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県営水道の事業概要について
県営の水道って?
その特徴と概要
群馬県内では、豊富な地下水に恵まれていたので、平野部を中心とした大部分の地域で、地下水をくみ上げ、生活用水と工業用水に利用してきました。
しかし、昭和40年代から水の需要が急激に伸びて、地下水を大量にくみ上げたことから、東毛地域を中心に地下水位が下がったり、地盤が沈下するといった問題が生じてきました。
このため、年々増加する水需要をまかない、また、地盤沈下などを防止するためには地下水の利用量を減らしていく必要があり、水道及び工業用水道とも、河川の表流水を利用する施設が必要になってきました。
水道水は、生活に必要不可欠であり、良質で低廉な水を安定して供給することが求められています。このため、近年では地下水だけでなく、河川の表流水に水源を求める必要がでてきました。しかし、そのためには、ダムの建設費を負担したり、浄水場や配水管路などを造らなければならず、多額な経費が必要となります。これを市町村がそれぞれ行うのでは、施設が重複して経費の無駄も多くなってしまいます。
このような理由から、市町村の要望を受けて県が一括して広域的な水道を造り、市町村へ水道水を供給する「水道用水供給事業」を実施することになりました。
現在の県営水道
群馬県では現在、県央地域に群馬県水道用水供給事業を実施しており、水道水の安定供給体制の確立と地下水の適正利用を目指しています。
料金について
群馬県の水道用水供給事業は、水道水を供給している受水市町村からの料金収入で運営されています。
料金は、それぞれの運営をするために必要な経費(減価償却費、人件費、薬品費など)を計算し、決められています。
事務所名 | 料金(1立方メートルあたり) |
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県央第一水道事務所 | 50円 |
県央第二水道事務所 | 80円 |
事業の経緯
年月 | 経緯 |
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昭和53年3月 | 群馬県水道整備基本構想を策定 県央地区広域的水道整備計画を策定 県央第一水道について6市町村と基本協定を締結 |
昭和53年6月 | 県央第一水道事業の経営認可 |
昭和58年4月 | 県央第一水道の供給開始 |
昭和60年10月 | 東部地域広域的水道設備計画を策定 |
昭和61年1月 | 新田山田水道について2町・1企業団と基本協定を締結 |
昭和61年3月 | 新田山田水道事業の経営認可 |
昭和62年11月 | 県央第二水道の13市町村と基本協定を締結 東部地域水道の8市町村と基本協定を締結 |
昭和63年1月 | 県央第二水道事業の経営認可 東部地域水道事業の経営認可 |
平成2年4月 | 新田山田水道の供給開始 |
平成9年4月 | 水質検査センターを設置 |
平成9年10月 | 東部地域水道の供給開始 |
平成10年6月 | 県央第二水道の供給開始 |
平成16年12月 | 東部地域水道計画変更 県央第二水道計画変更 |
令和2年4月 | 新田山田水道及び東部地域水道を群馬東部水道企業団に譲渡 |
令和5年4月 | 県央第二水道を県央第一水道に統合し、群馬県水道用水供給事業に名称変更 水質検査センターを水質管理センターに名称変更 |