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「ぐんま“まちづくり”ビジョン」を踏まえた市町村による「アクションプログラム」策定
1.「ぐんま“まちづくり”ビジョン」とは
人口減少と高齢化が同時に進行する局面で、持続可能なまちづくりの実現に向け、市町村に今後のまちづくりを考えていただくことを目的に、現状や課題、今後生じる望ましくない状況を整理し、今後のまちづくりを進めるための方向性や、今後検討しなければならない項目などを示したものです。ビジョンの特長は、以下の3点です。
(1) 都市機能を一箇所に集約する“コンパクトシティ”を目指すものでなく、既存の「まちのまとまり」を守りながら、それらを公共交通(鉄道やバス等)などでつなぐ。
(2) 人口増加時代の一つ一つの課題に対して個別に解決策を講じてきた「“部分最適”から、“全体最適”」のまちづくりへ
(3) 人口増加に対応したまちづくりの進め方から、人口減少を前提としたまちづくりへ転換を図るための「ゆるやかなコンパクト化」
2.ビジョンの実現に向けて
ビジョンに掲げた将来像を実現するために、県では、市町村に策定していただく「アクションプログラム」の策定を支援するとともに、ビジョンを反映した「都市計画区域マスタープラン」を策定するなど、市町村と県が連携して持続可能なまちづくりを進めて行くこととしています。
3.「アクションプログラム」とは
ビジョンを踏まえ、人口減少・超高齢社会における市町村が抱える課題を解決し、「望ましい将来像」を達成するために必要な取組施策をとりまとめた実行計画です。現状と課題分析、今後生じる望ましくない状況を整理し、「中心市街地の再生」、「公共交通の再構築」、「人口減少対策」など各市町村の抱える問題や重点課題に応じて、それらを解決しつつ、「望ましい将来像」を達成するために必要な取組施策を取りまとめていくこととしています。
現在の策定状況は以下のとおりです。
- 前橋市:平成26年6月策定<外部リンク>
- みどり市:平成26年8月策定<外部リンク>
- 桐生市:平成26年9月策定<外部リンク>
- 富岡市:平成28年6月策定<外部リンク>
- 伊勢崎市:平成29年3月策定<外部リンク>
- 館林市:平成29年3月策定<外部リンク>
- 吉岡町:平成30年3月策定<外部リンク>
- 藤岡市:平成30年7月策定<外部リンク>
- 安中市:令和3年6月策定<外部リンク>
- 沼田市:令和4年2月策定<外部リンク>
- 東吾妻町:令和5年3月策定<外部リンク>
4.アクションプログラムの策定手順
アクションプログラムは、各市町村が主体となって主に8つのステップにより策定していきます。
県では、現状と課題分析における基礎的データの提供、ワークショップの開催、実施事業の取りまとめ段階における各種調整等に関して市町村の取組を支援していくこととしています。8つのステップは以下のとおりです。
- 策定体制の確立・準備
- 現状と課題分析・整理
- 今後生じる望ましくない状況の検討・整理
- まちの検証カルテの作成
- まちの将来像と将来像を実現するための基本方針の選択
- 基本方針に基づく具体的な取組(実施事業)検討
- アクションプログラム素案とりまとめ
- アクションプログラム推進体制の確立・アクションプログラムの公表
また、アクションプログラムの策定に先立ち、県と市町村が共同してワークショップを実施します。このワークショップでは、人口減少・高齢化社会が進むことにより生じる都市の課題を抽出するため、ワークショップの初日にまち歩きを行い、現在のまちの状況を確認します。そして、ワークショップは、以下の3つのステップにより進行します。
- 今後発生するまちの問題点の抽出(問題点の系統化)
- 抽出した問題点を反転させた機能の検討(機能の系統化)
- 機能を実現するためのアイデア発想・概略評価
県では、ビジョンの実現に向けた市町村の新たなまちづくりの推進に向けて、アクションプログラム策定市町村の取組を最大限バックアップしていきます。