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坂東発電事務所管内の発電所(1)

更新日:2011年3月1日 印刷ページ表示

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田口発電所

 前橋市の北、利根川の坂東橋付近から取水する農業用水は古くから前橋市、高崎市、伊勢崎市を中心に近郊農村地帯のかんがい用水として利用されてきました。かんがい用水の取水を安定させるための土地改良事業と発電のふたつの目的により、坂東橋下流から県庁北までの広瀬川約10kmの間に、「田口発電所」、「関根発電所」、「小出発電所」、「柳原発電所」の四つの発電所を建設しました。企業局が建設した水力発電所は、山間部がほとんどで、唯一市街地に設けられた発電所です。
 田口発電所は最上流にあり、最大使用水量58.2立方メートル/秒、有効落差12.4メートル、最大出力6,000キロワットの低落差・大流量の発電所です。
 昭和41年4月に運転を開始しました。
 水車は、四つの発電所全てでカプラン形水車の改良型ともいえる横軸円筒可動羽根プロペラ水車(チューブラ水車)を採用しました。

  • 【所在地】前橋市
  • 【最大出力】6,000キロワット
  • 【最大使用水量】58.2立方メートル/秒

田口発電所の写真
田口発電所

田口発電所水槽の写真
田口発電所水槽

関根発電所

 田口発電所と広桃発電所(他社)との使用水を合わせ、9.5メートルの有効落差で最大出力7,800キロワットの発電をします。 使用水量は県営発電所の中で一番多い発電所です。
 昭和42年5月に運転を開始しました。

  • 【所在地】前橋市
  • 【最大出力】7,800キロワット
  • 【最大使用水量】99.0立方メートル/秒

関根発電所の写真
関根発電所

小出発電所

 関根発電所で使った水は、小出発電所と東京電力株式会社前橋発電所に分水されます。有効落差12.9メートルで最大8,400キロワットの発電をする、この水系では一番大きな発電所です。昭和42年5月に運転を開始しました。

  • 【所在地】前橋市
  • 【最大出力】8,400キロワット
  • 【最大使用水量】78.1立方メートル/秒

小出発電所の写真
小出発電所

柳原発電所

 田口発電所からは水路の長さで約6.5kmの位置にあるこの水系一番下流の発電所で、昭和42年5月に運転を開始しました。
 発電所は、県庁から北へ歩いて15分位の位置にありますが、鉄管路や高い鉄塔がないため発電所の所在は意外と知られていません。
 発電に使用された水は、発電用水としての使命を終えて利根川へ戻ります。

  • 【所在地】前橋市
  • 【最大出力】7,500キロワット
  • 【最大使用水量】90.1立方メートル/秒

柳原発電所の写真
柳原発電所

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