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令和元年度第47回群馬県公共事業再評価委員会議事録

更新日:2019年12月2日 印刷ページ表示

開催日時

令和2年9月3日(木曜日) 10時00分~11時45分

開催場所

県庁舎7階 審議会室

議案審議

(議長)
対象議案は県9事業となっている。
本日の委員会の進め方は、重点審議事業を中心に審議していきたい。
重点審議事業については、事前にお知らせしたとおり第1号議案「上信自動車道 吾妻東バイパス2期」第5号議案「西毛広域幹線道路 高崎工区」に決定した。
この2事業を重点的に審議し、その他の事業は簡略な審議をしたい。

重点審議事業 県事業 第1号議案 上信自動車道 吾妻東バイパス2期

【議案書により説明】

質疑・応答

(委員)
地盤改良について、強度の発現確認はどのようにしているか。

(群馬県)
地盤改良後の強度の確認について、平板載荷試験等により確認している。

(委員)
例えば地盤改良深さが10メートルである場合、深さ方向で5メートルや7メートルの地点では確認はしないのか。

(群馬県)
平板載荷試験では、ひとつの改良体として、最終的な上層面での確認を行っている。

(委員)
地盤改良にあたり地下水の確認はしているか。

(群馬県)
地下水位を確認しており、構造物に影響はないものと考えている。

(委員)
以前に関わった現場で地下水のpH(ピーエイチ)が3だったことがある。仮にこのような酸性寄りの条件だった時、セメント混合等による地盤改良で問題ないかという考えから、今回の地下水のpH(ピーエイチ)を確認したい。

(群馬県)
今回、地下水のpH(ピーエイチ)は6から7であり、ほぼ中性となっている。

(委員)
斜面の安定対策の検討について、もっと傾斜を緩くすることによって対策することはできないのか。

(群馬県)
もっと傾斜を緩くするという考えもあるが、山が高く急峻だと相当上部まで切土することになる。
今回の設計は、あまり山の上部まで影響を及ぼさない範囲で可能な限り傾斜を緩くしつつも、強度不足を法枠やアンカーにより補強する工法となっている。
工法検討・選定にあたっては、斜面の安定対策としての有効性や経済性の観点から複数案を比較し決定している。

(委員)
新しくできた地域高規格道路が現道より雨量規制が厳しくなるといった事例がある。現道の国道353号の雨量規制と新設バイパスである上信自動車道の雨量規制の設定について説明してほしい。

(群馬県)
上信自動車道に並行する路線は、現道の国道353号と県道渋川東吾妻線の2路線あり、両路線とも雨量規制を行っていない。上信自動車道はしっかりと対策を講じているので、雨量規制を行わない予定だが、新設の道路になるので、今年度開通した金井インターチェンジから箱島インターチェンジの間については、連続雨量で150ミリに達した際は、試験的に安全確認のための道路パトロールを行うこととしている。

(委員)
事業費の縮減に向けた取組として、当初は2つ計画していた橋を、1つに集約したとあるが、経緯を説明してほしい。

(群馬県)
交差する道路の機能補償として、橋を2橋見込んでいたが、道路設計の途中で地域住民と協議を行った結果、1橋で了解が得られたので、橋を集約したものである。

(委員)
費用便益分析について、交通事故減少便益、走行経費減少便益が増えた理由を説明してほしい。

(群馬県)
今回再評価にあたり、便益算定を行う道路ネットワークに上信自動車道「新巻インターチェンジ」へのアクセス道路を追加したことにより、現道の国道353号から上信自動車道への交通流の転換量が大きくなり、交差点がないことで交通事故リスクが少なく、かつ走りやすい上信自動車道の交通量が増えるため、便益が大きく増加したものである。

(委員)
上信自動車道、現道の国道353号、県道渋川東吾妻線の交通量を教えてほしい。

(群馬県)
前回評価時と今回再評価時における、将来推計による1日あたりの交通量となるが、現道の国道353号は、前回評価時が10,400台、今回再評価時が8,300台である。県道渋川東吾妻線は、前回評価時が6,800台、今回再評価時が6,600台である。上信自動車道は、前回評価時が12,200台、今回再評価時が13,200台である。

(議長)
それでは、第1号議案「上信自動車道 吾妻東バイパス2期」の対応方針を決めたい。原案としては、「事業継続」となっている。原案どおり決定してよいか。

【異議なしの声】

(議長)
それでは原案どおり決定する。

重点審議事業 県事業 第5号議案 西毛広域幹線道路 高崎工区

【議案書により説明】

質疑・応答

(委員)
バイパスを整備しても、沿道の土地利用を規制しないと沿道開発などによりバイパスへ出入りする車が増えてしまい、バイパスとしての機能を失い、時間短縮効果が薄れてしまうのではないか。

(群馬県)
沿道の土地利用について、高崎工区に限らず、西毛広域幹線道路の沿道の市と、どこまで規制するのか、どこを開発許可するのかを話し合っているところである。現時点における方向性とすると、住居や商業施設等からの直接出入りを制限し、副道を設置するなど沿道から出入りが可能な箇所を集約することで、通過交通への影響が少なくなるのではないかと考えている。
高崎工区は全線4車線の区間だが、特に沿道開発による交通流への影響が大きい他工区の2車線区間において、出入り制限等の対応を図りたいと考えている。また、今後、方針を決定した上で、都市計画の手続きを進めていきたいと考えている。

