土地区画整理事業の仕組みと効果

更新日：2020年11月30日印刷ページ表示

計画的・総合的なまちづくりが、快適で住み良い『まち』をつくります

　『まち』は生きています。その姿はどんどん変化しています。いまのうちに適切な対策をたてず放置しておくと、『まち』としての全体的機能は失われ、やがては住みにくい『まち』になってしまいます。快適で住み良く、親しみのある『まち』にするには、しっかりとした『まちづくりのプラン』をつくり、みんなで協力してこれを実現させることが大切です。

もし無計画にまちづくりを行うと…

公共施設が整備されていない場所に無秩序に住宅が建ちはじめます。
その結果、以下の様に生活環境の悪い、住みにくい『まち』となってしまいます。

曲がりくねった道路やすれ違いが不可能な道路が出来、見通しも悪く非常に危険です。
公園や広場が無いため、子どもたちの遊ぶスペースがありません。
道路に接しない宅地や不整形な土地が存在し、境界も不明確になります。
密集して家が建ち並ぶため、地震・火事等の災害が起きたときに非常に危険です。
上下水道・ガス等の整備が遅れます。

　これらの課題に対して、土地区画整理事業は快適で住み良い『まち』をつくる最も効果的な手法のひとつといえます。
　そこで、土地区画整理事業の仕組みについて説明いたします。

土地区画整理事業の仕組みと効果

　土地区画整理事業は、道路・公園等の公共施設の整備・改善を行うとともに、宅地の利用をさらに高め、健全な市街地を形成するための事業です。

土地区画整理事業の仕組み

　土地区画整理事業は換地手法により、公共用地の創出と宅地の整備をすることが特徴となっています。

公共用地の創出
整備が必要とされる市街地において、その一定の区域内で、土地所有者等からその所有土地等の面積や位置等に応じて少しずつ土地を提供（減歩）してもらい、これを道路・公園等の公共施設用地等に充てます。
宅地の整備
公共施設の整備と併せ、公共施設以外の土地（宅地）の地形や形状を改善することにより、宅地の利用価値を高めるものです。

　換地手法により、少しずつ提供される公共施設用地は所要の位置に配置され、宅地は公共施設に併せて再配置（換地）されます。また、換地は原則として、市街地を整備する前のそれぞれの宅地に見合うように定めることになっています。（照応の原則）。

土地区画整理事業の効果

土地区画整理事業を行った場合、以下のような効果が期待できます。

1.地区の安全性の向上

幹線道路や主要な区画道路における歩道の設置等により歩車分離が確保されます。また、道路網の再編により交差点での隅切りの設置、危険な交差点の除去が図られます。更に、誘致距離に応じた公園整備により、児童の路上での遊技の減少が図られ交通に係る安全性が向上します。
区画道路の幅員の拡幅により、消防活動困難区域が解消されます。公園等のオープンスペースの増加と老朽建築物の更新により延焼遮断効果と避難機能が向上し、災害に対する安全性が図られます。