誘致のための重要な要素として、地域のにぎわいがあります。活気がある地域には民間投資が進み、宿泊施設や飲食店が充実します。これにより誘致が進み、コンベンションが開催されると地域はさらに活気づきます。
コンベンション施設や地域などが連携して、こうした好循環を生み出すことが、地域の活性化につながるのです」
県コンベンションビューロー
県コンベンションビューローは、県内各地におけるコンベンションの誘致・開催支援を行っています。そのための主催者と事業者の調整や、運営に関する情報提供・助言・提案などの支援、調査研究をしています。
現在、県に事務局があり、市町村や観光協会、経済団体、県内コンベンション事業者など86団体で構成されています。
県コンベンション情報サイト
コンベンション主催者などに向けた情報提供サイトです。
県内のコンベンション施設などが検索できます。
県コンベンション情報サイト<外部リンク>
新コンベンション施設の愛称募集
多くの皆さんに親しみを持っていただけるよう、コンベンション施設の愛称を募集します。
募集規定
- 施設のコンセプトや特徴がイメージできるもの
- 親しみやすく覚えやすいもの
- 他の名称・商標などに類似していないもの
- 自身が創作した未発表のもの
賞・賞金
最優秀賞(1点)10万円
- ※同一の愛称を複数の人が応募した場合、抽選により受賞者を決定
- ※高校生以下の人が受賞した場合、賞金は図書カード
発表
10月~11月(予定)
応募期間
6月9日(金曜日)~8月31日(木曜日)
応募方法
所定の応募用紙
応募用紙配布場所
県庁県民センター、県行政県税事務所など
- ※6月9日から配布します
その他
- 応募作品は返却しません
- 採用された作品の著作権など一切の権利は、県に帰属するものとします
- 募集要項など詳しくは、県ホームページ「群馬県コンベンション施設の愛称を募集します!」をご覧ください
問い合わせ先
県庁コンベンション推進課 電話027-897-2707 ファクス027-223-4371
特集全体の問い合わせ先
県庁コンベンション推進課 電話 027-897-2707 ファクス 027-223-4371