(委員)
費用便益分析について、前回評価時と今回再評価時のマニュアルが同一であるにもかかわらず、走行経費減少便益等が増加した理由を説明してほしい。

(群馬県)
今回再評価にあたり、便益算定を行う道路ネットワークに広域農道フルーツラインを追加したことにより、高崎環状線をはじめとする市街地の道路から郊外部の道路への交通流の転換量が大きくなり、地域全体として走りやすさが改善されたため、便益が大きく増加したものである。

(委員)
今回再評価にあたり道路ネットワークを見直したということか。

(群馬県)
そうである。

(委員)
現道の県道前橋安中富岡線については、右折レーンがない交差点が多いこともあり渋滞が慢性化しているので、西毛広域幹線道路の整備効果は大きいと思うが、全ての交通が前橋市から安中市、富岡市まで行くわけではないことから、バイパスを降りた後に、他箇所で新たな渋滞が発生しないように精査してほしい。

(委員)
橋梁下部工を直接基礎から杭基礎に変更しているが、地盤改良は考えられなかったのか。

(群馬県)
委員のご指摘のように地盤改良を行う方法はあるが、経済性の観点から今回は杭基礎を採用している。

(委員)
杭の種類と打設方法を説明してほしい。

(群馬県)
全周回転式のオールケーシング工法である。

(議長)
それでは、第5号議案「西毛広域幹線道路 高崎工区」の対応方針を決めたい。原案としては、「事業継続」となっている。原案どおり決定してよいか。

【異議なしの声】

(議長)
それでは原案どおり決定する。

この2事業をもって、重点審議事業の審議は終了した。
続いて、重点審議事業以外の事業について審議する。

県事業 第2号議案 上信自動車道 吾妻東バイパス

質疑・応答

(委員)
埋蔵文化財調査について、事業が始まってから事業費の増額や延期となることが多いが、事前に把握することは出来ないのか。

(群馬県)
埋蔵文化財調査については、文化財保護課の指導のもと、文化財が存在する可能性がある箇所を示した地図に基づいて、可能性のある箇所では試掘を行い、本調査が必要かどうか専門家に判断いただくことになっている。
しかし、不確定な要素が多く、実際に本調査をしないと、調査が1層で済むのか2層必要なのかなど、調査が必要な範囲がわからないため、工程等を考える際、苦慮しているのが実情である。

(議長)
それでは第2号議案「上信自動車道 吾妻東バイパス」の対応方針を決めたい。原案としては、「事業継続」となっている。原案どおり決定してよいか。

【異議なしの声】

(議長)
それでは原案通り決定する。

県事業 第3号議案 上信自動車道 吾妻西バイパス

質疑・応答

【質疑なし】

(議長)
それでは第3号議案「上信自動車道 吾妻西バイパス」の対応方針を決めたい。原案としては、「事業継続」となっている。原案どおり決定してよいか。

【異議なしの声】

(議長)
それでは原案どおり決定する。

県事業 第4号議案 一般県道 植栗伊勢線

質疑・応答

(委員)
費用対効果分析(B/C)が前回2.05から今回1.24になっているが、間違いないか。

(群馬県)
今回、事業費が増額になったため、費用対効果分析(B/C)が下がっている。

(議長)
それでは第4号議案「一般県道 植栗伊勢線」の対応方針を決めたい。原案としては、「事業継続」となっている。原案どおり決定してよいか。

【異議なしの声】

(議長)
それでは原案どおり決定する。

県事業 第6号議案 西毛広域幹線道路 高崎西工区

質疑・応答

【質疑なし】

(議長)
それでは第6号議案「西毛広域幹線道路 高崎西工区」の対応方針を決めたい。原案としては、「事業継続」となっている。原案どおり決定してよいか。

【異議なしの声】

(議長)
それでは原案どおり決定する。

県事業 第7号議案 西毛広域幹線道路 高崎安中工区

質疑・応答

【質疑なし】

(議長)
それでは第7号議案「西毛広域幹線道路 高崎安中工区」の対応方針を決めたい。原案としては、「事業継続」となっている。原案どおり決定してよいか。

【異議なしの声】

(議長)
それでは原案どおり決定する。

県事業 第8号議案 主要地方道 寺尾藤岡線 山名工区

質疑・応答

(委員)
当路線は市街地を通ると思うのだが、県が策定した「群馬県街路樹ガイドライン」との整合は図られているのか。

(群馬県)
当路線はガイドラインにて郊外部に位置付けられるため、植樹帯は設けない計画としている。

(議長)
それでは第8号議案「主要地方道 寺尾藤岡線 山名工区」の対応方針を決めたい。原案としては、「事業継続」となっている。原案どおり決定してよいか。

【異議なしの声】

(議長)
それでは原案どおり決定する。

県事業 第9号議案 主要地方道 高崎神流秩父線 矢田工区

質疑・応答

【質疑なし】

(議長)
それでは第9号議案「主要地方道 高崎神流秩父線 矢田工区」の対応方針を決めたい。原案としては、「事業継続」となっている。原案どおり決定してよいか。

【異議なしの声】

(議長)
それでは原案どおり決定する。

(議長)
これで議案審議を終了する。
群馬県公共事業再評価委員会運営要領第14条により、名簿以外に公表を差し控える資料はあるか。

【特になしの声】

(議長)
それでは、委員会資料のうち、公表を差し控える資料は「なし」とする。
以上で、「議事」は終了した。進行を、事務局に返す。

(事務局)
以上をもちまして閉会とします。
委員の皆様には、長時間にわたり御審議を頂きありがとうございました。

閉会

(11時45分)