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第11回三県知事会議の結果概要
更新日:2017年5月25日
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平成29年4月27日(木曜日)に埼玉県で開催された第11回三県知事会議では、これまでの検討成果を踏まえて意見交換を行い、さらに連携を進めることで合意しました。
1 合意事項
(1)空港を活用した相互観光の推進
これまで、新潟から東京間の「縦断ゴールデンルート」について、タイ国際旅行博への出展や、国内イベントでの連携した共同PR事業を実施してきたことを受け、次の点で合意した。
- 国際旅行博出展などタイを誘客対象市場に取り組んできた「縦断ゴールデンルート」PR事業を、東南アジアに広げるため、シンガポールを新たな誘客対象市場として実施
- 新潟空港を活用し、就航地(中国、台湾等)への情報発信等を共同して実施
- 国内における三県共同のPR事業を継続して実施。併せて、長野、富山、石川を交えた六県による観光連携も実施。また、アニメなどの分野において連携した取組を検討
(2)対岸貿易による産業振興の共同研究
これまで、北東アジアを視野に入れたマーケット開拓に向け、各県が出展している見本市等に関する出展結果の情報共有や、群馬県・埼玉県企業に対し新潟港利用のポートセールスを実施してきたことを受け、次の点で合意した。
- 時期を捉え、新三国トンネルの早期完成、海外における食品の輸入規制の早期解除について国に働きかけ
- セミナーなどを通じた、群馬県・埼玉県企業に対する新潟港利用の働きかけ
- 三県の中国事務所で、情報共有や意見交換を進め、企業支援に活かすとともに、各県の進出企業間の情報交換の場を提供することで、企業活動のサポートを実施。併せて、各県の出展計画を情報共有し、見本市への出展も含め、その他の連携手法についてルール化できるよう検討
(3)「三県防災協定」に基づく取組と首都直下地震への対応
これまで、平成25年1月に締結した三県防災協定に基づき、防災グリーンツーリズムにおける交流拡大、三県合同住家の被害認定調査研修会や首都直下地震を想定した広域応援に係る検討を実施してきたことを受け、次の点で合意した。
- 地域間交流を通じ、地域防災力の強化を目指し、引き続き三県における住民交流を実施
- 大規模災害発災時において、生活再建支援を着実に実施できるよう、また三県間の迅速な応援が可能となるよう、引き続き三県合同で住家被害認定調査研修を実施
- 全国知事会などの応援スキームとの整合も念頭において、首都直下地震など、東京都への支援が必要となった場合、埼玉県の物資拠点を活用し、九都県市災害時応援協定の仕組みを活かして支援
- 群馬県内で整備を進めているコンベンション施設及び前橋赤十字病院など各県の施設について、三県の拠点として活用することを検討
- これらの取り組みについて、今後は三県の担当者間で引き続き連携
(4)ラグビーワールドカップ2019開催気運の醸成
これまで、ラグビーワールドカップ2019の開催気運の醸成を図るため、各県でのPRイベントや、三県ラグビー交流戦を実施してきたことを受け、次の点で合意した。
- 各県で行われるトップリーグの試合会場において、埼玉・熊谷開催のPRを引き続き実施
- 三県のラグビーフットボール協会と連携し、ラグビー交流試合や合同練習会など三県の子供たちの交流について引き続き協力
- ラグビーワールドカップ2019を観戦するために来日する方々を三県の観光に誘導する方策を検討
(5)歴史文化遺産の活用・発信
これまで、三県が誇る歴史文化遺産を抽出し、連携した取り組みの方向性を検討してきたことを受け、次の点で合意した。
- 三県をつなぎ、歴史上重要な役割を果たした「道」に注目し、三県の歴史文化遺産を結びつけた魅力的なストーリーをつくり、発信
- 各地域の史跡や文化財を広く情報発信するため、三県が連携してPR活動を展開
(6) 歴史文化遺産の活用・発信
新たなテーマとして、大規模災害における広域的な福祉支援の推進について意見交換を行い、次の点で合意した。
- 大規模災害時に県を越えた福祉支援活動が円滑に実施できるよう、情報交換や共同研究を実施
- 各県で整備を進めている福祉専門職による災害派遣福祉チームについて、広域的な連携の方策を検討
- 北関東磐越五県知事会議で設置している事務レベルの検討会に埼玉県が参加することを検討
2 その他
高度医療資源の相互活用に向けて、各県の現状を確認・共有する。
3 次回の開催
群馬県主催で開催する。